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発達障害の世界【当事者目線でおくる】

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記事一覧

弱者として生きてきて

弱者として生きてきて

私は長い間、弱者として生きてきた。

ハンチバックという芥川賞受賞小説をご存じだろうか。

この小説は、裕福な難病身体障害者の目線で描かれている。

健常者の配慮のない考え方、価値観に障害者は日々抑圧され傷ついている点に深く共感した。

健常者の無知と特権性を暴き、弱者だからこそ描ける視点に思いをはせてみた。

これを読めば、有名作家のセリフのナイスな抜粋で、あなたも、マジョリティーに言いたい言葉

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人に言えないような人生を歩んできた

人に言えないような人生を歩んできた

人に言えないような人生を歩んできた。

言ったらどうなるのか。

発達障害というまだ世間に知られぬ障害を抱えて生きるという事がどのような世界であり、どのような人生であったのか。

当事者目線で書いてみた。

それはとても不思議で、奇妙で、

わけがわからない世界だった。

言語化できない何かに呪われたような世界だ。

自分だけが何か違う。

一番気づいてほしい親には気づいてもらえない。周りから批難

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流された事がない人生

流された事がない人生

人間には山登り型と川下り型の2種類がいると言う。

山登り型の人間というのは目標を決めて、それに向けてコツコツと登って行く努力家で真面目な寄り道しないタイプ。

川下り型は川が上から下に流れていくように、目標とかじゃなく、やりたい事や、無理な事にぶち当たったら適宜進路を変えながら、流されてどこかに辿り着くタイプだ。

発達障害を抱えて今まで生きづらかった人の多くは前者だと思う。

私もそうだ。

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初彼のはなし。

初彼のはなし。

今日は珍しく恋愛の話をしようと思う。

発達障害は恋愛が苦手と言われる。

特に女の子は、性被害に遭いやすいから気をつけようという本なんかも出ている。

発達障害をもつ私の、元彼の話をすることにした。

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発達障害の家族関係について

発達障害の家族関係について

私は、長年社会に理解されてこなかった脳の先天的特性について発信してきた。

当事者でなくてはわからない感覚を発信する事で、多くの共感の声や家族から理解しやすいと感謝の言葉もいただいた。

ところでこの脳の特性は、遺伝的要素が強いと言われている。

子供のみが発達障害というケースもあるが、今回は本物の発達障害の私※が、どのような家族の元に生まれてきたのか、遺伝について、家族関係なども含めて書いていき

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自殺する瞬間の心境

自殺する瞬間の心境

電車がホームに入った瞬間

人が飛び込んだ。

乗っていた乗客たちは何かに乗り上げるように電車の床が持ち上がったのを感じた。

毎朝の通勤ラッシュ時にこんな状況に遭遇し、人身事故で電車が遅延になった事はあるだろう。

読者の方の中に、電車に飛び込もうと思ったり、ダンプカーに飛び込んでしまおうと思った事がある方はいるだろうか。

これ以上、生きる事はできない。

線路に飛び降りる瞬間の気持ちを私は覚

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発達障害の人行動がスムーズにできない理由と最終的に解決した方法

子供のころから行動がなぜか重い気がした。

周りの子と違って人と遊ばないし、約束するとなると過度にそれを遂行する事に慎重にならないとちゃんと実行できない。

何故かわからないが、とてつもなく億劫なのだ。

きっと側から見たらただの面倒くさがり屋の怠け者に見えるだけだろう。

周りにいる人は、とても大きな負担に耐えて忍耐強く行動をしているようには見えない。

寧ろ気楽に、フットワーク軽く、さも大した

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二つの人生を生きた脳🧠

二つの人生を生きた脳🧠

先天的な脳の障害(自閉症)を抱えて生まれた私は、脳の治療を受けた後、障碍者と健常者二つの人生を経験した。

障害があった頃の感覚を語れる人は珍しいと思う。

先天的な見えない障害を抱えて生まれ、その特有の感覚を、だれにも理解されぬまま大人になった。

30歳近くになるまで無理解に悩みながら学生生活を送り、社会生活を送った。

死ぬ思いをしてきたのでここに残したい。

生まれつきの健常者には絶対この

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家族について

家族について

私はツイッターやユーチューブで自身の脳の障害について発信している。

今回は本物の発達障害の私の家族についてだ。

(ちなみに私は脳のMRI検査で障害が発覚している。

その記事はこちら→【必見】約150万円払って知った医者も知らない発達障害の謎大暴露‼【その①|発達障害ぽんぽこ (note.com)  )

発達障害は、遺伝的要素が強いと言われている。
そこで今回は私の家族の学歴と特性を端的にま

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絶望している中高生、若者、自殺志願者にむけて

絶望している中高生、若者、自殺志願者にむけて

今回はこんな人たちに向けて無料で記事をかいてみた。

先天的に脳に少し障害があって、他の人と少し違う。

大人になってもMRIをとり、原因がはっきりしまけれど、ずっと、普通の学校に行ってレールを歩んどきた人生だった。

私は、ずっと生まれてこなければ良かったと思って生きてきた。

明日が来るのが楽しみなんてことはなく、なんでみんなこんなくだんない事を繰り返せるのだろうか
と思うほど、何にも興味がも

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生まれつき認知症を抱えて思うこと

今回は、子供のころから世間に知られない高次機能障害を持って生まれた人にしかわからない感覚と、その事によって生じた人生のひずみを書いていく。

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アスペの人間関係を晒してく【ASDの頭の中と幼少期の感覚を語る】

アスペの人間関係を晒してく【ASDの頭の中と幼少期の感覚を語る】

アスペルガーとは最近使われなくなった言葉だ。今は自閉症スペクトラム障害(ASD)なんて言ったりする。

私は典型的な自閉症スペクトクラム障害で、幼い頃から、友達と楽しく遊ぶ事ができず、兄弟とも仲が悪かった。

人の言動には絶えずイライラしっぱなしで、世の中を憎み、矛盾点を解明して突き詰めるような事ばかり考え続けてしまっていた。

それでも幼稚園、小中学校、高校、大学と一度も不登校にならず、耐え抜き

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