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Chanson Bohème ボヘミアの歌   オペラ「カルメン」第2幕




作曲家:G.Bizet ビゼー(1838-75)

フランスの作曲家ビゼーは、「アルルの女」やオペラ「カルメン」など、数多くの舞台音楽を書きました。この「ボヘミアの歌」は、オペラ「カルメン」第2幕から、ボヘミアンたちが集まっておしゃべりしたり踊ったりする居酒屋の主;リラス・パスティアの家でのアクションです。

オペラ「カルメン」

オペラ「カルメン」は4幕からなるフランスのオペラで、1875年にパリで初演されました。フランスの作家P.メリメ(1803-70)がスペインへ旅行した際に着想を得て書いた小説をもとに台本化されています。


メリメ:小説

作品では作者に仮託される考古学者がスペインで出会ったある山賊の身の上話を紹介するという体裁でカルメンの物語が描かれる。彼はカルメンという情熱的なジプシー女に振り回されたあげく、悪事に身を染めてお尋ね者となり、ついには死刑となる。

原作ではスペインの民族構成の複雑さや、下層社会の抱える困難、荒涼とした風土などを背景に、ある孤独で勤実なバスク人の男が情欲のため犯罪に加担し、やがて破滅するというストーリーであり、基調としてはけっして華やかな物語ではない。一方でこの原作をモチーフとした派生作品では恋愛と嫉妬を中心にすえ、また闘牛士やフラメンコなどスペインを代表する「明るさ」を前面に出すことで物語の印象を一新している。

Wiki カルメン

アレヴィ&メイヤック:台本

第4幕からなるオペラの概要はこちら

https://www.tpo.or.jp/concert/pdf/TPO_teiki_202002_12-15.pdf


ビゼー:作曲

1875年に、パリのオペラ=コミック座での初演時は、≪オペラ・コミック≫(歌と歌の間は台詞でつなぐ)で書かれました。その後ウィーン公演の為に、≪グランド・オペラ≫(台詞も音楽にのせて歌う)への改作が依頼されました。ところが、この契約を受けたビゼーは急死してしまいます。その後、E.ギローが≪グランド・オペラ≫に改作。現代でもフランス・オペラの代表作として、世界的な人気を誇る作品となりました。


学び

ピアノと歌のリダクション版とオーケストラ指揮者用スコアを比べ、発見しましょう。


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