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中島敦『山月記』 「上には上がある」&「恥は一時、志は一生」という心構え
『山月記』は中島敦32歳の時に発表されたデビュー作。
中国の伝奇小説『人虎伝』がもとになっている。
高校の教科書にも載っているので、一度は読んだことがある方も多いのではないだろうか。
主人公の李徴は、若くして進士(官吏登用試験に合格した人)になった俊才。才能があるがゆえにプライドが高く、誰かの下につくことを拒む。そのため官吏として人の命に従うよりも、詩人として名声を上げることを目指す。しかし詩
坂口安吾『暗い青春』 先行きの見えない不安に悩む貴方に寄り添う
『暗い青春』は、坂口安吾が41歳の時に25歳頃の自身を振り返って書いた作品である。
安吾は青春時代を「暗く、空白なものだった」と振り返る。しかしそれは自身に限ったことではなく、青春時代を過ごす青年たちに共通するものだと主張する。
青年とは、健康的な肉体・精神を持ち、情熱・希望・活力を持ちながらも焦点が定まらない。野心を燃やしても、自身の力不足によって叶わないことを知り失意のどん底に落とされる。
モブサイコ100 登場人物紹介と心に残る言葉
今回は「モブサイコ100」のアニメ第1期についてご紹介する。
モブサイコ100は、ONE氏の漫画作品。同氏は「ワンパンマン」の作者でもある。
モブサイコ100については、全16巻。すでに完結しており、アニメも2022年に第3期放送で完結を迎えた。
下記では、2016年に放送された第1期アニメ「モブサイコ100」における登場人物の整理と、筆者にとってグッと来た言葉を紹介する。
第1期の主な登場