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求職リアル‼

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人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか…
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#応募

7月3日

 3回目の失業給付認定日。間もなく給付が終わるというのにまるで進展しないせいで、流石に気が重い。駐車場の入口が大渋滞で、横柄な警備員の対応にイラっとする。入る頃には感じの悪いデブ親父は背を向けて去って行く所で、駐車券対応をしてくれたのはシフトチェンジしたらしい華奢で謙虚なおじいちゃんだった。
 いくつか気になっているが決め手に欠ける求人の応募状況を聞こうと、職業紹介の順番を待つ。今日の窓口は女性が

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6月30日

 市内でも遠方なので勤務地候補からは省いていたが、気になる求人があったので応募した。求職サイトからは久しぶり。正社員だが勤務時間が他に比べて短い分、給料も安いが、職務経験や学歴は問われない。希望の土日祝日ではないが、日祝と水曜が休みになっていた。職場も快適さが窺える。どこまでが真実かはわからないが、したくない仕事ではないと思ったのだ。
【応募する】をクリックし、面接希望日を5件まで選択する。
【受

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6月7日

 応募を決めたものの、積極的になれない面接を辞退するかどうか、ぎりぎりまで迷う。やれることだけ全部やろうと思い立ち、深夜になってから応募書類を用意。応募の確認が取れていないもう1件に関しても準備し、翌日電話への責務から逃げないようにメモを記す。リストアップしていると、それをひとつひとつクリアしていく達成感を持てる。自分を鼓舞する必要があった。
 ずっと表示される保育関係の求職サイトの広告。待遇の良

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6月5日 ②

 失業給付認定時間の猶予は30分で、大通りを2度右折し損ねたものの、何とか10分を残して到着。反ってそれが良かったようで、一人待っただけで認定は終了した。
 検索をかけ、少しでも気になった求人を印刷。見比べて消去法で絞って行く。気になった求人…落ち着いて考えてみると、到底毎日通えそうにない遠方のものが8割。残り2割の応募状況を確認し、帰って再検討しようと順番を待った。
 空いているように思えたが、

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6月1日

 朝から気鬱で仕方なかった。丸二ヶ月半、仕事から離れているというのに、何の進展も無い。見込みも無ければ希望も無いのである。私は何処へ向かうのか、雨明けで湿気が立ち上り、吐き気がするようなだるさを感じながら鍬を揮っていると、ろくな考えが浮かばなかった。
 午後から馬鹿みたいに自分を甘やかして、夕方ハローワークの検索を掛ける。6月初日の月曜日だからか、とんでもない量の求人が入っていたが、ヒットするもの

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5月13日

 朝一の問い合わせで、まだ誰の応募も無かった。コロナ対策だが、FAXやメールでの手っ取り早い紹介状の発行は却下され、郵送のみと言われたのには時間的にも無駄な気がしたが、足を運んで身を危険に晒すことを回避するのに迷いはない。それに、前回応募も叶わなかったことを思えば、一歩前進した気もする。
 とはいえ、百点満点には程遠い求人。受かる保証もないため、他にもどんどん応募したい。思いとは裏腹に、今日公開さ

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4月16日

 物事が動かないことを受け容れる。仕事が見付からないことではなく、したい仕事が見付からないことを…。
毎日複数の求職サイトから何度もメールが入るのに、中身は何の変わり映えも無い。違うサイトなのに、同じ会社の求人が入ることも少なくない。余程お金があって、しかし人が集まらない会社なのだろう。いくら大きな企業であっても、応募意欲が失せる。そもそも求めている仕事ではないから応募しないのだ。
 贅沢言って

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4月8日

 何ひとつ上手くいかない日というのが時にある。今日がそんな日だった。
 マンモグラフィでは異常なかったが、エコー検査も無料で受けられると、
先週、検診先から電話をもらった。曜日と時間限定で、今日がその最初の日。朝一で病院へ行くが、受けられなかった。昨日の緊急事態宣言の影響で、検診関係は全て断っているのだと…。
 予約本の引取りも、昨日の時点でキャンセルを余儀なくされたので、午前中の予定が皆無になっ

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⑦つなぎでアルバイト

 一応、契約満了での離職なので、失業保険が降りるまで猶予を待たなくて良い筈だが、一日も早く定職に就きたい。過去の無職経験から、家に籠っている時間が長ければ長いほど、再び外へ出ることがしんどくなるのが予想出来るからだ。年齢的にも転職は最後にしたいため、定年まで働ける正社員での就職を目指しているが、好き過ぎるけれど食べて行けない適職から離れる決意をした反面、何が代わりになるのかわからなくなった。
 

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