お前たちがダメなのは、土を耕したことがないからだ!
北山:君たちさぁ……。
四ツ谷:説教をはじめそうな顔してるな。もうすっかり激怒キャラになってるよ。
高端:なんだよ。
北山:肉体労働って、したことあるかね?
高端:まあ、ドン・キホーテのフロア(品出し)くらいならあるけど。
北山:そんなもん肉体労働って言えるか! 雁首揃えて親の金で私立大学なんて行きやがって。このアカウントのフォロワーも全然1000人いかないし、たるみ切っておる!
四ツ谷:お前は親の金で大学院まで行ったくせに。
北山:おれはヴィレヴァンで働いてたからいいの! 気合が足りないのは、額に汗したことがないからだ。自分の腕で土を耕すべきだ! そして、人間としての誠実さを取り戻すのだ!
高端:ブラック企業の考え方だね。百歩譲って土を耕すにしても、どこを耕すんだよ。どこでも耕していいわけじゃないぜ。諦めろ。
北山:良かったな。俺の実家(京都)のちかくに、持て余している畑があるんだ。10年以上だれも手を触れてないから、ただの荒れ地と化してるから、耕させてやるよ。
四ツ谷:「耕させてやる」って初めて聞いた言葉だ。まぁ、冬の京都は行きたいから別にいいよ。美味いもん食わせてくれるなら、たまには額に汗してみるのも良いかもしれない。
高端:せっかく土を耕すなら、何か植えて帰ろうぜ。カッコいい作物。
四ツ谷:カッコいい作物……?
北山・高端:そりゃ当然薬味だろ。
四ツ谷:当然薬味なのか。
北山:なくても困らないもの作るのがカッコいいんだろ。コメとかジャガイモとか、なんか責任感じちゃうじゃん。俺たちのモットーは「無駄なことをやる」なんだから!
四ツ谷:薬味って「無駄」なのかな……。
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