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発達障害の世界【当事者目線でおくる】

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#ADHD

発達障害と時間感覚 【この靄を抜けて】小説

私は不注意障害という言葉から世間の人が長年理解しなかった原因があるのではないかと思っている。

不注意という言葉は、たるんでいるというイメージを彷彿させるのだと思う。

しかし、ADHDの人は生活に支障をきたさないように必死すぎて、真面目にならざる負えない人もいる。

私も真面目過ぎる生活だった。

時間が守れないといけないので、友人と遊ぶこともないし、人と出かけるときは体調が万全な日しかえらばな

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自閉症と自尊心【この靄を抜けて】小説

自閉症と自尊心【この靄を抜けて】小説

私は価値の低い、大切に扱われなくて当然の人間なんだ。

これは被害妄想とかではなくて実際にそうだった。

周りが動き回る中、ただ何もせず、ぼーっと傍観しているだけのまま何年も経っていくのがわかった。

そんな事を相談したって「そんな事ないよー何言ってるのよー」と言われて終わるだけで、親は何も見えてなかった。

私がただ止まっている事も周りが動いている事も

親からちぁんと注意してないからーと言われ

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発達障害だけど不登校になれなかった訳 【この靄を抜けて】小説

学校は刑務所だと感じていた私が、不登校にはなりたくなかったのには理由がある。

発達障害傾向が生活に支障をきたしているレベルの人は、学校生活も会社生活も好奇の目に晒され苦痛を伴うものになってしまうだろう。

私自身も自尊心はズタボロになったし、自分が輝ける場所ではないとことに長時間拘束されている生活は刑務所のように感じていた。

学校には行きたくない。しかし、当時不登校には絶対になりたくなかった。

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当事者から見た、発達障害に対する世間の評価

当事者から見た、発達障害に対する世間の評価

気分障害のような誰にでも当てはまるもので、最近はなんでも障害と言いたがるという印象を持たれがちだった。

今現在も発達障害を自称しているが、本当に発達障害ではないひとも沢山いるだろう。

統合失調症のような症状はでており、明らかに以上で、通常の生活が極めて困難、ただ事ではないと思われ始めたのは本当にごく最近のことである。

日常生活が困難というか不可能に近い状態で、さらし者にされていくしかない社会

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発達障害は治る!?今後期待大の最先端医療データをまとめてみた‼

発達障害は治る!?今後期待大の最先端医療データをまとめてみた‼

発達障害は、一生治らない障害だ。

努力で、努力で症状を小さくしていくしかない。

そういわれてきた時代、私は、随分と絶望し、いろいろな事を諦めてきた。

そんな人たちに朗報だ。

なんと発達障害が治る可能性が浮上している。

最新の期待情報をまとめてみた。

4つとも最先端の医療技術であまり世の中に知られていない。

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小説 TMSの効果【この靄を抜けて】

小説 TMSの効果【この靄を抜けて】

TMSの効果をまだかまだかと待っていた頃にはきがつかなかったが、ふと気づくと「普通」に過ごせていると感じる事が多々あるのだ。

そういえば、物語のように、語りたい事が頭に浮かんでいくのをメモに走らせるという事がなくなった。

前は重い浮かんで仕方がなかったのに。
これが発想が浮かばなくなったという事なのだろうか。

前まではやるべき事が目の前にあっても、他のアイデア(例えば小説のストーリーや服のデ

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私というアウシュビッツ【この靄を抜けて】小説

私というアウシュビッツ【この靄を抜けて】小説

私の脳は飛蚊症に侵されていていつか気が狂う日が来るのではないか。

子供の頃からそんな恐怖心に見舞われる事があった。

時間にも場所にも構わず、私の頭にはめちゃくちゃにアイデアがさく裂して、爆発が起きていた。

ピアノのレッスン中でも、朝礼中でも、家でトイレにいるときでも、お風呂にはいっている時は、その脳内と格闘し、永遠と一人で脳内の誰かと議論を戦わせていた。

いつだっている場所、やっている事は

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人生が開けた!? 【この靄を抜けて】 小説

人生が開けた!? 【この靄を抜けて】 小説

子供の時はどこへ行ってもいじめられたり、段差のない所で転んでばかりの心が傷だらけの私だったけれど、それを克服したくて真剣に成長しようとしていた。

私はなぜ事あるごとにトラブルになるのかと小学校の頃はよく分析していた。

何がいけないのかわからないまま、時間の経過とともに卒業して人生が年齢だけ更新されていくけれど、そうはいかない時期がやってきた。

大学受験だ。

はじめて自力で突破しないといけな

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重度の脳障害があると知ってからの生活

重度の脳障害があると知ってからの生活

知りたくない事実を知って、私の生活はどう変わったか書いていく。

とにかく中年になったらどうしようという不安が凄まじかった。

当たり前の生活を一人でおくれない自分は誰かに頼らなければ生きていけない。

親亡き後の事を嫌でも頭をよぎったし、結婚も考えた。

もちろん20年以上も普通の人として生きてきた私には当然、知り合いも多く周りの目もあった。

友人は彼氏と同棲したり、旅行に行ったりしていたが、

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子供の成長を阻害させる親の言動

子供の成長を阻害させる親の言動

自分で言うのもなんだが、私は、傍からみたら所謂「良い家」の出身だと思われがちだ。

比較的経済的にも裕福で、父親は一部上場企業の部長クラスだったと思う、当たり前以上の教育を受け学歴も兄弟ともにそれなりに高い。

一見恵まれすぎている家庭だ。

しかし、私の感情、価値感覚、社会性、協調性を大きくゆがめられていたと大人になった今も思う。

子供のころから、疑問だらけの柵があったのも事実で不満はあった。

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理解されないギフテッドの世界

理解されないギフテッドの世界

私は発達障害の為人とは幾分か変わっている。

ギフテッド的傾向があったので当事者しかわからない感覚、不便さを今回はギフテッドに焦点を当てて書いていきたいと思う。

才能があり、周りが愚かに見えていた子供時代、尊敬される事もあったのだが、たいていの学生時代は、私は人から見下され、この社会の中で底辺を沢山経験してきたと思っている。

ギフテッドだけしか見る事ができない人生をこの記事を読むことで、今回は

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子供の頃から感じる自閉症の兆候

子供の頃から感じる自閉症の兆候

「うちの子自閉症ではないかしら?」

ひと昔前では、こんなの絶対に認めたくないと思う親が多かった。

今はむしろ早期発見と療育で子供を守ろうと考える親が増え、親たちは受診に積極的だ。

そんな親御さんにわかりやすいように、正真正銘の自閉症者(他に記事を参考にして欲しい)の私が“子供の頃から感じていた自閉症の兆候”をわかりやすくまとめてみた。

当時の私の感覚や、気づいてほしかった点、自責の念など私

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TMS治療の驚愕の変化‼

TMS治療の驚愕の変化‼

TMS治療に関しては様々な意見が飛び交っている。

高額な治療費が問題となり、不安商法の悪質商売だと新聞に掲載されていた事もある。

私もたくさんの情報に振り回され、TMS治療の途中経過や、自分なりに調べた他の脳の医学的知識等と絡めて自分の感覚を度々記事にしてきた。

またTMS治療に携わらない脳外科医、脳解析医を訪ね、TMS治療について質問した事もあった。

今回はTMS治療を30回受けた後の自

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発達障害が自由に生きれない訳

発達障害が自由に生きれない訳

やりたい事がやれる人とやれない人がいる。

なぜだろう。

私は長年、自由に生きれないと感じてきた。

なぜかやってはいけない気がしてしまう。

これは発達障害の人の多くが感じている事だと思うが、「自分から自由になれない」のだ。

囚われ、がんじがらめにされている。

当事者目線だからこそ語れる、長年言葉にできなかったモヤモヤした感覚を文章にわかりやすくまとめてみた。

是非興味のある人はチェック

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