半隠遁日記(7月)


戦線離脱して3年5ヶ月目。
半隠遁宣言して4ヶ月目。

仕事や世間を優先しているうちに、いつのまにか したくないことに多くの時間を割くようになり、したいことをする時間を充分確保できなくなることがよくある。

通帳の数字が増えても、
家族との思い出は少ししか増えず、
組織での薄い記憶と
組織の外ではさほど役立ちそうにない歯車経験
だけが増える。

判断を誤った大国の独裁者 ほど酷くはないが、
誤った判断で到底達成できないような組織目標が設定されてしまい、デスマーチに突入し、ヒドイ目に遭っている人の実に多いことよ。

一将功成りて万骨枯る という格言があるが、敗戦の場合には、ほんとうに無駄死にとなってしまうのだ。

組織集団の中にいる限り、よくわからないが偉いさんが決めた目標に縛られるのは、サラリーマンの運命のようなものだとは分かっているが、ついいいたくなるのも分かって欲しい。

雇われ人の生きた証であるはずの通帳や残高報告書の数字にしても、ストレス解消とローン返済、円安とインフレ、放漫財政のために価値は確実に減り、長い目でみると、価値は増えていないのだ。

八方塞がりだ。

集団から離れ、自分目線で、我が道を好きに行きたいのだ。
他人に縛られない人生。何といい響きだろう。

ただ、自分はまだ半隠遁人だ。
片足は社会システムに漬かっている。
おカネを稼ぐために勤務時間は献身するし、休みの日でも何かが起きればしごとをする。

ただ、もう平日の残業は、程程にしかしない。サービス残業だけは決してしない。

この方針を貫くのである。

時は待ってくれない。
赤の他人、特に専制者のために生きるのは明らかに時間と労力の無駄なのだ。
彼らの目的は、往々にして自己の利益や保身のタメだけだということに思いを馳せたい。
社会的使命が数ミリでもあればマシであるとはいえないこともないが、
半径数メートルの人のために生きるだけでよい。

幼いころから社会システムに組み込まれて四十年以上。他人目線で生きていると、いつのまにか他人や上司、組織という幻想のために多大な労力と時間を捧げることになってしまう。

時間を自分のために使わないと。

ニッポンの組織文化とは過酷なもの。
公私の別が曖昧だ。
「私の領域」への同調圧力といったら半端ないのである。
上司より早く帰る、親しくもない人の冠婚葬祭、休みの日の行事を欠席するなどは論外、参加しないのは付き合いがわるいと。

株価、増収増益、GDP。。全てが以前との比較。成長という名の価値増殖を求められる。

新幹線は作り続けられ、万博もこれから始まるわけだ。
決して税金は安くならない。

田舎でも、ドラッグストアやホームセンターがいつの間にか出店し、地元の商店街はすでに壊滅した。
いつか、そして、勝ったはずのドラッグストアも別の会社やコストコに負け、撤退するのだろう。

あとには、残されたゴーストタウンには、おそらく移民が入るのだろう。

いったい皆何をやっているのやら。
何を目指しているのやら。

地域の衰退に目をつぶりながら、政治家は水道管や学校の修理では票がとれないので、高速交通や国家イベントを優先するわけだ。

独裁国よりはマシだと思うほかないが、良くなっているとも思えない。

雇われている限り、逃げられない。
残業や休日出勤も厭わず、成し遂げるしかないのだ。

キリがない。ほんとうに、そっとしておいてほしい。

【浮かせた時間】
 暑気払いには参加した。二時間位、実はかなり楽しかった。隠遁志向の自分は、矛盾しているようだが、出て良かった。
出なかった人もいるので、コロナの影響か、人々の行動は多様化しつつある。
サービス残業はほぼしなくて済んだ。サービス残業は悪であるという認識もこれからは経営層にも、労働者にも広がっていくであろう。
 

【決意の達成状況】

選手ではなく、球拾い的にチームを支える裏方に徹する決意をして、4ヶ月経過。
職場の人間関係がまあまあなのと、サービス残業がまだ発生していないので、只只有り難いと思うほかない。
もう僕は選手ではないので、沢山の球を拾おう。

【来月への課題】
縁の下の力持ちとして、引き続き8月も淡々と働く。とにかくしぶとく出勤し、席に座ってしまう。

勤務時間中は逃げ出さないように。

【発芽】

種の発芽は、いろんな意味で人生の希望につながっていきます。

食べることさえできれば、実はあまり余計なことに気を煩わせられたり、手を出さなくても生きていけそうな気がしてきました。

雇われている人は、仕事をし過ぎではないかと思います。
工業的な農業をしている人も同じような気がします。
いいように利用され過ぎている気がします。

今後は、ある程度自分で食べ物を調達出来るようになることが最終的な目標ですが、それよりも、

発芽や植物の成長を眺める楽しみ
収穫の喜び
自然と文明のバランスのいい場所で生きる喜び

について語れればいいと思っています。

【吐き出し中】
(愚痴、後悔の類い)
夏になると、夏期休暇という数日間の休みがもらえます。
ボーナスのあとの「ニンジン」ですね。
お盆に、まとめて使うつもりです。

7月は特に愚痴なしですね。

私にしては珍しいかもしれませんが、悪いことではありませんね。

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