歩くひと@半隠遁

30年以上サラリーマンをやってます。 競い、評価される日々に疲労困憊、ついにレース脱落…

歩くひと@半隠遁

30年以上サラリーマンをやってます。 競い、評価される日々に疲労困憊、ついにレース脱落。セカンドライフを模索中。人生の残り時間を、アウトプットにも使い始め1年経過。試行錯誤を楽しみながらnoteで表現中。

マガジン

  • 空想党宣言

    溜飲を下げることができる素敵な空想を目指します

  • 味わい深い言葉を集める

    人生で感銘を受けた「言葉」「人物」について書いたエッセイ的な文章です。

  • 人生時間の使いみち

    半隠遁の視点から、自分のための時間の使い方を考察しています。

  • 好奇心をくすぐる記事の紹介

    ネットで見つけた知的好奇心を掻き立ててくれる記事です。インスピレーションを得られるとよいですね。

  • 読書感想文(書評)

    オススメできる本について書いたエッセイです。

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    人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)

    セネカ
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読書感想文①(55歳の教科書)

      (書評です)                      【本に出会う】ある県庁所在地、郊外の本屋で、この本に出会った。 ちくま文庫を多めに置く本屋なので、少し硬派な書店といえるかもしれない。 アマゾンのAIから薦められることはなかった本だ。立ち読みをして、買うことにした。税込で880円。 ランチ1回分だが、本や美術展など、文化の値段は恐ろしく安い場合があり、立ち読みもしたし、元を取れることだけは確実だった。 【組織人ではなく個人】 副題がついている。

    • 何がなんでもカボチャをつくれ

      【戦中のポスターに学ぶ】 昭和19年7月にサイパンが陥落した後は、B29による空襲が激化、本土にアメリカ軍が近づくにつれ、潜水艦による魚雷攻撃や機雷敷設による通商破壊も激化します。 すでに朝鮮半島や中国から米を輸入していた日本は、通商破壊に遭い、急速に食糧不足の状況へと陥ります。 勇ましい掛け声や精神主義の徹底にもかかわらず、日本は破滅の一途をたどっていきます。 ポスターは、昭和19年とあります。東京都が作ったポスターですが、役所がカボチャの種を配布したみたいです。

      • 宮仕え

        某県の百条委員会をみていて、 「宮仕え」というコトバを思い出した。 要は、雇われていて、目上に仕えるのはタイヘンだということだ。 また、ことわざのようなものだとおもうが、「すさまじきは宮仕え」というコトバもある。 仰せの通りだ。 『サピエンス全史』を僕は読んだことはないが、人間が類人猿や旧人を凌駕できたのは、フィクションを信じる力が備わったからだそうだ。 国家、社会、組織、家族、法令のような制度文化は、とても強い拘束力をもっているが、どこかでみんな「フィクション」で

        • そぞろ神の招きvol.1(9.19~田中一村展①)

          漂泊しよう。 先達の作品に触れよう。 【諦め】 おカネより自分のための時間。 世間体を気にするのも、競争することにも嫌気がさした。 早期退職して好きに時間を使うことを願い始めた自分。 しかし、世間体を気にせず突き進めるような、生涯をかけて打ち込めるようなコトがないまま歳を食った。 打ち込める対象をみつけないままだと、折角の時間を結局無駄にしそうな自分。 生涯かけて打ち込めて、「機構」なり「作品」とするため、無駄にはならないような、時間の使い方を究めなければならない。

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        読書感想文①(55歳の教科書)

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        記事

          漂泊の思い止まず

          生の折り返し地点(80が大体の男の寿命だから40歳)をとうに越えて、下り坂のようにみえる……いや、実際下り坂でしかない老いへの道を歩み始めた自分は、気づいてしまったのだ。 時間を他人に与えたり、カネに代えたりするのはもういい加減止めてしまいたいいということに。 なぜなら、ヒトは100%死ぬ。 また、健康寿命は72歳だということも、残された時間を意識させる。 残りの時間は、好きなことに没頭しなければ勿体ない。 しかし、そうは問屋がおろさない。 生活費を稼ぐため、退職す

          漂泊の思い止まず

          半隠遁ノートvol.2(再起動)

          【繰り返し】「おはようございマス」とモゴモゴつぶやきながら、そそくさと、自分の席に座る。 みんなが他人を構っているヒマはないことをいいことに、お茶を濁す毎日。 真面目な人ほど、職場の人々に対して過剰な気配り病に陥りがち。 気遣いとは決して悪いことではないが、気に病むまでいってしまわないようにしたいところ。 適当に流さないと、諸々長続きしない。 学校を出て、就職活動をし、拾ってもらった形の組織で、疑い無く数千回と繰り返してきた朝の儀式。 何千回も、イヤな気持ちを抑え

          半隠遁ノートvol.2(再起動)

          無為(なにもせず)

          何歳まで生きられるのかはわからないが、自分に残された時間は、たぶんあと30年位か。 いや、下手をすると、不治の病にかかったりして、短くなる可能性のほうが高いだろう。 そもそも健康寿命という指標があり、それを計算にいれてしまうと、実はもう残り20年もない。 いや、寿命など、捕らぬ狸の皮算用。 「もしあと1週間で死ぬとしたら」みたいな本を、立ち読みしたり。買ってしまったり。 平易な哲学書をひもといたり。 実は、約一年前に結論は出ている。 紀元前の偉人のこの名言が心に

          無為(なにもせず)

          仙人になりたい?

              (このお話は空想です) 前静岡県知事は、出身地の田舎に退き、「仙人」を目指すらしい。 山に籠り修行することで、「神通力」というちからを手に入れ、再びリニアを止めるつもりなのだろうか。 神通力の構成要素は、「不老不死と飛翔能力」らしいが、どちらも人類の究極の目的なのは理解できる。 不老不死は、おそらく保険適用にはならない(自由診療)から、僕が考えても仕方がないだろう。 飛翔能力のほうを妄想してみた。 ○万博の目玉は「空翔ぶクルマ」 ○イーロンマスクは火星に行

          仙人になりたい?

          もったいないから(記事を虫干ししてみた④)

           (もったいないから シリーズです) noteを始めて約一年半が経ちました。 最初の頃は鼻息荒く、頻繁に記事をUPしていましたが、今は週末に一記事上げられれば御の字というペースに落ち着いてきました。 もう読まれることのない記事が眠りについています。 今日は、もう役目を終えたのかもしれない記事ですが、「もったいない」ことでもあるので記事の 虫干し をすることにしました。 今回も、まだやれる 老骨に鞭打て頑張れ と思ってしまう記事たちをご紹介します。 【先鋒】昨年12月

          もったいないから(記事を虫干ししてみた④)

          セカンドライフ③(食べるためだけじゃない)

           (セカンドライフ考察シリーズです) 【記事との出会い】 働かざる者食うべからず」と言われ続けて40年。 疲労困憊の半隠遁者に、またAIからの贈り物だ。 【托鉢から作務へ】悩めるニートに贈る、とある。 今の自分は統計上はニートではないはずだが、AIはニート的とみなしたのかもしれない…。万事責任回避の傾向が見透かされている気がする……。 実際、半隠遁者は、全くもって仕方なく働いている。半分はニート的な志向を持つ者なのだ。 記事は論文でもなく、一人の僧侶のエッセイの

          セカンドライフ③(食べるためだけじゃない)

          煩悩→諦め→成仏。

          達人の文章を見ていると、 「成仏」というコトバの巧い使い方を目にする。 おもに社会的欲求(承認欲求)が満たされないことで、どうしても諦めのつかないひと向けに使われる場合がある。 「役職定年」、「昇給停止」、「昇格なし」などの仕打ちを受けた人向けに。 馘首や減俸じゃないのだから。 承認や栄達を諦めるよう、「成仏しなよ」との助言。 「仕方ないよね」ときっぱり諦めてまた歩みを進める人の境地を、「成仏」と表現しているわけだ。 ところが、現実はどうだ。 リセットできなければ

          煩悩→諦め→成仏。

          デクノボーになりたい。

          【定義】 【令和のデクノボー】役に立たない人を軽侮するときに使う言葉。 例えば、いまだに情報機器やソフトを使いこなせず、仕事の効率が極端に悪い人々が一定数いる。 電子マネー、電子決裁(決済)、電子契約、DX推進だの、AI活用だの………適応できず、最後は「役立たず」と格付された「デクノボー」と相成る。 【どっちが幸せか】多くの人々は入試や試験を経てカイシャや組織に就職したり、フリーで働いたりしている。 学校、組織集団からは様々なタスクを与えられ、制限(予算と時間)内

          デクノボーになりたい。

          半隠遁ノートvol.1(きっかけ)

          【揺れる心】 半隠遁を気取って、一年が過ぎ。 我慢料である、ボーナスと給料は家計に随分と吸いとられてしまうが、残りカスは自分のものだ。 カスなどと見栄を張っている場合ではない。オトナのお年玉なので単純に嬉しい、御褒美なのだ。 例月よりはやや懐ぬくい年末年始の休みをむかえ、餅だの数の子だの、ちいさめだがカニだの、美味しいものをたらふく食べて、時間を自分と家族のために使うことができた。 休日出勤もなく、小金を手にし、満腹で満ち足りているはずの自分だが、ヒトの欲とは恐ろ

          半隠遁ノートvol.1(きっかけ)

          空想党宣言⑩(使う阿呆、納める阿呆)

             (このお話は空想です) 国民の三大義務だといわれる 教育、勤労、納税。 義務を数十年コツコツ果たしてきた一国民だが、今日は少し酔ったみたい……。 ニュースをみていたら、会見で記者を「馬鹿野郎」と罵っていた人がいた。 国家指導者だと思っていたが、やはり実際は選挙区の代表者だったのだ。 テレビ視聴者は、馬鹿なのか? たしかに一理あるが。 田舎の数万人の岩盤支持者が、都会の働きアリ数百万人の稼ぎを掠め取る酷い仕組み……。 オリンピックに三兆円。 万博に○兆円。 リ

          空想党宣言⑩(使う阿呆、納める阿呆)

          時間の使い方⑥(修行と思えば)

          【修行】永平寺の修行の様子を撮影した番組を見たことがある。 朝早く、カネを鳴らしながら起床を告げる者が走り回る。 私語を交わすことなく、最低限の水で洗顔、食事、歯磨き。 床を乾拭き、清掃、読経、座禅、作務。 驚きの連続であるが、この生活を毎日繰り返す。 最大の驚きは、眠るときの作法だ。 一畳の範囲で寝るために、はみ出さないように布団を縛る。 「起きて半畳、寝て一畳」というコトバがある。 人にとって必要なのは、起きているときには半畳、眠るときには一畳のスペースで

          時間の使い方⑥(修行と思えば)

          セカンドライフ考②(樽に住むディオゲネス55歳)

          【哀戦士、したたかに】仕事が人生に占める割合は、最大といってもいい。 おそらく、コアな9時間に加え、通勤時間、残業時間を加えると平日14時間位を捧げている。 睡眠6時間としても、残りの自由時間はなんと4時間! 時間と身を捧げた仕事に見合う対価とは、人それぞれの受け止め方がちがうはず。 報酬、成長、経験を積む、貯蓄投資資金、出世、生きがい、やりがい、達成感、義務、責任感、時間つぶし 等々、諸々ミックスされた対価となろう。 その対価ゆえ、人は時間を捧げ続ける。 定年

          セカンドライフ考②(樽に住むディオゲネス55歳)