マガジンのカバー画像

メジャーじゃなかったパニック障害

23
発症当初、自律神経失調症で片付けられていたパニック障害に、長年悩まされてきた経験者として、発症のきっかけ、発病の素質は何かを振り返り、 今思うことを素直に書き下ろしました。 スト…
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】

4.病気と付き合う【5】ー 発症リスクのロケーション ー
(ぼくの場合)新幹線にも乗ることができ、
少し自信が持てた。

これをきっかけに
行動療法が増えていく。

特に行動療法をやりなさいと
女医から言われたわけではなく、
プライベートにおける
行動が、おのずとそうなっていった。

友達も減り、土日は
彼女とダラダラ過ごす
これを繰り返していた。

こんなマンネリ生活
彼女も喜ぶワケがなく、

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【18】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【18】

本当の治療とは

ー 先入観の違い ー急行電車に新幹線。ましてや飛行機など、
何があろうとも乗りたくない。
床屋に歯医者に飲食店など、
辛い思いまでして行く必要はない。

これら極力避けてきた。

新幹線で大阪へ行けたものの、
その後は乗る機会がなく、
乗るとするならば、また不安で
乗ることなどあり得ない。と
文句をつけて、逃げるだろう。

不安要素がつまった出来事を、
薬のお陰としてでも、達

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【17】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【17】

4.病気と付き合う【10】
ー変わった見解を示す先生登場ー

薬のストックは安心の担保として
残りおおよそ1ヶ月分となる頃を目安に、
院長の診察がある土曜日に、もらいにいきます。

看護婦さんたちは、ぼくを覚えているようで、
いくたびに話しかけられるようになった。
ぼくは、恥ずかしくて、
いつも苦笑いしてやり過ごす。
看護婦さんたちは
へっちゃらで、フランクに話しかけてくる。
強い女性はかっこよく

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【15】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【15】

【4】病気と付き合う(8)ー 新天地で回復を願う ー

新たなる病院、転勤。

朝の通勤電車は
下りになり、混むがさほど気にならない。
グ~ンと通勤が楽になる。

車で病院にいける。駐車場も広い。
仕事が休みの日に
わざわざ電車に乗らないで済む。

遠距離の出張もない。

これは、もう治るのは時間の問題
などと楽観的に考え出していた。

だが、数週間でわかる。
そうでもなかった。

単純に、人

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【14】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【14】

【4】病気と付き合う(7)ー この病気って ? ー転勤の話が来た。

僕の会社は3~5年毎に
異動があり、ぼくにもその話が
ちらほらあった。
x課長から
『あなたに来て欲しいと言っている支店があるんだけど、
広島か名古屋どう?』
ぼくは希望異動先に地元の埼玉県を常に望んでいて、
半期に1回とるアンケートにもその旨記載していた。

つまりは、病気であることで、引越を伴う
地方にいくことは考えてもい

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【13】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【13】

【4】病気と付き合う(6)

ー 割りきれる勇気 ー心の病気と付き合うなんて
誰もが最初は【嫌なこった!】
と思うでしょう。
それは自身が大した病気な訳がないと思いたい
反射なのです。

でも、後にわかるのです。
治るまでは
"しょうがない"
と割りきることが"大切"ということを。
コレができていたら、のタラレバを
書きます。

ぼくは、これがうまくできなかった。

病気であることを認めたくな

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【11】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【11】

4.病気と付き合う【4】ー 案ずるより産むが易し ー新幹線にのり大阪へ。

これは、治療として
おおきな一歩を
踏みこんだ経験。
行動療法にあてはまる。

おおげさな〰️!と思われるでしょう。

おわかりの方は、
理解されるでしょう。

ボクにとっては
毎日の通勤電車に
ドキドキしていることと
程度が違いすぎる出来事。

新幹線に乗る。

このチャレンジは、
清水の舞台から飛び降りる

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【10】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【10】

4.病気と付き合う【3】ー 新幹線に挑む ーこの病気を発病し、
病院へ行くきっかけをつくってくれた
x主任は、課長に昇進していた。

そのx課長から、突如
『出張行ってもらいたい。
飛行機はまだ、だめかな?』

ぼくは間髪いれずに
「すいません。それはまだ無理です。」
と答えた。

「それは」の意味は出張に行くこと
を込めていた。

出張と聞いた時点で、

え?突然、なに?まじで… え

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【9】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【9】

4.病気と付き合う【2】ー 通勤との戦い ー色んな仲間とも疎遠になりつつ
付き合いの悪い人になっていった。

何かのせいにしたい。
全て病気のせい。
病気になる素質のせい。
こんな才能はいらない。

もう、自身との戦いであった。

病院からの治療方針は薬物療法だ。
とにかく不安になっちゃいけない。
そして、自信をつけていく。
そのために心をコントロールさせる
くすりだ。

朝夕のソラナックス0

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【8】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【8】

4病気と付き合う【1】ー さまざまなクスリを試す ー病院を変えて
治療法もかわった。

今までは、
自律訓練とやらを
ひたすらやって
薬は、頓服として
デパス0.5mgのみだった。

ここへ来て
頓服は頓服のままとし、
ぼくに合う
メインの
"くすり"を探していく。

とにかく
なおれば…と、
藁をもすがる思い
だった。

薬なんかに頼るのは
良くない、と
罪悪感があった過去の
考えを捨ててい

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【7】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【7】

3診察【5】ーセカンド・オピニオンー

症状は日ごとに悪化。
治療方法に疑問をもち、
くすりとは、応急処置的なもの。
回復傾向に程遠い。どうしたものか。

当時、
発病する1年くらい前から
付き合っていた彼女に、
病気も打ち明けていた。

ところが、
電車にのれなく
(乗れるが、なるべく避けていた。)
飛行機はもってのほか。
(これは想像しただけで、心臓が飛び出そう。)

こうなると、旅行もいけな

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【6】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【6】

3診察【4】ー 病院をかえよう。 ー

【1】~【5】のあらすじ

飛行機内で発病。
会社の健康診断で
自律神経失調症と
あいまいな診断をうける。

上司に打ち明け
会社の総合病院で
神経内科の門をたたく。

そこの医師が
いわゆる(やとわれ)で
自分のクリニックへ誘導。

そして、
その診察に
疑問。

ーセカンド・オピニオンー

会社が引っ越しをすることに。
五反田から飯田橋になった。

もっとみる