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子育てに「困っている」方に…

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ユニークな個性をもった子どもたちを育てていると、「困った!」と大人が思うことが少なくありません。子どもたちは「困った子」としてみられる支援が確立しはじめていますが、関わっている大… もっと読む
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15年間発達障害の支援に関わってきて感じる「子育てに苦しんでいる人」から卒業する人としない人の差

15年間発達障害の支援に関わってきて感じる「子育てに苦しんでいる人」から卒業する人としない人の差

「愚痴を言いすぎると、それに自分で溺れてしまう」と私は思っていて、「酒は百薬の長」「されど万病の元」に通じるものを感じています。
これは、『愚痴との距離感』が、子育ての苦しみから抜ける人と抜けない人の差に関わっているなぁ、と最近、改めて思うからなのです。

こんなことを書くと、「あなたは、心理などの専門職なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、立場的には当事者の母であり、自分も当事者要素を

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姿勢を直そうとしたわけではないのに、姿勢が良くなった娘の話し。

姿勢を直そうとしたわけではないのに、姿勢が良くなった娘の話し。

中学生の娘の姿勢が良くなって、身長が伸びた。

これは、先週、発達のヌケを整えてもらう指導を栗本啓司さんから受けた結果で、姿勢をよくするために受けた指導ではなかった。

だが、姿勢の悪さは、何年も前から気になってたことで、姿勢筋がしっかりしてない弊害みたいなものは知識として半端にあるもんだから、なんとかして、コアができないもんかねぇ…と何度もいろんな形でアプローチしてきたのだけど、気を抜くとだらん

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学びへの意欲が拾われない子どもたち

学びへの意欲が拾われない子どもたち

果樹博士くんに出会った。
彼は、庭になっている桑の実が気になるらしく、そこには勉強をしにきたのに、頭の中は桑の実でいっぱいになっていた。

お母さんは、勉強させてください! と懇願してくるらしいのだか、彼は座ってする学習に興味を持てない。が、地頭がよいらしい…というのは、引き継ぎノートをみた後に、彼と数分で過ごすだけで分かった。

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今日は、博士くんに会うために、その場に行った

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正しさよりも、大事にしたいもの

正しさよりも、大事にしたいもの

久しぶりに夜散歩しました。

またまた学校に行かない選択をし始めた娘ちゃんの運動のために、andおしゃべりタイムを兼ねておりますので、人気ない道を踊ったり変なポーズしたり…で、地味にがっつり楽しい時間でした。

私たち親子のやってることは、正しくはないのかもしれないけど、自分たちで必要だと思う方を選んでるのは確かなので、これでよい、のだと自分では思うのです。

こんな気持ちをたまに書くのは、正しさ

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同じように見えても質が違うこと

同じように見えても質が違うこと

物事になかなか取り組まない人とか、サクサク進めない人に遭遇したら、その人のことを慎重なのかしら?って思うのでしょうかねぇ?

わたしですが、はじめてのことは様子見しながら進めていくため、慎重な人と間違われることもあるのですが、ただのビビりです。
初めの場所に行きたくない、初めてのことをやりたくない、わからないこと・見通しの立たないことは怖いから、初めてのことには丁寧に向き合って進めます。

しかし

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不登校と節目効果について

不登校と節目効果について

中2になった娘は、「2年生になったら学校にいくんだ!」と3月上旬から言い始めて、3月中頃から相談室登校を数回して、4月からは部活に復帰して…と徐々に学校に戻れる準備をしてきたものの、始業式翌日から、休むようになっています。

学年が変わる
学校が変わる…などの節目を機に、学校に行けるのでは? という節目効果を期待するのは親や先生ばかりだけではないのだなぁ…と、改めて娘の言動をみていて気付きました。

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不安って言えるようになってよかったよね

不安って言えるようになってよかったよね

今日から大学のオンライン授業が始まる娘のパソコンが、故障をしました。それも、今日の昼過ぎに出先に電話がかかってきて、「4時半からの授業に間に合うかな?」と申します。

いやいや、間に合うかわかりません。
ってか、母ちゃん、午後から小金稼ぎのバイトの予定だったんですけど?をお断りして、家に帰って、娘様のパソコンを拝見してところ、まあ、パソコン歴だけは30年越えの素人おばちゃんが見ても、まったく役には

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年齢は背番号みたいなもの

年齢は背番号みたいなもの

何歳になったら普通はこれくらいできるでしょ…
そんな感覚を持たないことが、私の子育てには有益だったし、年齢という指標で推定される発達モデルとの比較をしなくなると少し楽になることを、マイペースな育ちをする子の親には知っていてほしいなぁ…と改めて思ったのは、一年遅れで行われた娘の入学式でした。

親の同席不可の入学式が、本日ありました。
入場できない式に同伴する保護者はほぼおらず、時間が区切られて行わ

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苦手の克服よりも、好きを伸ばす教育モデルがいい

苦手の克服よりも、好きを伸ばす教育モデルがいい

放課後等デイサービスを立ち上げる友人のお手伝いをするために、一時期、同業者さんのチラシやホームページを比較検討したことがありました。

すると、ほとんどの施設で書かれていたのは、
苦手の克服をすること、
できる!を体験することで自信をもたせること
それらを楽しく取り組ませること、などのフレーズが並んでました。

そんなチラシを見ながら、友人とわたしは、「学校で頑張ってヘロヘロなときに、まだ頑張らな

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おはぎと母とわたしの事情

おはぎと母とわたしの事情

娘たちがあんこを煮て、母がもち米とうるち米を合わせたものを炊いてくれて、帰宅したわたしと娘たちで仕上げをする。
という、母娘三世代でこしらえた「おはぎ」は、甘さ控えめでとても美味しくて、サイズ感もちょうどよくて幸せな味だったので結果オーライだったのだけど、作るまでに母が機嫌を損ねる…というオマケつきでした。

朝の出かける前、「おはぎ用にかった大納言(豆)が行方不明になっていて、娘たちが探してたの

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発達障害と高次脳機能障害の共通点

発達障害と高次脳機能障害の共通点

「高次機能障害への対応が発達障害にも有益である」という学びが、実体験でもジワジワと落とし込めるようになってきたところに、「これはわかりやすい!」という本を読みはじめました。

『されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』は、41歳で脳梗塞で倒れたルポライターの著者が、、自分自身が高次脳機能障害になったことで妻の苦しさが理解できるようになり、発達障害の妻との生活について

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子育ては、義務なのか?権利なのか??

子育ては、義務なのか?権利なのか??

今年に入ってから、やたら夜更かし型になってるのですが、その理由がわかりました。
どうやら、夜中におひとりさまタイムを満喫していたようなのです。読書したり、何かを書いたりする作業をしつつ、ボケーっとしてると、気づけば丑三つ時になってました。

これは、おひとりさま時間が必要なわたしが無意識に、その時間を確保してたから…でした。
自分をリセットするための時間だったんですね。

以前の生活なら、末っ子の

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発達障害に関係のある人に知って欲しいニューロロジカルレベルとは

発達障害に関係のある人に知って欲しいニューロロジカルレベルとは

「私は発達障害です」と、「私は発達障害をもっています」は、同じようなことを言ってるようで、質的には全然異なります。
後者の言い方をするように…と、私もボスに教えてもらうまで違いや使い分けを意識したこともなかったのですが、これを知ってみると日常のいろんなことに応用できる考え方なのです。
効果的な叱り方や他者承認などをする際に、とても役立ちます。
また、セルフエスティームなどの自己イメージを上書きする

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子どもの子どもにも伝わって欲しいこと

子どもの子どもにも伝わって欲しいこと

子どもとともに出戻りさせてもらった母の家は、生家ではなく、わたしの住んでいた家に近い場所に用意した一人暮らし用の戸建てでした。
そこは、一人で暮らしには十分過ぎるほどに広かったのだけど、子ども3人と娘が一緒に住むには人口密度?が高いせまいせまーい家になってしまいました。

それでも、何回かの断捨離を繰り返して、何回かの母の手術や入退院を繰り返して、子どもの不登校やら進学を経て、5人で生活を始めて先

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