メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】
4.病気と付き合う【5】
ー 発症リスクのロケーション ー
(ぼくの場合)
新幹線にも乗ることができ、
少し自信が持てた。
これをきっかけに
行動療法が増えていく。
特に行動療法をやりなさいと
女医から言われたわけではなく、
プライベートにおける
行動が、おのずとそうなっていった。
友達も減り、土日は
彼女とダラダラ過ごす
これを繰り返していた。
こんなマンネリ生活
彼女も喜ぶワケがなく、
旅行の計画を持ちかけてくる回数が増えた。
提案の旅先は、
僕からしたらあり得ない
海外だった。
飛行機一択じゃん…
そんな理由から断り続けてきた。
この病気になるまえは、
飛行機も電車も全然なんともなく
むしろ喜んで乗っていた方だ。
それが、発病で大逆転。
乗ることを
想像するだけで
激しい動悸に襲われる。
そして、公共の乗り物以外でも
不安発作がおきるチャンスは
たくさん増えた。
ここで
ボクが避けることになった
行動を☆~☆☆☆で
ザックリですが表します。
(公共交通機関除く)
☆(くすりを必要としないが不安が加速)
1.エレベーター
2.会社の朝礼
3.横断歩道の信号待ち
4.固定電話での通話
5.列のないレジ(会計)
☆☆(事前にクスリをのめばできるが不安は持続)
1.毎日の通勤電車(各駅限定)
2.外食(2人以上必須)
3.プールや銭湯など脱衣状態
4.スキー場のリフト
5.ガソリンスタンドでの給油と洗車機
☆☆☆(事前に薬服用してもだめなやつ)
1.散髪→(セルフカットになる)
2.歯医者→(虫歯がない)
3.観覧車やロープウェイ→(のらないでもいきていける)
4.高速道路での渋滞→(路肩で休むこと多々あり)
5.会議→(途中でトイレに逃げちゃう)
数えたらきりがないので
この位でとどめます。
つまりは、
自身が動くことに制限がかかり、
その状態から動いて何かをすることが
許されない、あり得ない環境下
であることが共通してます。
☆でランク別けした内訳は
束縛されている時間の長短が関係します。
虫かごのクワガタや
水槽の金魚にはなれないのです。
飛行機なんてあり得ないのだ。
☆がいくつあっても足りない。
当時はずーと
頭の良いお医者さん!
研究してこの苦しみを持った人
を解放してください!
僕も努力します。
と祈っていた。
新聞に治験の話が掲載されれば
食いついて見ていた。
新幹線にのれたから
治ったとよ!とは
言えず、一難去ってまた一難なのです。
根の深い病で、厄介なのだ。
長い人生
この先飛行機にも乗るし
新幹線ものる場面もやって来るのです。
希望はあるんですよ❗
つづく。
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