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がみの読書記録

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その月に読んだ本をまとめます。
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記事一覧

2022年4月,5月に読んだ本

2022年4月,5月に読んだ本

 noteをしばらく休んでいたが、また少し書き始めてみようと思う。自分のペースで。

 この二か月本当にいろいろあったので、少しずつまた言葉にしていきたいがボチボチやっていければいいかなあとも思う。

 ミサトさんが新劇の破で言っていた「行きなさいシンジ君。誰かのためじゃない。あなた自身の願いのために。」をふと思い出す。

 誰かのためじゃなく自分のためにnoteを書き始めた。

 その初心を大事

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2022年3月に読んだ本

 早すぎる。2022年が早すぎる。置いていかないでくれ。

 もう1年の4分の1が過ぎたことになる。この3か月で人生におけるどんな進捗があったと言えるのだろうか。実感が無いだけで少しずつ前に進めているのだろうか、背泳ぎみたいに。

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 私が読書記録をつけている読書メーターにはデータが無い『私たちの中学お受験フェミニズム』というアンソロジー兼対談をまとめた本も、友人に勧められて読んでみた。

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2022年2月に読んだ本

2022年2月に読んだ本

 先月、2020年1月に読んだ本をまとめた記事を書いた。そこで「今年からは毎月1日にまとめようと思っている」と書いた。

 あれは嘘だ。

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 今月読んだ本は2冊に留まった。

 2月が短かったからとか一度に複数冊を読み進めた結果8割まで読み進めた状態の本が3冊あるとか、言い訳のしようはいくらでもあるけれど、単純に活字を読む気にあまりならなかった。そういう時もある。

 最近新書や専門性の高

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2022年1月に読んだ本

2022年1月に読んだ本

 去年1年間毎月付けた読書記録を今年も付けていく。今年からは毎月1日にまとめようと思っているけれど、まだ2月以降どうするかは分からない。

 1月は第166回芥川賞・直木賞が発表された。直木賞は二作品同時受賞で、しかも両方歴史小説というなかなか面白い結果になった。

 歴史小説は正直あまり興味がないんだけれど、齋藤孝先生が著書の中で次のように述べている。

 今回直木賞を受賞した二作は、今村 翔吾

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2021年12月に読んだ本と今年読んだ本

2021年12月に読んだ本と今年読んだ本

 12月に読んだ本は2冊で、2021年に読んだ本は合計63冊だった。平均は月に5冊程度で、だいたい週に1冊以上読んでいた計算になる。

 感覚的には「一般的には多く読んでいる方だけれど、読書家にしては少ない方」と感じている。「一年で100冊」が一つの読書家ラインだと思っていて、別にそこに優劣は無いんだけれど、100冊読める人は凄いなぁと感じる。

 「じゃあ2022年は年間100冊を目指すのか」と

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2021年11月に読んだ本

2021年11月に読んだ本

 自分は教育学部の出身で、英語科教育を専攻した結果、英語科教育免許状を''主免''として卒業した。

 他の大学がどうかは分からないのだけれど、うちの大学の教育学部は'‘副免'‘といって、自分の専攻とは違う科目の免許状を取ることができる。

 自分は特別支援教育免許状を持っているのだけれど、その副免を持っていることで自分に武器が一つ増えているように感じるし、その授業を受けたことで障害そのものの理解

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2021年10月に読んだ本

2021年10月に読んだ本

 読んだ本を記録して発信していると、友人から「おすすめの本ある?」であるとか「最近読んだ本で良かった本ある?」といった類のことを訊かれることがある。

 これの回答がなかなか難しい。

 だいたいの場合は読書記録の中からその人の好みにあってそうな本を選んで伝えるのだけれど、その人が普段からどういう本を読むのか、そもそも普段から本をよく読む人なのかによって勧める本が変わってくる。

 また、考えすぎ

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2021年9月に読んだ本

2021年9月に読んだ本

 先月はありがたい縁もあって、色々と普段触れない本や考えに触れることができた。

 加えて、9/25には文学フリマ@大阪というイベントにも行ってきて、刺激がめちゃくちゃあったので、それもまた折を見て記事に書きたいと思う。(最近本のことばっかになってきたなぁ)

 なんだか止まっていた交流が、第5波が小さくなるにつれて少し動き出したようなそんな感覚を得られた。

 ”イドコロ”的に利用している近所の

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2021年8月に読んだ本

2021年8月に読んだ本

 読書は良い。何もしてない日でも本さえ読んでおけばなにか豊かな1日を過ごした気分になれる。

 ゲームや漫画、アニメや映画など、ステイホームで楽しめるコンテンツは数多くあれど、本は''無駄に時間を消耗してしまった''という感覚が自分の中では何故か薄い。

 絵や映像ではなく、我々が普段使うことばや文字による情報がメインである本は、得た情報や表現が日常生活に活かしやすい、その「再生産のしやすさ」が罪

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2021年7月に読んだ本

2021年7月に読んだ本

 夏という季節が苦手で外を歩くだけでHPがゴリゴリ削られていく感覚がある。ドラクエ的にいえば家の外全てが毒の沼地状態である。

 自分の好きな漫画の一つに『スペシャル』という作品があるのだけれど、そこでも突然に暑くなる夏に対してツッコミ(?)を入れるキャラが出てくる。

©︎平方イコルスン『スペシャル』第一巻

 夏を擬人化したらどんな人だろうと空想してみると、絶対に"陽キャ"側の人間でなかなか気

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2021年6月に読んだ本

2021年6月に読んだ本

 2021年も半年が終わった。皆さんの今年の進捗はいかがでしょうか。
 新年に立てた抱負をここら辺りでもう一度見直してみるのもアリかもしれない。とはいえ、半年前に自分が何を考えていたかなんて意外となかなか思い出せない。忘れっぽい自分が懸命だったのはnoteに一つ記事を書いていたことだ。

 半年前の自分は「がんばらない」ことを目標にしていて、それは(周りの支えもあって)今でも継続できているように思

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2021年5月に読んだ本

2021年5月に読んだ本

 あまり本に触れる時間を作れなかった5月。それに加えて、なかなか読み進められない本にぶち当たってしまった。

 『これからの「正義」の話をしよう』でお馴染みのマイケル・サンデル氏の新著が4月下旬に発売され、良いらしいというので買ってみた。はっきり言って内容はかなり難しく、第二章の途中まで読んで一旦置いておく事にした。寝る前や通勤途中といった日々の生活の合間合間に読むには、かなり文章構造が複雑で込み

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2021年4月に読んだ本

2021年4月に読んだ本

 誰もが名前を聞いたことのある名著から2010年代の芥川賞受賞作から人気声優のエッセー本、そして医学系書籍、と全くのまとまりのない書籍7冊に手を出した4月。出会いの季節ということもあり(?)いろんな知見に出会うことができた。

 特に興味深く読んだのは、川上未映子著『乳と卵』と、宮岡 等,内山 登紀夫著『大人の発達障害ってそういうことだったのか その後』の二冊。

 『乳と卵』は三日間という短い期

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2021年3月に読んだ本

2021年3月に読んだ本

 三島由紀夫×2、カズオ・イシグロ、村上春樹と今月読んだ本は純文学4冊に染まった。純文学が何かという問いはひとまず横に置いとくとする(その質問の一つの答えについて『響〜HIBIKI〜』の中で言及があるので、関心がある人は一読してみてほしい)。

 読書メーター内での感想でも書いているが、カズオ・イシグロは私が留学期間中に授業で読んだ(原文で読まされた)作家の一人だった。2016年当時はまだ氏がノー

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