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「好きを仕事に生きていくこと」の泥臭い裏側 |『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』読書感想
突然ですが、好きなことを仕事にするって、どんな感じでしょうか。
自分のやりたいことで生きていけたら、素晴らしいと思う反面、一筋縄ではいかないだろう、困難に直面したらどうしようと、不安を覚える人もいるのではないでしょうか。
まだ何もしていないのに、というのは私のことです。
書店に行けば、いそいそと自己啓発本の棚をのぞき、「頑張らないこと」「自己肯定感を高める」なんて宣伝文句にばかり、つい目が行き
連絡は楽で 告白は酷
会いたいって痛い
触れたくて振れる袖
別れるのは彼
嫌いってkiller
妄想は嘘
綱わたりみたいな繋がりと
傷みたいな絆
思い出は捥いで
鼓動はどうして
復縁は食えん
未練は見れん
傷は思わず
キスで誤魔化す
愛情は異常
愛憎は位相
連絡は楽で
告白は酷
クリエイターに愛を伝えることの罪
先日、友人が撮った写真の考察を呟いたところ、本人から反応があったので、調子に乗って自分なりの更なる分析を送った。撮影や写真への理解も経験も乏しい一素人であるにも関わらず。
そのことを、深夜3時に後悔した。
今年の6月に、3人で紫陽花を撮りに行った、その時のアルバムをふと見返していて気付いたこと。三者三様に人物写真の構図に特徴があって面白いこと。その友人の場合は被写体がカメラ側を向いているか、反対
借用書4枚。一つの恋の証だった。
1月の末。
私が彼氏と別れたことを知った同僚が、酔った口調で言う。
「さて、それじゃふゆさんの失恋話でも聞きますか」
別に、これは私が傷心を慰めて欲しくて呼びかけた飲み会ではない。
新しい年になったらもう思い出すまいと、失恋ソングを聞くのをやめ、写真フォルダを遡るのをやめ、休日は新しい場所に出かけ、夜には友人との予定を詰めた。
その予定の一つがこれであるというのに、何回はぐらかしても、通し勤務
ささいで永遠な、回りくどくて軽薄な。
「ツーショ撮ろうよ」
この言葉があまり好きではない。
自分の顔が恵まれていると思えなくて、笑うのが下手な私にとって、撮られることは大抵気分の良いものではない。
撮ろう撮ろう、と笑いながら、その実、嫌だなあなんて思っている。
人の顔なんて記録しておいて何になるんだろう、と。
ツーショットなんて、ささいで永遠な独占欲だ。
この空間にいたのは私とあなただという、二人だけ知っていれば良いような、別に