藤井貞和氏の『物語論』の中で展開されている「物語の四人称」(小説の四人称ではない)に対して、非常に大きな違和感を覚えた。 さらに池上嘉彦氏の『日本語と日本語論』でも、ある実例で引っ掛かりを覚えた。 ともにヴィジュアルを抜きにして議論されている感じがして、強烈な違和感があった。 この記事の目的は、 1.主観ショットと客観ショットという映像の用語を用いれば、池上嘉彦氏のしっくりこない議論がしっくりくることを示すこと 2.主観ショットと客観ショットという映像の用語を用いて、
3月29日にこの質問をいただいて、こんなふうにお答えした。 そして今日、ウクライナ軍がルガンスクから撤退するとのニュースが。自分の読みは今のところ当たっている。 ウクライナは、ルガンスクとドンバスを代償に――あるいはルガンスクを代償に――ロシアと停戦&和議を結ぶことになるのだろうか。
男のピストン運動を示す言葉について、こんなことが言われている。曰く、抽迭が正しいのに、誰かが間違って抽送を使いはじめたために間違った方の表現「抽送」が広まってしまった……。出典はフランス書院のフランス文化用語辞典である。 他の多くの方が指摘されている通り、フランス書院の説明は間違いである。全13巻の日本最大の『日本国語大辞典第二版』にも、そして『字通』にも、抽送と抽迭はない。抽迭なんて日本語はないし、抽送も正式な日本語としては存在しない。フランス書院の説明では、「抽迭は正し
『「アラフィフだってまだまだセックスしたいの。」 蓄積した性欲を解放するため、勇気を出してAV出演する美熟女妻 恵美さん 56歳』。 これだ! んなわけねえだろ! 2022年3月発売の作品を、な~ぜ1980年代に鑑賞できるんだ! 時空的に無理だろ!(笑) 君もそうだと思うけど、中学時代って金がないわけよ。なおかつ、お店の人による年齢チェックがあって、中学生にポルノなんか買えないわけよ。1980年代にはインターネットもスマホもないし、ネットでこっそり無料動画を……なんてこ
この手の話はぼくよりもずっと前からファンタジーを書かれてきた偉い先生が発言をされているんだけど、曰く、リアルの度合いと言葉の問題があるんだよと。 ・リアルの度合い ・言葉の問題 この2つがあるんだよと。 最初の「リアルの度合い」からいきます。 フィクションによってリアルの度合いが違うんです。額を銃弾で撃ち抜かれても絆創膏を貼って治しちゃう『Dr.スランプ』の世界と、脳漿が飛び散る『ゴルゴ13』の世界。リアルの度合いが違うでしょ? リアルじゃない世界(リアル度の低い世界
バストの大きさは、アンダーバストの数値とカップサイズの組み合わせで示される。 たとえばアンダーバストが70cm、カップサイズがEのブラジャーの場合、日本では、 E70 のように、先にカップサイズ、次にアンダーバストの数値で表記される。だが、欧米では、 70E のように、先にアンダーバストの数値、次にカップサイズで表記される。アメリカとイギリスの場合、アンダーバストはインチ換算なので、 34E のような表記になる。ちなみにアメリカやイギリスの34Eは日本で言うEカ
寝取りとは、夫や彼氏がいる女性を性的技巧によって寝取ること。寝取られ(NTR)とは、夫や彼氏が自分の妻や彼女をその性的技巧によって他人に寝取られる(性的に奪われる)ことである。寝取り/寝取られにおいて、性的技巧は重要なポイントとなっている。 寝取られに対して「自分の妻や彼女を奪われる男に感情移入して、女を奪われる後味の悪さを楽しんでいるのだから、寝取られ好きはマゾである」と真面目な顔で指摘する人がいるが、大間違いである。そんなマゾが大量にいるかい。馬鹿も休み休み言えである。
ご返事遅くなりました。『高1ですが異世界で城主はじめました21』も『巨乳ファンタジー4 ノベライズ上巻』もようやく一段落ついて、ご返事できる時間が取れました。 実況中継というのは、商業エロゲーでは非常によく見るものです。 みたいなやつです。 自分の膣内に男性のペニスがどんなふうにあるのか、どんなふうに突いているのか、どれくらい深くに達しているのか、実況中継するものです。 オッパイへの愛撫や指マン(手マン)では、実況中継は見ません。あるのかもしれませんが、ぼくは見たこと
質問箱への回答。 以前、ロボットSFがなぜ日本では流行ってアメリカでは流行らないのかって話をnoteに書いた時にもしたけど、欧米は英雄神話の国。つまり、前途ある若者が魔物を倒して、立派な男性性の持ち主、すなわち「英雄」という立派な男になることを称揚する文化である。 ヨーロッパの昔話って、基本的に敵(魔物)が出てくるわけよ。それが英雄に倒されるわけよ。あるいは若者に倒されて若者が英雄になるわけよ。これを英雄神話って言うんだけど、河合隼雄先生曰く、欧米は英雄神話の国であると。
もともと小説っていうのは、マルチ進行の動画的な部分に弱いんだよ。複数の人間が同時に動くっていうのは、映画は得意だけど、小説は一番苦手なんだよ。マンガよりも小説のほうがずっと苦手なんだよ。画面のあっちでこの人物が動き、あっちでは別の人物が動き、そっちでは……っていうのを見せるのは、映画が一番得意だけど、小説は全メディアで一番苦手なんだよ。小説は線型性のものだから、同時にマルチで動きを見せるっていうのが、一番苦手なんだよ。だから、うまく書くにはめっちゃ技量(技術)が必要だし、みん
え~と、「とにかく天皇、嫌い」とかいうわけやないよね?(笑) 多くの人の上に立っている人、たとえば首相とか天皇とかのポジションの人が嫌いってわけやないよね? それ、「あんなやつやなくておれにスポットライトを浴びせろ!」っていう羨望か、「公はとにかく信用できん!」っていう公に対する個人的な不信感やからね。 あなたはそうではないと思うので、話をしましょう。 ヨーロッパでは、近代国家をつくりあげていく時に、基本的に王をどんどんすっぽんぽんにしているんです。王から権力を剥ぎ取り、
いまさらながらだけど、おぎの議員と水戸泉先生の騒動を追いかけてみた。ぼく個人としては「不幸な誤読と不幸な説明不足が招いた不幸な炎上」として見えた。尊敬するお二人がこのようになるのは、同じく表現の自由を守ろうとする者にとって、凄く残念です。 最初に覚えておきたいのが、水戸泉先生の問題意識(危機意識)。これを忘却すると、多くのネットの人たちと同じように完璧に誤読する。 水戸泉先生の問題意識(危機意識)……フェミに対抗して、アンチフェミがテロリスト化していくという状況がある。そ
あるフィクション群に対して「差別だ」と指摘する方こそ、実は差別を行なっています。そしてそれに対して無自覚です。そういう皮肉な側面があります。 トロフィー・ワイフとは、社会的・経済的に成功した男性が結婚した、若く美しい妻のことを言うみたいですね。 でも、欧米に行き渡っている英雄神話では、英雄は魔物を倒して英雄となり、そのトロフィー・ワイフとして王女などと結ばれるものです。欧米は英雄神話の世界なので、そもそもトロフィー・ワイフが埋め込まれているということです。トロフィー・ワイ
『ライトノベルの新潮流』を読んで、ラノベの歴史やラノベの定義についての個人的な覚書をまとめてみた。 ・少年少女向け市場の萌芽 1895年 雑誌『少年世界』 1906年 雑誌『少女世界』 1914年 雑誌『少年倶楽部』 1916年 吉屋信子『花物語』 以上が示すのは、20世紀初頭にすでに少年少女向けの小説市場が生まれていたこと。 大人の作家が少年少女を教導するという「教導的性格」が強かった ↓ 『少年世界』や『少女世界』などの雑誌は、1950~
俗に、火のないところに煙は立たずと言います。しかし、差別撤廃運動については「火の強くないところに運動の煙は立たず」なのです。つまり、運動が激しいということは、それだけ火が強い、差別が根強く大きいということです。 人種差別にせよポリティカル・コレクトネスにせよ、声高に叫ばれる国に限って諸々の差別が激しく行なわれています。 それが浮き彫りになったのが、新型コロナでした。新型コロナが世界に広がっていった時、欧米の連中が東アジア人に何をしたのか。いきなり罵倒する、いきなり殴る。人
女性が男性を好きになる一番のポイント。 巨乳フェチの専門家からすれば、簡単なことです。オッパイへの熱い視線ですよ!(笑) ああ。こんなにもオッパイばかり見ている。わたしの爆乳を、まるで手でさわるように凝視している。素敵。好きになっちゃった~♪ ――んなわけあるか~っ!(笑) 撫でるように見たら、間違いなく嫌われるであろうが~~っ! 女が男を好きになるのも、そして男が女を好きになるのも、ボタン1つでOFFからONへ一発で切り換わるみたいに「好き」に変わると