マガジンのカバー画像

何度も読み返したい素敵な文章の数々・・・!!!

81
運営しているクリエイター

#日記

どんなふうに、大切な人とやりとりしている?──君のいまがより良くなるように。

どんなふうに、大切な人とやりとりしている?──君のいまがより良くなるように。

11:20 [PM]
「拓郎くんと全然コミュニケーションとれてないね」

突然の彼女からの連絡に、共感した。

チャットツールを使ったコミュニケーションはこれまでと変わらないくらいしているにもかかわらず、どうして不足感があるのだろう…。

正直に言うと、今のままでもこの関係に変化はないと思うが、「別居婚」をはじめてお互いが物理的に離れたことで、むしろ彼女のさらなるおもしろい一面を見られたら……と

もっとみる
どこかで、きっと関係は生まれている

どこかで、きっと関係は生まれている

1995年4月。

わたしは大阪に引っ越してきた。無職だった父の再就職先が大阪だったから、愛知県から引っ越すことになったのだ。

その数ヶ月前、1995年1月17日。阪神淡路大震災があった。

愛知県に住んでいたわたしは、ふだんと同じように眠っていた。朝起きてニュースを見てはじめて、「こうべ」というところで大きな地震があったのだということを知った。高速道路がなぎ倒された映像を憶えている。

ただ、

もっとみる
安定しない書き文字と、ホルモンバランス

安定しない書き文字と、ホルモンバランス

女性の心とからだというのは、本当にうつろいやすい。

気圧の高い低いとか
季節がスライドしていくその隙間とか
生理が近づいているかその最中か

などなどのいろいろで感情もゆさぶられるから

「世界よ、いますぐ爆発しろ」と身の回りの全てを破壊したくなる衝動にかられたり
「世界よ、優しさをありがとう」と感謝のあまり天を仰ぎたくなったり、とかく忙しい。

外的要因やからだの変化によって、気分のアップダウ

もっとみる
それでも、分かり合えないあなたと生きていく

それでも、分かり合えないあなたと生きていく

ここ数年、ずっとずっと。

わたしのなかで繰り返し、声にも出すし、言葉として書き留めていることがある。

それは「人と人とは分かり合えない」という、現実。

初めて、こう思い知ったのは、一人で海外をふらふら旅していた、5年前。

動物的な分類で言えば同じ生き物だとしても、もう人間の力ではどうしようもできない、湿度や雨の頻度や日照時間、植物の種類や空の広さで以って、

何億年もかけて培われた細胞の影

もっとみる
「才能」の定義

「才能」の定義

先日、とあるコピーライターさんとお話しする機会があった。その話の中で、「ある若手の面倒を何年かみているが、どう考えてもコピーライターの才能がない。でも本人に自覚がなく、どうしたものか考えあぐねている」という話を聞いた。

最初こそ「才能がないのではなくまだ未熟なだけなのでは?」「1人の師匠がダメ出ししたからといってその人に才能がないとも限らないのでは?」と思ったのだが、いくつかの「ダメだと思った」

もっとみる
「死ぬのが楽しみ」と言えるその日まで

「死ぬのが楽しみ」と言えるその日まで

夏休みの宿題をやり始めるのは、だいたい始業式のあと。
貯金0円で会社を辞め、リボ払いに手を出したこともある。
頑張れば金曜日に終わる仕事を、つい土日に持ち越してしまう。

そんな計画性ゼロの私が、将来のプランとして一つだけ決めていることがある。

両親や兄妹はもちろん、仲のいい友達、夫。特別に大切な人よりも、後に死にたい。

RADWIMPSの「25個目の染色体」という歌の中で、

あなたが死

もっとみる
ささやかだけれど、意味のあるもの

ささやかだけれど、意味のあるもの

みーさん(夫)は、食べたものを毎日日記につけている。

「10月25日 夜:ごはん、鱈の幽庵焼き、豚汁、きゅうりの浅漬け」みたいに、食べたものを淡々とメモしている。

それをときどき一緒に見返して、「この日は映画見に行ったね」とか、「これは出張から帰ってきた日だね」とか、「この日はすごく寒かったね」とか、思い出しながら話したりする。

ごはんの記憶をたぐり寄せると、不思議とそのときに考えていたこと

もっとみる

今会えてる人には会えてるうちに沢山話さなきゃ

(このタイトルは、平山さんのツイートを引用しました)

昨日の夕方17時から、祐天寺にあるもつ焼き屋さん「ばん」で待ち合わせ。きっかけは、山脇くんが誘ってくれたWIRED合宿だった。

合宿の帰りに一緒に帰った人たちと「来月飲みに行こうよ」と誘って、それが昨日実現した。

普段、飲みに行っても割とすぐに帰るタイプだけど、この飲み会は楽しくて楽しくて、いつの間にか3件はしごしてた。全員会ったのが2回

もっとみる
「食べる」の美学 〜ごはんにまつわる好きな本4冊〜

「食べる」の美学 〜ごはんにまつわる好きな本4冊〜

自分で料理をするのは苦手だけど、「料理」「食べること」に関する本を読むのは好きです。

誰の日常にも存在するものへの視点にこそ、独自性が出る。つまり、「食べる」を通して、自分とは違う感性を知るのが好きなのです。

ということで、「食べる」にまつわる好きな本を紹介したいと思います。いつもの風景への視点をちょっと変えてくれるような本たちです。

***

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったの

もっとみる
コンセプトが可変する場

コンセプトが可変する場

とあるお仕事で物件開発のプロジェクトが進んでいる。まだ時期は早いが今までにない開発プロセスを持ち込みたいと悶々と考えていた。

従来の施設は名前も用途も空気すらも設計された状態でテナントや居住者を集める。それに少し違和感を感じていた。「この感じ好きならどうぞ」っていう距離を感じたりしていた。

このあらかじめ設計されたものを選ぶのって本当に入居者にとって楽しいことなのか。なんなら人が入る前に作られ

もっとみる
言葉を追い出す

言葉を追い出す

ぼくは詩は好きだけど、詩人には疎い
有名な詩人の名前はあまり知らない

そんな詩ろうと(素人)なぼくに一撃をくらわした詩人がいる。それが谷川俊太郎さんだ

それは「なんでもお○んこ」という詩だった。衝撃的だった。こんな詩を書ける人が日本にいたのか!と 笑

世の中には詩があふれている。しかし、その多くはあたりさわりのない、人々の共感と賛辞を得ることを目的としたファッションポエムだ

谷川俊太郎さん

もっとみる
「つくる」をやっていく

「つくる」をやっていく

カバー写真は特に関係ありません。さて、クリハラ(@kurit3)です。webショップを作りました

「 kurit3.work-store 」

なんと、お店の名前すら(ちゃんと)決まっていません!

もにょもにょ考えてばかりで、進まない問題先日書いた、以下のnoteがだいたいベースにあって、「つくる」をやっていこうと。

なんだけれども、それを具体的にどうしようかと、モニョモニョ考えてて。そし

もっとみる
安心安全の場所を確保せよ

安心安全の場所を確保せよ

サードプレイスという場所は、あったほうがいい。家と会社を往復するばかりのわたしに、それ以外の場所ができた。
いろんな年代、職種、想いをもった人と触れ合うことで、自分にとっての当たり前って、みんなもそうとは限らないんだなと実感した。
ある程度の高さで括られた箱庭は、なんだかとても居心地がよくて、そこでの語らいはわたしにとってのひだまりになった。安心安全な場所では、なにを語らっても大丈夫という空気がわ

もっとみる
読書と音楽がとってもたのしい

読書と音楽がとってもたのしい

・2017年のおわりに近づくころから、本を頻繁に買うようになった。すぐに欲しいときにはKindleで買ったり、手元に残しておきたいと思った本は大きめの本屋さんで買ったり、何かぶらりと探したいときはBOOKOFFで買ったり。活字中毒というよりも、インターネットばかり見ていたらいけないと思っているというのが正しいかもしれない。本を読んでいると、登場人物を通して「自分はどうだろうか?」と考えることが多く

もっとみる