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エッセイ

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ノンフィクション、実録エピソードです。生きづらさ、自己肯定感、悩みが中心。
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#子育て

子どもの誕生日に「いつもと違うところ」へ行くのは親のエゴ?

子どもの誕生日に「いつもと違うところ」へ行くのは親のエゴ?

一年の中で割と憂鬱な、子どもの誕生日がやってきた。先月迎えた長男の誕生日にはさすがに何もやらなさすぎたので、罪悪感から、長女の誕生日にはどこか楽しいところへ連れてってあげようと思い立った。

私には強い味方、八景島シーパラダイスの無料券があった。シーパラは正規料金では5,600円だし、遠いから気軽には行けない。誕生日にぴったりだ。しかし私は忘れていた。チケットには有効期限があることを。有効期限を見

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1日100円でできる、3児ワーママの育児ストレス解消法

1日100円でできる、3児ワーママの育児ストレス解消法

 フルタイムで会社員をしながら、ワンオペで3児を育てている。正直に言おう。めっちゃ辛い。「子供をかわいいと思えない」「優しくできない」とか、そういう次元の問題ではない。そんな贅沢な悩みはTwitterを開き、140字を書き終わる前にスッキリするはずだ。悩む前に「保冷剤持ってきて(2歳)」「牛乳飲みたい(4歳)」「宿題やりたくねえ!(7歳)」と繰り出されるコンボに対応していかなくてはならない。体力と

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サウナで旅先を体感。新しく見える景色。

サウナで旅先を体感。新しく見える景色。

 都会での暮らしは、本当に必要なものが分からなくなってしまう。

 もっと良い暮らしをして、やりがいのある仕事をしている人に出会ってしまう。
 理解のあるパートナーと結ばれ、素直を絵に描いたような子供に恵まれた人が目に入る。

 なんだか自分の人生が、とてつもなく惨めなもののように思えてきてしまう。
 あれもこれも、と欲しくなる。気付くと走り続けていて、息を付くのも忘れてしまうほどだ。

 自分を

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【随筆】保育園卒業文集に載せた、息子への手紙

【随筆】保育園卒業文集に載せた、息子への手紙

           息子へ

 普段、私は書いたものが家族の目に入らないよう、それなりに注意を払っています(幸いそんなことしなくても、誰も気にかけていませんが)。だからこんな形で読まれるなんて、思ってもみなかったです。
 学校は、保育園でお目にかかれない種類の人たち(惨めなほどに高圧的な教師、いやな目つきをした同級生)に、高確率で遭遇する場所です。まあ、こういう困った人たちは、どこにでもいます。

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血と涙と餃子

血と涙と餃子

 好きな店を聞かれて、いつも愕然とする。三十三年の人生で、今まで散々食べ歩いてきたくせに、どこも思い浮かばない。

 現在、住んでいる東京は『世界中の食を堪能できる街』と言われる。確かにイタリアン、フレンチ、中華、変わり種ではベトナム料理やブルガリア料理まで、何でもそろう。そんな東京での生活が十二年目を迎え、他に世界二十五か国も旅してきた。しかし、記憶に残る店がないのだ。

 これではnoteはお

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