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「これが自分のロックの芽生えなのかも」って話
小学生の頃の話だけにおぼろげなのだが、
きっとこれが自分にとっての
ROCKの目覚めだったのかも…って話。
僕が初めて買ったレコードは、
「太陽にほえろ!」。
このレコードがそんなに欲しかったのか
というと、実際はそんなでもなかった。
でも、その当時の僕には、
自分のレコードを持つということへの
強い憧れと意味があったのだ。
ド田舎の小学生だった僕が、
いろんなことを我慢して
ようやく貯めた3
ディストーションでギャァァーン
僕が中学生の頃はニューミュージックが
全盛で、ヒットチャートの約半分は
ニューミュージック系のミュージシャン
が占めていた。
このミュージシャンたちが宣伝した
アコースティックギターはバカ売れし、
僕が住んでいた、あのドドドド田舎
でさえ、ちょっとした音楽好きなら
間違いなくギターを持っていた。
「えっ!?お前が?」っていう友達が
ギターを持っていた時には
目を丸くして驚いたものだ。
ちなみにこ
アリスとジューダス・プリースト その5
放課後、教室で結果を待っていた僕たちに
職員会議が終わった先生から朗報が舞い込んだ。
「バンド、やってもいいってよ。」
話を聞くと、どうやら会議では
吹奏楽部以外には演奏させないという方向で
話がまとまりかけていたらしいのだが、
最後の最後に、校長先生が、
「生徒がやりたいことに対して、
なんでもそうやって締め付けるのは
良くないのでは?」
という一声で一転。ロックバンドの演奏を
許す方向で決まっ
アリスとジューダス・プリースト その4
僕たちのバンドは、少しずつ
ロックバンドに変容していった。
何より僕にとって大きかった変化は、
裕がバンドを抜けたことだった。
その頃の彼は、あまり人前に出ることを
好まなかったため、
それは自然なことではあったのだが、
彼と始めたバンドに彼がいないのは、
とてつもなく寂しかった。
とにかく、中学2年生の後半になると、
僕はロックバンドのボーカルに
なっていたのであった。
しかしながら、そこには
アリスとジューダスプリースト その3
その日僕たちは黒川の家にいた。
ドラムのオサムは部活動で忙しく、
僕と裕、そして黒川の3人だったと思う。
黒川の家は町の商店街の中にあり、
この町ではそこそこ知れた自営業を営んでいたので
家というよりは、店舗兼自宅のビルだった。
僕と裕は、黒川のお母さんが持ってきてくれた
紅茶とケーキを面の前にして、
わかりやすいほどに緊張していた。
4階建ての家、きれいなお母さん、そして紅茶とケーキ
という組み
アリスとジューダスプリースト 1
時は1980年代前半、
僕は中学生だった。
あの頃の日本は、原宿の「竹の子族」が踊り狂い、
校内暴力、家庭内暴力が社会問題となっていた。
しかし、僕が住んでいた田んぼと畑と山しかないような超マイナーな田舎町では、そんなことはどこ吹く風。
テレビの中の騒ぎは、まるで遠い異国の出来事のように、中学生の僕には、本当にどうにかなりそうなほど、平和で退屈な日々が繰り返されていた。
「ニューミュージック」