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日記(エッセイ)

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2024年自費出版で本を出すことを目標に日記(エッセイ)で日常の出来事を綴ります。なるべくなんでもない日常が良かったのであえて中途半端な日付からスタートしました。
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記事一覧

2023年に取り残された男(1月18日)

2023年に取り残された男(1月18日)

ここ1週間一旦投稿を止めたことで時間と心に少し余裕が生まれ、ずっと滞っていた部屋の大掃除をすることができた。探し物をするために押し入れから引っ張り出した衣類、2023年後半に大量に買い込んだ本、後でまとめようとしてそのままになった領収書の山などその全てが6畳の和室を埋め尽くすように床に散乱しており、掃除機をかけることさえできない状態のまま2〜3ヶ月放置されていた。その真ん中にとりあえず布団のスペー

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芸能人に本気で嫉妬した話(1月9日)

芸能人に本気で嫉妬した話(1月9日)

平日火曜日の午前中。今日はとある芸能人の方の写真展に向かうと決めていた。

平日にこうしてのびのび活動できるのは銭湯を仕事にして本当に良かったと思う点である。会場は隣の文京区。距離はそんな離れてないのだが、電車だと遠回りしなくてはいけないため40分かかる。歩きも含めたら往復2時間。多少ではあるがお金もかかる。一方でGoogleマップでは自転車で30分と案内が出た。しかし台東区から文京区に行くまでに

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人生は突然終わりを告げる(1月8日)

人生は突然終わりを告げる(1月8日)

銭湯の常連のお爺さんが先日亡くなった。

おしゃべり好きで、いつもこちらが相槌を打っているだけで楽しそうに話していた。でも年のせいか呂律が回っていなくて、会話の半分以上ほぼ何を言っているかわからなかった。

街でも時々見かけて、その度に立ち話をした。足腰が弱っているせいか歩くのがとんでもなく遅くて、僕が5分とか10分で歩くところを30分以上かけて歩っていた。

銭湯がそのお爺さんの最後だった。

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親子髪色論争(1月7日)

親子髪色論争(1月7日)

去年の夏実家に帰った時、父が僕を見るなり鼻で笑った。
髪の色だ。この瞬間雷の速度で嫌な予感が背筋を抜けていく感覚と共に、尋常じゃない速さで僕の頭は次に出てくる言葉に対しての臨戦体制をとった。

ピンクに染めてからもう1年以上が経過している。髪を染めてから父の前に出るのはこれが初めてではなかった。ただいつもと違うのは、この日が染めてから1週間も経っていないほぼ染めたての状態だったということ。僕はいつ

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母は憧れている(1月6日)

母は憧れている(1月6日)

夜12時前に眠りにつき、朝は7時か8時くらいに起きる。こんな規則正しい生活を送っているのはいつぶりだろうか。朝起きるとご飯が出てくる。本当ならいつも朝は食べない。でももう作ってくれているし、食べないというと余計な心配をかけてしまいそうなので、黙って食べる。食べたら食べたでちゃんとおいしい。お腹を満たすだけのカップラーメンとは違って、栄養がある食事なのは見ただけでもう分かった。

朝食を食べた後、特

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正月太りは避けされない(1月4日)

正月太りは避けされない(1月4日)

実家がある福島に帰省してきた。同じタイミングで東京からいとこが遊びに来ていて、ちょうど入れ替わりのタイミングだった。僕はいつも地元に帰省するときにある覚悟を決めてくる。そう、帰省で帰って来た以上、絶対に太ることは避けられないのだ。今から東京に帰るタイミングのいとこが「今回だけで3キロも太ったんだけど、やばくない?」と言い放っている。数日後に成人式を控えての悲劇。残念ながら意識したとて避けることはで

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箱根駅伝を目指していたあの頃(1月3日)

箱根駅伝を目指していたあの頃(1月3日)

僕の母校大東文化大学が箱根駅伝で9年ぶりに10位に入り翌年の参加資格であるシードを獲得した。記憶が確かなら僕が大学1年生の頃からシード権を掴み損ねている。大学1、2年生の頃僕はここの駅伝部と活動を共にして毎日練習していた。それはもう地獄のような日々で、朝は5時半から朝練があり午後もみっちり練習をしていた。朝晩合わせて30キロ前後の走行距離を週6日でこなす、ちょっともう想像がつかないような生活である

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文章に残すということ(12月31日)

文章に残すということ(12月31日)

今年の大晦日は今までの人生の中でもだいぶあっさり目に終わった。テレビもつけずにSNSもあまり眺めずただ淡々といつものように過ぎていった。一日中番頭をやっていたのだが、いつもの常連さんたちが「今年もありがとうございました、来年もよろしく」とか「良いお年を」と帰り際に言って帰るのを聞きながら年末を感じていた。その言葉をあまりお店に対して使って来たことはなかったので、その一つ一つの言葉を妙に噛み締めなが

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銭湯朝風呂ランニング走り納め(12月30日)

銭湯朝風呂ランニング走り納め(12月30日)

朝というかまだ夜。昨日17時前に寝てしまったせいで深夜1時過ぎに目が覚めた。またしっかり8時間睡眠とってしまっている。案の定もう寝れない。今日は朝7時半から銭湯で行っている朝ラン企画の参加常連メンバーで走り納めをしようと約束していた。早起きが苦手な僕はいつも半ば強制的に体に鞭を打って起きることが多いので、今日はこのまま起きて朝を迎えることにした。

なぜだかいつも深夜の時間何をしていたのか思い出す

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映画で寝てしまう男のリベンジマッチ(12月29日)

映画で寝てしまう男のリベンジマッチ(12月29日)

夕方6時に寝て深夜3時に起きた。ここ2日間ほど仕事がないことをいいことに欲望のまま生きたら変な生活リズムになってしまった。お肌のゴールデンタイムとやらが10時から2時と聞いたことがある。その理屈だときっと健康的であることは間違いないはずと自分に言い聞かせた。もう一度寝たかったのだが、9時間しっかり寝てしまっているので目は冴えてしまっている。6時を待ったところで銭湯の朝風呂に入り、切り替えて活動を開

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なんのために絵を描くか(12月28日)

なんのために絵を描くか(12月28日)

今年に入ってから本格的に絵を描き始めた。絵を描くと「趣味でしょ」と思われがちだが、どうも自分の中の位置付けとして「趣味」というのはしっくりこない節がある。かと言って「将来仕事にしたいの」とか「プロを目指したいの」とか聞かれた時に「はい、そうです」なんてせいぜい週1回か2回しか描いてないのに、烏滸がましくてとても言えたもんじゃない。

今はたまたま近所で見つけた絵画教室に通っている。一番最初「どんな

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世界の風景に想いを馳せる(12月27日)

世界の風景に想いを馳せる(12月27日)

とある写真展に出かける。東京のいいところは「コレがしたい!」と思った時にそれに触れるチャンスがいくらでも転がっているところである。ただそれに気づくためには時間に自由があったり、心に余裕がなければいけなかったりする。1年前の自分は写真に興味を持つことになるなんて思ってもみなかった。今年に入って絵を勉強するようになってから写真のもつ美しさやそこから連想される物語に興味が湧いてきて自然とそういう場所に足

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自分で自分を乗りこなす(12月26日)

自分で自分を乗りこなす(12月26日)

今年に入ってから運動をし始めた。部活を辞めてからというもの一切運動してこなかったのだが、年に2キロくらいずつじわじわと増えていき、もともと60キロだった体重が66キロを超えたあたりで「ん?このままでは流石にやばいのでは?」と思いランニングと筋トレを始めた。もともとが陸上部だったこともあり幸いジムにお金をかけなくても走ることが苦じゃなく、筋トレもできる。ランニングは週2〜3くらいで20キロから30キ

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アイドルのライブは他と一味違う(12月25日)

アイドルのライブは他と一味違う(12月25日)

「〇〇ちゃんかわいいーーー!!!」前のおじさんが全力でステージに向かって声を投げる。すると横の女の子も負けじと声を張り上げ、アイドルの体がこちらを向いた瞬間に全力でペンライトを振る。無数の飛び交う声たち。男も女も年齢もバラバラ。小学校低学年か幼稚園くらいの子も「〇〇ちゃんかわいいよー!」と大人たちに掻き消されないように精一杯声を張り上げている。明らかに浮いたその高い声が会場にこだまし、思わず「お前

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