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わすれない

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「Lose My Breath」ティザーとダンス動画の時点でかなりとんでもない。
いっぱい言いたいことはあるんですが、とりあえずこれだけ言います。
スンミンさん、黒髪。

東京の椅子 清潔なハラッパ/新宿の土

東京の椅子 清潔なハラッパ/新宿の土

駅前のビルにある二階のカフェから再開発が進む駅前をたくさんの人が歩いていくのをぼーっと見ている。

明るい時分はたくさんの生き物が蠢いているようだが、夕方・夜と暗くなっていくにつれて少なくなり、一人一人に目を向ける余裕が生まれる。

禁止されているのに低速なまま決して自転車から降りないおじさん。娘が二人の四人家族。無印良品の袋を下げる若者。ベンチでおにぎりを食べるおばあさん。眠そうな顔で鳩に黒糖パ

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「哀れなるものたち」、すばらしくもストーリーにモヤモヤ

「哀れなるものたち」、すばらしくもストーリーにモヤモヤ

※ネタバレあり

上映終了間際で日曜日の夜のレイトショーだというのに、私含めて観客が3人!この3人全員貸切映画館を目論んでいたんだろうなと思う。ざんねん。

音楽、衣装、建築揃い踏み

前評判とポスタービジュアル通り、映画館であの映像美を拝見するのは至上の贅沢だった。
お色直しするみたいに変わっていくドレスのどれもが劇的にかわいくて、しかもエマストーンに似合いすぎている……!
パフスリーブ最高!エ

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町屋良平 最高日記

町屋良平 最高日記

金原ひとみのインタビュー記事を読んでいた。
文藝の「私小説」の責任編集にあたり、自身と小説がオーバーラップされることをおそれてか男性の小説家に何人か断られた、と言う話を読んだ。

その翌日、私は定時で打刻し、地元でいちばん立派な総合図書館へ自転車で30分かけて赴いた。

総合図書館、レンガ調の建物がかっこいい。小さい頃からレジャーランドとしてよく行っていた。近くに福岡タワーがあるんで路肩に車を停め

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こよしこよしの

こよしこよしの

白っぽい線の前のほうへとつづいてゆくのをみる。少し白さがかすれているところがある。ここは停めていいんだっけ。交差点は遠いけど、これは路側帯っていうのだっけ。車道なんだっけ。後ろはまだ来ていない。左合図を出してしばらくたっている気がする。ハンドルを左に回す。少し右に直す。ハザードをつける。パーキングに変える。少し左に歪んでいる。

音が聞こえるだけの暗さ。まぶたのうちに男の子が浮かぶ。男の子のへその

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不思議な顔

不思議な顔

さいきんいそがしくかんじるような日々をすごしています。それだからか体がなんだかままならないばかりで右手をつかおうとすると左手はぴくりともうごかないみたいなふうですし、昨日は頭がいたいし呼吸が少しあさくってなんかもうだめだなって家にかえって、それから12時間もねていたのに、今日もおなじようなかんじでぼーっとしながら電車にゆられています。しゃーー、きゅーーいんっみたいなのが耳をつうかしていきます。いつ

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市川沙央『ハンチバック』を読んで「中絶願望に救いを求める釈華の生き様をみつめて」(※ネタバレあり)

市川沙央『ハンチバック』を読んで「中絶願望に救いを求める釈華の生き様をみつめて」(※ネタバレあり)

 はじめに…寡黙そうな作者が秘めている内なる牙に慄かされた。しぶとくたくましい弱者の骨は、儚くかよわい強者の肉をえぐることもできると知らしめられた。

 私は釈迦と仏陀の違いを知らずに生きていた。2023年7月1日、この本を読み進めるうちに、その違いが分かった方が良いだろうと思うようになり、調べてみると「釈迦が涅槃の境地に辿り着き、仏陀になった」という解釈ができた。つまり同一人物と言えるけれど、本

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第170回芥川賞候補作品についてー受賞予想と感想ー

第170回芥川賞候補作品についてー受賞予想と感想ー

まずはじめに、謝罪しなければならない。熱量の配分ができず、書き手が不能なために非常にバランスの悪い、ムラのある記事になってしまった。書かれたテキストの分量は、候補作品に甲乙をつける意図があった訳ではないし、候補作品すべてに対して敬意を表します。今回も楽しませてくれてありがとうございます。そしてごめんなさい。(でも私は書評家でも作家でもないので、どうぞご容赦くださいませ)
なお、『東京都同情塔』の「

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「心的現実」と幻想小説ー小砂川チト『猿の戴冠式』に寄せて

「心的現実」と幻想小説ー小砂川チト『猿の戴冠式』に寄せて

精神分析学を創始したS.フロイトは、無意識の精神過程では、客観的現実が無視され、心的現実に置き換えられているとした。心的現実とは、他人が聞いたら嘘に思えるようなことでも、その人の中では実際に起きたと認識され、そう信じていることを言う。

この「心的現実」という言葉は私の中で、カウンセリングの過程を知る上で重要な現象のひとつ、といった程度の知識だった。ところが、ある日それは私自身に体験された。

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6歳-9歳 性への好奇心 / 0歳-18歳の性教育

6歳-9歳 性への好奇心 / 0歳-18歳の性教育

このマガジンでは「世界一」と称されるオランダの性教育において、この国で紹介されている性教育の資料を日本語にすることで、多くの方々に性教育の大切さをお伝えしています。

シリーズ最初は、Rutgersというオランダの性教育のシンクタンクとされる団体が提供している「0歳-18歳の性教育」というパンフレットの「6歳-9歳」のページについてご紹介します。

誰かを好きになるということこの年齢の子どもたちは

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9歳-12歳 思春期前 / 0歳-18歳の性教育

9歳-12歳 思春期前 / 0歳-18歳の性教育

このマガジンでは「世界一」と称されるオランダの性教育において、この国で紹介されている性教育の資料を日本語にすることで、多くの方々に性教育の大切さをお伝えしています。

シリーズ最初は、Rutgersというオランダの性教育のシンクタンクとされる団体が提供している「0歳-18歳の性教育」というパンフレットの「9歳-12歳」のページについてご紹介します。

恥じらいこの年齢の子どもたちは裸を見られること

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12歳-15歳 思春期 / 0歳-18歳の性教育

12歳-15歳 思春期 / 0歳-18歳の性教育

このマガジンでは「世界一」と称されるオランダの性教育において、この国で紹介されている性教育の資料を日本語にすることで、多くの方々に性教育の大切さをお伝えしています。

シリーズ最初は、Rutgersというオランダの性教育のシンクタンクとされる団体が提供している「0歳-18歳の性教育」というパンフレットの「12歳-15歳」のページについてご紹介します。

自立心の芽生え子どもたちが思春期に差し掛かる

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子どもと性について話すこと / 0歳-18歳の性教育

子どもと性について話すこと / 0歳-18歳の性教育

このマガジンでは「世界一」と称されるオランダの性教育において、この国で紹介されている性教育の資料を日本語にすることで、多くの方々に性教育の大切さをお伝えしています。

シリーズ最初は、Rutgersというオランダの性教育のシンクタンクとされる団体が提供している「0歳-18歳の性教育」というパンフレットの最後の方にある「子どもと性について話すこと」というページについてご紹介します。

子どもと性にや

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