5つのリート Op.107-5 乙女の歌
0:00 第1曲 傲慢な人に (An die Stolze)
1:43 第2曲 サラマンダー (Salamander)
2:51 第3曲 乙女は語る (Das Mädchen spricht)
4:09 第4曲 ネコヤナギ (Maienkätzchen)
5:14 第5曲 乙女の歌 (Mädchenlied)
作詞:ハイゼ Paul Johann Ludwig von Heyse(1830-1914)
文献学者の父、メンデルスゾーンの親戚筋でユダヤ人宝石商を営む名家の娘である母のもとに誕生。ドイツ文学界の巨匠となります。
1910年(80歳)ノーベル賞
「叙情詩人、作家そして世界的に知られた短編小説家としての長年の創作活動を通して世に送り出してきた、無上の芸術性、理想主義の浸透を賞賛して」ノーベル文学賞が授与されています。
作曲:ブラームス Johannes Brahms(1833-1897)
1833(00歳)自由ハンザ都市ハンブルクで誕生
1853(20歳)ヨアヒム(Vn.)に勧められ、
シューマン邸を訪問、親交を深める
1856(23歳)ロベルト・シューマン死去
1857(24歳)リッペ=デトモルト侯国宮廷勤務
1858(25歳)「結婚に踏み切れない」ため、
一方的に婚約を破棄する
1862(29歳)指揮者として招聘されウィーン定住
1876(43歳)『交響曲第1番 Op.68』19年かけ完成
1877(44歳)『交響曲第2番 Op.73』発表
1883(50歳)『交響曲第3番 Op.90』発表
1885(52歳)『交響曲第4番 Op.98』発表
1889(56歳)蓄音機に録音(史上初)
1890(57歳)「老いを感じた」ため作曲を断念
遺書を書く
1891(58歳)ミュールフェルト(Cl.)に触発され
作曲を再開する
1896(63歳)生涯の友 クララ・シューマン死去
1897(64歳)ブラームス死去
Mädchenlied 乙女の歌
ロマン派時代の他のドイツの音楽家と同様に、ブラームスも数多くの歌曲を作曲しました。この若い女の子の歌は、糸紬の歌(des chants de fileuse)として人気のある伝統を取り入れています。この詩は愛の苦しみを呼び起こし、ピアノのアルペジオは糸車の動きを思い出させます。
糸紬ぎの部屋
● Leise bewegt(静かに 心を動かして)
ブラームスが楽譜に記したドイツ語の音楽用語です。このテキストでは、Doucement agité とフランス語に訳されています。
<ドイツ語> ブラームス記載
・leise = 弱く、軽く、かすかに、静かに
・bewegt = 速く、動いて、心を動かす、躍動して
<フランス語>
・agité = 興奮して、激しく
・doucement = やさしく、しとやかに
ニュアンスが違っているように感じます。
ブラームスは、どんな演奏がお好きでしょう。
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