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さぁ、奈良へ行こう!part4

暑い夏が終わり、秋の息吹が顔を見せ始めている。
この時期になると、ほぼ毎年のように足繫く通った場所が頭に浮かぶ。
1300年以上の歴史があり、日本の起原がある場所。
そう、私が大好きな場所。奈良県だ。
朝早くに寺院に行くと、ほかに誰もおらずそこには私と仏様のみ。
しーんと静まり返った空間には、広大な仏教の宇宙が広がっており、そこにいる私は仏様の視線にみつめらながら、自分と向き合うことになるのだ。
 
話が逸れてしまったが、つい先日、俳優の鈴木亮平さんが奈良をPRする【いざいざ奈良】の吉野編がリリースされた。

公式ホームページはこちらから。

https://nara.jr-central.co.jp

 
【いざいざ奈良】には、『奈良は、行くからおもしろい』というキャッチフレーズがあるのだが、言葉通り、まさにおもしろいのだ。
私は寺院や仏像巡りを目的に奈良をぶらぶらしているのだが、そこには自分を見つめ直す時間、自分と向き合う時間がある。
そんな魅力あふれる奈良をご紹介するのが、私、アートラベラーが書く
【さあ、奈良へ行こう!】 シリーズだ。


第4弾は、興福寺をご紹介する。ぜひお付き合い頂きたい。
近鉄奈良駅を降りて東へ5分ほど歩くと、緑に囲まれた広大な敷地が姿を現す
(近鉄奈良駅からだと、徒歩15分ほど)。
法相宗の大本山である、興福寺の境内へ到着だ。

東金堂と五重塔



 
興福寺は災禍と再建を繰り返しており、建物は再建以降のものとなるが、仏像は阿修羅像をはじめとする八部衆、十大弟子、北円堂と南円堂に安置される四天王像など、多数の名作が私たちを出迎えてくれる。
  

興福寺の阿修羅像。日本で一番の美男子だと言われる。

阿修羅の三つの顔は表情豊かで、人間らしい感情的な一面を見せてくれる。
そのまなざしは、私たちに何を語りかけてくれるのだろうか。
阿修羅を含む八部衆、十大弟子ともに興福寺国宝館にて拝観することができる。
※写真はポストカードより撮影
 
国宝館を後にして散策していると、敷地の中心に鮮やかな赤色に彩られた大きな建物が見えてくる。


中金堂だ。中金堂も消失と再建を繰り返してきたが、財政難で再建がなかなか進まなかったそうだ。そしてついに、平成30年に再建当初とほぼ同じ姿で蘇ったのだ。

中金堂再建の歴史は、公式ホームページから閲覧できる。


https://www.kohfukuji.com/construction/c01/

※現在、興福寺の中金堂は拝観中止のため、要注意だ。

今回ご紹介したのは、ほんのほんの一部に過ぎないが、古より守り続けてきたものと現代技術が交わることで、過去から未来へと線がつながり、新たな進化を体感することができる。

ぜひとも興福寺を訪れて、その歴史に思いをはせて頂きたい。そして歴史とともに自分自身の声にも耳を傾け、自身と向き合う時間を過ごして頂きたい。
大人になってからの奈良旅に出かけよう。

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