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ルーブル美術館に行っても感動しなかった話

パリには、世界的に有名な美術館がある。
そう、ルーブル美術館だ。

ルーブル宮は絢爛豪華で、圧倒的な存在感を放っている。


  
ルーブルにはレオナルドの聖アンナと聖母子や、ドラクロワの民衆を導く自由の女神、ダヴィッドのホラティウス兄弟の誓い、などとっても有名な作品があちらこちらに展示されている。




大学の卒業を前に、友人とフランス旅行へ行き、ついに念願のルーブル美術館を訪れた。
 
が、当時行った感想としては『ほぉ〜』というあっけない言葉で終わってしまったのだ!!
(今写真を見返してみると、やっぱりすごいのだが)

当時はそんなものかと思っていたが、今になってどうしてだろうと、サウナに入りながらふと考えたことがある。
それは、

【この作品に会いに行くという目的意識がなかったから。】 

初めてヨーロッパを訪れてオランダのアムステルダム国立美術館に行った時は、それはもんのすごい感動があって、ビリビリと雷が落ちたような衝撃があった。

修復前の夜警

Twitterやブログの冒頭でも書いたことがあるが、私は当時、レンブラントの夜警に会いにアムステルダムまで飛んでいった。

そう、そこではレンブラント の夜警をみたい!という目的意識があったのだ。

対して、ルーブルでは規模の大きさはもちろん、有名な絵が多すぎて、あれもこれも状態になってしまった。

作品を全身で感じた、というよりは
ルーブル美術館を観光した、という表現の方がしっくりくるのかもしれない。

あれほど有名な美術館でも、ある程度は目的意識を持たないと、単なる観光施設になってしまう。
(決してルーブルをディスっている訳ではないし、美術館同士を比較することもできない)
 
作品との偶然的な出会いも楽しいのだが、ルーブルでは個人的に余裕がなかった。

もっと何日でも時間を取ればよかったと、とても反省している。
目的意識といってもこんな作品があるのか、本物を見てみたいなという程度で十分だと思う。
 
もちろん、美術館の楽しみ方は人それぞれなので、正解はないし、自分が良いと思えるなら、それだけで行く価値がある。

けど、私的に美術作品に会いに行くという点からすると、この絵を見たいという一心でアムステルダムまで夜警に会いに行った時の感覚が忘れられないし、美術館を好きになった原点にもなっている。
 
さて、次はどの作品に会いに行こうか。
 
 

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