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思考の抽出と感情のワーク

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手を動かしながら考えるだけ考え抜く、そんな日常です。
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傲慢と善良と余白

傲慢と善良と余白

#傲慢と善良  が偏愛に刺さった。

 "結婚"という得意ではない(色々とすっ飛ばすと固定されすぎた価値観に違和感が強い)テーマが続いたけれど、傲慢さと緩慢さ、そして善良を日々感じているなかで、それらに意識的になった瞬間の感情をデータに残すのは、石や木に自分の存在を刻み込んでおきたいという感覚に近い。

 読みたい本だけ持って、1人でキャンプしながら、明るい時間の殆どは川の写真を撮りながら、気づいた

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猫、剥げかけ。小説の為に写真を撮りたくなった日。

猫、剥げかけ。小説の為に写真を撮りたくなった日。

 ストーリーセラーを読んで。少しでも興味深い人には大抵おすすめの本を聞く中で、普段は専門書や哲学書、古典を勧めていただくことが多い中で久々に小説を読みました。

 写真は記憶に栞を挟む行為であり、今の自分の感性の確認であり、環世界を質量に残しておきたい、唯それだけですが、素敵な文章に出会うとそれに合う写真を撮りたいと、そう思えたので記録しておきます。(今日の感覚を、将来の自分に覚えていて欲しい)

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What time is it. What is “Time”.

What time is it. What is “Time”.

 ホロコーストを知る裏側で、日本軍の歴史も紐解きながら、人がなぜ偏った思考に突き進むのかを振り返ることができたホーツーニェンのアート。テーマは”What is Time”

 考えておいたことのエクリチュール。

 連続的な時間の流れの中で、私たちは無数の非連続的な瞬間に出会う。その一瞬一瞬の間に広がる「余白」こそが、言葉では捉えきれない存在の本質を感じ取る場となるのかもしれない。

 写真という

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完璧な1日の終わりに。エンドロールで流れる全員の名前の先を想像した“PERFECT DAYS”という映像作品。

完璧な1日の終わりに。エンドロールで流れる全員の名前の先を想像した“PERFECT DAYS”という映像作品。

 ただただ映画を観ながら感じたことを、映画館の暗闇でしたためたメモの記録を読み返します。沈黙は金。もっと噛み締めるものがあるのは筆舌に尽くし難い点で微笑ましく思います。

 私が環世界を表現する為に使うフィルムカメラと多重露光写真と文章。それは確かに影であると気付かされ、全てのカットが最高の写真で構成されていることに唯々アートとして圧倒された映像作品であり、鑑賞後に完璧な1日を作ってしまう映画はは

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天よ我に百難を与えよ、奸雄たらずとも必ず。

天よ我に百難を与えよ、奸雄たらずとも必ず。

 少し前に誕生日を迎えました。この歳まで生きられると思っていなかった年齢が多かったので、毎年感慨深く感じる誕生日です。

 この1年は公私共に激動の変化があった1年で、それもポジティブなものというよりは、「私に必要な経験をください」と祈ってきたように、本当に様々な経験を通して自己否定と自己矛盾(ヘーゲルが言うところの自己矛盾からの止揚、という意味で)を繰り返し、どこまでいってもドメスティックなゲッ

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#誰も消さない 為に余白と当事者性の獲得の中で手を動かす2024

#誰も消さない 為に余白と当事者性の獲得の中で手を動かす2024

 今年も松蔭先生の墓前で志を改めながら、新年から落ち着かない気持ちで過ごすことになりました。有事の時は特に、そうでない時こそ着実に、人への想像力と、想像した先にある備え、そしていつ自分が当事者になっても行動し続けられる不屈さと、求められた時に十分に動けるだけの余白を、持ち続けたいと思います。

 これ以上、誰にも被害が起きずに穏やかな日常が訪れることを祈るばかりですが、私がいるチームヘラルボニーの

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履歴書に書ける美徳と、弔辞で読まれる美徳。(2023年も生き延びた事へ感謝のお話)

履歴書に書ける美徳と、弔辞で読まれる美徳。(2023年も生き延びた事へ感謝のお話)

 来年のテーマは「余白」と既に決まっているのですが、改めてタイトルにある通り、「履歴書に書ける美徳」を重要かつ緊急なものだと責め立ててくる資本主義にいながら、どこまで「弔辞で読まれる美徳」を貫けるか、が大切だなぁと思います。そして今の枠組みで1兆円企業をつくったところで、それはあくまで前者のように受け止められる危機感。合理性を追求する方が思考停止で凄く楽なのですが、敢えて考える余白を持ちたいと思い

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圧倒的当事者性で”異彩”を届けきる

圧倒的当事者性で”異彩”を届けきる

 noteでは非常に珍しく、本業で関わるヘラルボニーの記録を。(忘れたくない資金調達の日々とその結果が、ようやくリリースされました)

 経営企画室の責任者として、資金調達に奔走する日々を半年以上過ごし、ようやくこのリリースを迎えられて嬉しいです。
(MPower Partnersさんのリード投資が決まった瞬間は、嬉しすぎて数年ぶりに仕事で涙を流しました...!)

 資金調達に奔走する中で、改め

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“痛みに金を払い続ける” -余白とSTAY REAL- "Pay money To my Pain's Epic Soundtrack from 'SUNRISE TO SUNSET in L.A.' "

“痛みに金を払い続ける” -余白とSTAY REAL- "Pay money To my Pain's Epic Soundtrack from 'SUNRISE TO SUNSET in L.A.' "

 お金を払ってでも様々な痛みを味わい、当事者性を高められる人間でありたい記録。PTP, Pay money To my PainとK君について、何か書き残す日は最後になるかもしれません。それくらい確信を持った記録になりそうです。SUNRISE TO SUNSETの映画は、PTPを更に深く深く自分に刺してくれました。

「俺の痛みに金を払え」と思いながら余白を持って、愚直に生き続けること。そんな中で

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4人目のレンガ職人とそれぞれの物語

4人目のレンガ職人とそれぞれの物語

 ゴリゴリ頭を動かした週末は思考の振れ幅を振り切らせるのが大切なので、偶には思い付いた物語でも書き残します。

 この物語から何を感じるでしょうか。人生の価値は目的地にあるのではなく、その旅路にあることを教えてくれるのかもしれません。喜びは手にする煉瓦に、平和はその瞬間の息吹に、そして人生の豊かさは、私たちがそれに注ぐ態度にあると思いながら、それぞれのレンガ職人を応援し、愛せる人でありたいものです

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