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大切にしたい記事

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そっと胸にしまっておきたい記事たち
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記事一覧

『たばこ』

『たばこ』

父は
僕が小さい頃たばこを吸っていた。

僕は父の吸うたばこが大嫌いだった。

父がたばこをやめるように
弟と協力して
灰皿やたばこを隠したりなんかした。

僕が小学生になる頃には
父はたばこを一切吸わなくなった。

父は僕ら子供達のために
たばこをやめてくれた。

だからか、よく僕らに
「お前らのためにやめたんだから
もし大人になって
たばこを吸ったら後ろから
飛び膝蹴りするからな」と言っていた

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復活note

復活note

こんにちは。

お久しぶりのanneです。

忘れられていないでしょうか?

色々と整理してみたくなり、noteをお休みして1ヶ月(1度だけいなうさでつぶやきましたが)自分のことで気づいたことがあります。

お休みしていると、このまま消えてもいいかも、このまま復活しなくてもいいかなぁという瞬間がたまに訪れるんですね。

もういいかなという面倒くささ、というよりも孤独感からのような。

間違いなく自

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新しい関係

新しい関係

半月ほど前のこととなるが「父の日」に施設に電話をした。
施設というのは、一年前から父が入所している認知症介護施設だ。

現在は地元ではないところで暮らしている私は、父の面会に行くことができない。というのか、闘病中の私には、もう、ふるさとに帰省する体力すらも残っていない。そんなわけで「父の日」だからといって面会に行くことなどできないので、父が入所している施設へと電話をしたのだ。

しかし、この電話一

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#246 日焼け跡と恥と糸

#246 日焼け跡と恥と糸

引きこもりの定義にほぼ準じた生活を少なくとも一年半は続けている。先日、久しぶりに友人と会い、多摩川でBBQをしました。自分なりの、自分に対する無礼講ということで、酒も飲んだしもらいタバコもした。その後、特にタバコは吸っていないので、3月31日以来の禁煙は続いているという設定にしています。

 友人達には自殺未遂したぞーとか、自己破産の手続き(二度目)してるよーとか、死寸前の、最強状態のゴミ屋敷の写

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本日は、20代前半頃に通っていた写真学校の学友と多摩川でBBQというリア充ムーブ。写真は著者近影。やっぱり太ったらしい。死ぬなってめっちゃ言ってもらえて楽しかった。わたしは賃金労働は二度としねーぞと連呼して周囲を引かせてた。楽しかった。皆ありがとう。

夢を見る、父と私の諦め

夢を見る、父と私の諦め

アヤコちゃんが自殺した。私が20歳のときだった。
アヤコちゃんはお父さんの「彼女」だった。

その5年後、お父さんが精神科病院に入院となった。
拘束もされた。
借金が1500万円あると発狂した。
子どもたちも支払い義務がある、と。

社会人3年目を迎えた春、父から留守電が入った。

「ユキちゃん、もうお父さん死ぬ、今救急車呼んだとこ、さっき血便が出た、大腸ガンで、父さん、もう何日もうんち出てなくて

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ボクたちが自信を持って言えること

ボクたちが自信を持って言えること

いつも通り、21時過ぎに僕は二人より先に自分の寝室に入ったのだけど、しばらくしたら台所から妻の語気を荒げた声が聞こえてきた。

少し様子を伺っていたのだけど、一向に息子の声が聞こえてこないから、これはマズイと思って、彼がいるはずのリビングに向かった。

そしたら、じっーと下を向いて直立不動で必死に何かに耐えているような息子の姿があった。

その彼に向かって、妻がまた声を荒げる。

どうやら今週の学

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【2分小説】私は今日もきっと

【2分小説】私は今日もきっと

明日、世界が悲しみに覆われる。

地獄の大魔王と悪魔サタンが仲良くなり

すべての国で悲しみの曲が流れ

人々は、ずぶ濡れになるほど涙を流す。

…あーあ
そんなふうになってくれればいいなぁ。

でも、
私が死んでも明日は、
きっといつも通りに回るんだろうな。

この世界は私がいなくなっても
何一つ変わらないんだろう。

明日も
郵便のお兄さんは、眠そうな顔で自転車に乗ってるだろうし

左隣の家の

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広がるnoteの世界

広がるnoteの世界

小さな頃からむくむくと想像をかき立てられる文章を読むことが好きで、文章を書くことも好きだった。

人見知りで口下手な自分だったけど、不思議と文章では自分のこと気持ちを言葉にすることが出来た。

日記を書くことも長く続けていた。その日あったことや、思ったこと、感じたこと、気づいたこと。書いてると自分の気持ちが整理されて、気づかなかったことに気づいたりして気持ちが落ち着いた。

今も手帳に日記を書いて

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そんな自分の未熟さやできなさと向き合っている。

そんな自分の未熟さやできなさと向き合っている。

人が「100%分かりあう」ことなんて
絶対に無理だって思っているのに、

人って、自分のことを分かって欲しい
という気持ちはきっとゼロにはならなくて、

矛盾してるじゃないか、と思うんだけど
でもそういう矛盾を抱えるからこそ、
自分だけわかって欲しいなんてね、って
そんな思いが芽生えるのと同時に、
この人はどうなんだろうとか、
相手のことを分かりたいとか、
誰かを分かろうとする気持ちが
生まれくる

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泣きながらでも歩く

泣きながらでも歩く

実家に放置していた高校の卒アルを持ち帰った。
いい思い出はないし、
連絡取ってる同級生はもう、一人だけ。

ミニマリストというわけではないけれど、
いい思い出を連想しないものを残しておいても、
と思う。残していた理由は、
「卒アルを捨てるなんて人として……」や
「ふつうは捨てるものではない」という、
想像のなかの「だれか」に追随していただけだ。
だいたい、開くことがないから長年実家に放置していたの

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#231 思い出を作りましょう。

#231 思い出を作りましょう。

 どちらかというと、社会の底辺付近で地味〜に生きてきた自覚があります。そして、過去の記憶には楽しかった思い出の一千倍くらい、つらかった記憶がこびりついています。動物としての本能でしょうかね。そういう性質なんだよと思って、あまり重く捉えてはいませんが。

 それより、もっとすごいなと思うのは、記憶そのものがないことです。以前も少し書きましたが、幼少期の記憶がほとんどありません。

 就学前の記憶は思

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自分語りが良くないならエッセイってなんだ。

自分語りが良くないならエッセイってなんだ。

noteを毎日書き始めてもう少しで10ヶ月。
真面目なことも辛かったこともふざけたことも
本当になんてことないただの日常も、
たくさん沢山書いてきました。
誰のためになるとか、
誰かへのアドバイスになるとか、
そんなことはわたしにはおこがましいことで
ただ自分の書きたいことを書いてきました。

noteを始めてから
「自分語りをする記事はよくない」
というようなものを何度か目にしました。
そういう

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【ウリ坊日記】今日よりも明日、明日よりも明後日。

【ウリ坊日記】今日よりも明日、明日よりも明後日。

ウリ坊は、今週で
生まれて1ヶ月になります。

少しずつ、音に反応したり
動いている物を目で追ったりするようになりました。

じーっと私の顔も見るようになりました。

こんなにも人に見つめられることがなかったので、ドキドキしてしまいます!

すくすくと成長しているのを感じて
毎日が楽しみです!

ちなみに、私はこの世に生まれて
358ヶ月になります。

この前、苦手な料理を作っている時に
塩と砂糖

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