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#246 日焼け跡と恥と糸

引きこもりの定義にほぼ準じた生活を少なくとも一年半は続けている。先日、久しぶりに友人と会い、多摩川でBBQをしました。自分なりの、自分に対する無礼講ということで、酒も飲んだしもらいタバコもした。その後、特にタバコは吸っていないので、3月31日以来の禁煙は続いているという設定にしています。

 友人達には自殺未遂したぞーとか、自己破産の手続き(二度目)してるよーとか、死寸前の、最強状態のゴミ屋敷の写真を見せびらかしたりもした。あと、諸々片付いたら大阪に帰るつもりだということも伝えた。わたしにとっては、このnoteで散々書いていることなので武勇伝みたいなノリで話せるのだが、皆のリアクションがちょっと楽しく、生きてて良かった気がしたもんだ。死ぬな死ぬなと言ってもらえて、キュンキュンしたよ。

 で、昨日・一昨日と二日酔いだわ微熱が続くわ、日焼け跡があまりにも痛すぎるわ筋肉痛だわで、ずーっと寝込んでいたわけ。一日ハードな用事をこなすと、二日寝込むというムーブはデフォになりつつありますね。

 特にまあ日焼けが痛くて、当日も日焼け止め塗り忘れたなーとは思っていたのだけれど、まあいいかで突き進んでしまったから自業自得ですね。えらいことになりました。幸いにも帽子を被っていたのでお顔へのダメージは少なかったです。

 それにしても、こうして真っ赤に焼けることなんて滅多になかったな、と思いました。元気に通勤していた頃は、毎日少しずつ日焼けしていくのでだんだんと色黒になっていく感じでしたが、UVとは無縁な引きこもりが一気に浴びるとこうなるんですな。恥ずかしいもんです。

 ここ最近は長袖を着るのも暑いし、しばらくはこの日焼け跡を晒して堂々としていよう。そうだ、イタい思いをした厚みもまた人間的魅力なのだと自分に言い聞かせて。(今後のために、アームカバーでも買おうかな?)

 腕の白いところは普通の人生だった箇所、真っ赤に焼けたところは人生が炎上していた箇所。みたいな。そこまで辛すぎる人生でもないか?まあいいや。

 とにかく人に会うことは重要だった。来月には何人かの友人が我がゴミ部屋の片付けに来てくれるらしい。感謝しかない。その申し出に堂々と甘えさせてもらおう。何歳になっても、甘えられる親兄弟や友人がいるというのは幸福である。

 死ぬ前に気づけば良かったのだけれど、気づかないから死ぬんだよな。わたしのように、真に孤独でない人でも孤立して追い詰められるってことですね。

 そして、自殺に失敗したから気づけたのです。数々の、人間関係という糸を手放した気でいたのに、相手はずっと握ってくれていたこと。わたしが手放したつもりでいたそれは、握り返すだけで良かったのだということを。

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