発達障害だけど不登校になれなかった訳 【この靄を抜けて】小説

学校は刑務所だと感じていた私が、不登校にはなりたくなかったのには理由がある。

発達障害傾向が生活に支障をきたしているレベルの人は、学校生活も会社生活も好奇の目に晒され苦痛を伴うものになってしまうだろう。

私自身も自尊心はズタボロになったし、自分が輝ける場所ではないとことに長時間拘束されている生活は刑務所のように感じていた。

学校には行きたくない。しかし、当時不登校には絶対になりたくなかった。

理由は、例え学校に行かなくても、私は幸せに過ごせない事がわかっていたからだ。

集中という機能がここまでないと、極度に生きる気力がない。お風呂に入ろうとしてもはwお磨こうとしても集中していないとやりきる事ができない。

行動がものすごい負担がかかるのに、自分ひとりで回していける体力、精神力がなかったからだ。

このことをうまく言語化する事はできなかったが、学校という時間割の決まった枠に自分がはめられていなかったらドロドロに溶けて、生活の形など到底保てないだろうとも感じていた。

学校という集団生活の雰囲気、集団心理や同町圧力は変わり者の私には過度にあわなかったが、時間割亜通りに動くことを強制的にさせてくれる事で、かろうじてバランスの良い生活を維持させてくれていた。

その意味でメリットがあったのだ。

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発達障害という言葉がない時代を生きた私の普通の人として歩んだ人生録。

まだ発達障害という言葉が世間になじみがない頃に生まれた私。 普通の子として人生を生きて生きた私の「大人になるまで」をここに記録しました。

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