マガジンのカバー画像

エクトール 第4巻

8
音楽的な発見を共有し、様々なジャンルの音楽を聴きながら、世界の地域や歴史を縦横無尽に旅してゆきましょう。
運営しているクリエイター

記事一覧

5つのリート Op.107-5  乙女の歌

5つのリート Op.107-5 乙女の歌


0:00 第1曲 傲慢な人に (An die Stolze) 
1:43 第2曲 サラマンダー (Salamander)
2:51 第3曲 乙女は語る (Das Mädchen spricht)
4:09 第4曲 ネコヤナギ (Maienkätzchen)
5:14 第5曲 乙女の歌 (Mädchenlied)

作詞:ハイゼ Paul Johann Ludwig von Heyse(1830

もっとみる
Orfeo オルフェオ

Orfeo オルフェオ

歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」

太陽神アポロと詩の女神カリオペの息子オルフェオは、父から竪琴を与えられた優れた音楽家。ニンフのエウリディーチェと結婚し、幸せな日々を送っていましたが、エウリディーチェは毒蛇にかまれて死んでしまいます。

●1762年:ウィーン版(イタリア語)

● 1774年:パリ版(フランス語)

パリ・オペラ座上演の為に、グルックはバレエの場面を加えています。第2幕「精

もっとみる
La maja de Goya ゴヤのマハ

La maja de Goya ゴヤのマハ

E.Granados グラナドス(1867-1916)

スペインの作曲家グラナドスは、画家フランシスコ・デ・ゴヤの作品にインスピレーションを得て、Goyescas(ゴイェスカス)を含む複数のピアノ曲を書きました。
Les Tonadillas(トナディラ)は、声とピアノによる作品です。ダンスのリズムと人気のあるメロディーによる豊かな装飾が取り入れられています。

Goyescas(ゴイェスカス)

もっとみる
marche des prêtres 司祭たちの行進   オペラ「魔笛」第2幕 / モーツァルト

marche des prêtres 司祭たちの行進  オペラ「魔笛」第2幕 / モーツァルト

1:12:47 第2幕冒頭「No.9 神官の行進」

W.A.Mozart(1756-91)

オペラ「魔笛」はモーツァルトの死の年(1791年)にウィーンで作曲されました。フランス革命(1789-1795年)と同時代、この作品は平等、友愛、博愛の考えを擁護しています。
このエピソード(第2幕冒頭)では、大祭司ザラストロが知恵の神殿に向かって厳かに行列を先導します。

「魔笛」のあらすじ

囚われ

もっとみる
Chanson  Bohème ボヘミアの歌   オペラ「カルメン」第2幕

Chanson Bohème ボヘミアの歌   オペラ「カルメン」第2幕

作曲家:G.Bizet ビゼー(1838-75)

フランスの作曲家ビゼーは、「アルルの女」やオペラ「カルメン」など、数多くの舞台音楽を書きました。この「ボヘミアの歌」は、オペラ「カルメン」第2幕から、ボヘミアンたちが集まっておしゃべりしたり踊ったりする居酒屋の主;リラス・パスティアの家でのアクションです。

オペラ「カルメン」

オペラ「カルメン」は4幕からなるフランスのオペラで、1875年にパ

もっとみる
Come o'er the Sea   海を越えておいで アイルランド民謡

Come o'er the Sea 海を越えておいで アイルランド民謡

アイルランド民謡「come over the sea」

※「o'er」は、「over」の詩的な短縮形です。

歌詞:Thomas Moore (1778-1852)

トーマス・ムーアは、アイルランドの詩人。アイルランド古謡に英語の歌詞を加えた『アイリッシュ・メロディー』(Irish Melodies アイルランド歌曲集)「ミンストレル・ボーイ」や「夏の名残りのばら」(= 「庭の千草」)の作詞者

もっとみる
Hello! Ma Baby

Hello! Ma Baby

J.Howard&I.Emerson
(ハワードとエマーソン)

1899年 ハワードとエマーソンのソングライティング・チームによって書かれた、ティン・パン・アレーの楽曲。
当時、電話は全米の10%未満しか普及していない時代でした。電話でしか話したことのないガールフレンドがいる男性が主人公の曲です。

Tin Pan Alley(ティン・パン・アレー)とは

アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッ

もっとみる
去っていった人に(Der Entfernten)D.331(2T.&2Bs)

去っていった人に(Der Entfernten)D.331(2T.&2Bs)

作曲 F.シューベルト(1797-1828)

ドイツの詩人に影響を受け、ロマンチックな魂の苦しみを歌曲で表現しています。この親密な音楽は、ウィーンのサロンでよく演奏されました。

作詞 J.G.F.von サリス・ゼーヴィス(1762-1834)

スイス・サリスの貴族で詩人。パリのスイス衛兵隊将校でしたが、フランス革命の思想を支持して、1793年までパリに留まりました。

<シューベルティアー

もっとみる