アートラベラー🎨

美術館や寺院、仏像巡りが好きです。 《日常にアートを》を理念に、展覧会の感想や美術館…

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美術館や寺院、仏像巡りが好きです。 《日常にアートを》を理念に、展覧会の感想や美術館のご紹介、日々の生活の中で感じたことを発信しています。【アートラベラー】というブログも運営しております。ぜひ遊びにいらして下さい✨ https://a-r-t-a-r-t.com/

記事一覧

さぁ、奈良へ行こう!part4

暑い夏が終わり、秋の息吹が顔を見せ始めている。 この時期になると、ほぼ毎年のように足繫く通った場所が頭に浮かぶ。 1300年以上の歴史があり、日本の起原がある場所。 …

ゲルハルトリヒター展 色が見せるイメージ

東京国立近代美術館にて開催中のゲルハルト・リヒター展(※会期は10月2日まで)。 今回は、《ビルケナウ》という作品にフォーカスをあててみた。 学術的な話よりも私個人…

ゲルハルトリヒター展 アートとは何か。

東京国立近代美術館にて開催中の、ゲルハルト・リヒター展に行ってきた。 【いま自分は何を見てるのか、この世界は一体何なのかが分からなくなった】 というのが感想だ。…

意味がないことに対して、意味を持たせようとする話🐊

国立新美術館にて開催中の、 【ワニがまわる タムラサトル】 6.15-7.18 に行ってきた。 名前の通り、カラフルなワニがひたすらクルクルまわっているというインスタレー…

ルーブル美術館に行っても感動しなかった話

パリには、世界的に有名な美術館がある。 そう、ルーブル美術館だ。 ルーブルにはレオナルドの聖アンナと聖母子や、ドラクロワの民衆を導く自由の女神、ダヴィッドのホ…

さあ、奈良へ行こう!part3

奈良には1300年の息吹と、自分と向き合う大切な時間が流れている。 前回は東大寺について書いたが、次に紹介するのは、新薬師寺だ。 新薬師寺は、奈良中心部のエリアから…

さあ、奈良へ行こう!part2

「旅行はどこに行きたいの?」 と聞かれると、私は毎回「奈良に行きたいな~」と答える。年に一度は必ず奈良を訪れる。 奈良に行って何をするのかというと、それは仏像に…

さあ、奈良に行こう!part1

奈良県 唐招提寺。 街の雑踏からそこだけ1000年タイムスリップしたような、美しい時間がゆっくりと流れている。 鑑真はどのような想いでお寺を建立したのか、当時の人々…

ダミアン・ハースト 桜 ~いま一瞬、この時を生きる

国立新美術館にて開催中の、ダミアン・ハースト 桜 に行ってきました。 生命感にあふれた空間で、非常に心地よかった。 桜は精一杯満開の花を咲かせ、一瞬のうちに散っ…

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好きなことはありますか?

私は美術館や神社仏閣巡りが好きなのですが、大学に入る前までは美術に何の興味もありませんでした。 転機となったのは、テレビ東京で放送されていた番組【美の巨人たち】…

さぁ、奈良へ行こう!part4

さぁ、奈良へ行こう!part4

暑い夏が終わり、秋の息吹が顔を見せ始めている。
この時期になると、ほぼ毎年のように足繫く通った場所が頭に浮かぶ。
1300年以上の歴史があり、日本の起原がある場所。
そう、私が大好きな場所。奈良県だ。
朝早くに寺院に行くと、ほかに誰もおらずそこには私と仏様のみ。
しーんと静まり返った空間には、広大な仏教の宇宙が広がっており、そこにいる私は仏様の視線にみつめらながら、自分と向き合うことになるのだ。

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ゲルハルトリヒター展 色が見せるイメージ

ゲルハルトリヒター展 色が見せるイメージ

東京国立近代美術館にて開催中のゲルハルト・リヒター展(※会期は10月2日まで)。


今回は、《ビルケナウ》という作品にフォーカスをあててみた。
学術的な話よりも私個人の感覚の話を書いているので、ご了承ください。


《ビルケナウ》は四点の巨大な抽象画から成り立っている。展示室に入ると、絵の一枚一枚が発する何か不気味な感覚に覆われた。

その感覚はどこから来たのかというと、絵の中の灰色だ。灰色

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ゲルハルトリヒター展 アートとは何か。

ゲルハルトリヒター展 アートとは何か。

東京国立近代美術館にて開催中の、ゲルハルト・リヒター展に行ってきた。

【いま自分は何を見てるのか、この世界は一体何なのかが分からなくなった】

というのが感想だ。

オイルオンフォト、フォトペインティングといった多様な表現方法によって視覚の不確実性というのを目の当たりにした。
遠目から見ると写真に見えるけれども、近くでよーく見ると、実は絵画だったり。

その体験は、【芸術とは何か、絵画とは何か、

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意味がないことに対して、意味を持たせようとする話🐊

意味がないことに対して、意味を持たせようとする話🐊

国立新美術館にて開催中の、
【ワニがまわる タムラサトル】 6.15-7.18
に行ってきた。

名前の通り、カラフルなワニがひたすらクルクルまわっているというインスタレーションだ。

解説パネルにあった、

【よくわからないが、なぜかワニがまわっている】

というこの言葉と、よくわからない空間が好きな展示だった。

私自身は、この世界が存在してその中で生きる上で、理由なんて必要ないんじゃないか?

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ルーブル美術館に行っても感動しなかった話

ルーブル美術館に行っても感動しなかった話

パリには、世界的に有名な美術館がある。
そう、ルーブル美術館だ。


ルーブルにはレオナルドの聖アンナと聖母子や、ドラクロワの民衆を導く自由の女神、ダヴィッドのホラティウス兄弟の誓い、などとっても有名な作品があちらこちらに展示されている。

大学の卒業を前に、友人とフランス旅行へ行き、ついに念願のルーブル美術館を訪れた。

が、当時行った感想としては『ほぉ〜』というあっけない言葉で終わってし

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さあ、奈良へ行こう!part3

さあ、奈良へ行こう!part3

奈良には1300年の息吹と、自分と向き合う大切な時間が流れている。

前回は東大寺について書いたが、次に紹介するのは、新薬師寺だ。

新薬師寺は、奈良中心部のエリアから離れた場所にある。徒歩だと30分程だ。市内循環バスでも行くことができる。

東大寺編でも書かせて頂いたが、朝早い時間帯と夕刻に訪れるのがおすすめ。

自分以外には誰もいないので、ゆっくりと落ち着いて参拝することができる。
ただ、場所

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さあ、奈良へ行こう!part2

さあ、奈良へ行こう!part2

「旅行はどこに行きたいの?」

と聞かれると、私は毎回「奈良に行きたいな~」と答える。年に一度は必ず奈良を訪れる。

奈良に行って何をするのかというと、それは仏像に会いに行くためだ。

きっかけはとても単純なのだけれど、JR東海のCM 『いま、ふたたびの奈良へ』を見て「仏像めっちゃかっこいいじゃん!!」と思ったことだった(CMの演出ももちろんかっこいい)。

↓YouTubeから見れます

いま、

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さあ、奈良に行こう!part1

さあ、奈良に行こう!part1

奈良県 唐招提寺。
街の雑踏からそこだけ1000年タイムスリップしたような、美しい時間がゆっくりと流れている。

鑑真はどのような想いでお寺を建立したのか、当時の人々はどのような想いでこのお寺を目指したのか。

時を経てもその想いは変わらない。
この想いをずっと大事にしたい。

今は新緑の季節。どんな表情を見せてくれるのだろうか。

※写真は2021年11月に撮影
#奈良 #唐招提寺 #鑑真
#

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ダミアン・ハースト 桜 ~いま一瞬、この時を生きる

ダミアン・ハースト 桜 ~いま一瞬、この時を生きる

国立新美術館にて開催中の、ダミアン・ハースト 桜 に行ってきました。

生命感にあふれた空間で、非常に心地よかった。

桜は精一杯満開の花を咲かせ、一瞬のうちに散っていく。

そして春になると、私たちは桜を美しいと思う。よく考えてみると、私たち自身も常に満開の桜なのかもしれない。

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好きなことはありますか?

好きなことはありますか?

私は美術館や神社仏閣巡りが好きなのですが、大学に入る前までは美術に何の興味もありませんでした。

転機となったのは、テレビ東京で放送されていた番組【美の巨人たち】でした。

たまたま見た番組で紹介されていたのは、17世紀でオランダで活躍した画家、レンブラントの《夜警》という作品です🇳🇱

レンブラントのミステリアスで、躍動感のある画風に一瞬で目を奪われ、「オランダに行こう。レンブラントに会いに

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