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#映画レビュー
アカデミー賞候補解説『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
28日のアカデミー賞発表に向けて、少し映画解説をしてみようと思います。
『ドライブ・マイ・カー』は言うまでもなく傑作なので、他の作品の見どころを。
Netflix映画の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、今期最多の11部門12ノミネートはただごとじゃない。
私の感想としては、ものすごく斬新。難解だけど、じわじわ後からくる味わい深さと痛さ、目に焼きつく画角ひとつひとつの美しさも忘れられない作品です
映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』
広島サロンシネマで映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』観た。上映前に支配人が「オペラは詳しくないですがパヴァロッティのファンになってしまいました」と挨拶。丁寧な接客大好きです。映画も良かった。若き声と老いた声を比べる愚かさを語るボノ。ダイアナ妃とのエピソード、ローマのカラカラ浴場での三大テノール最初のコンサート、泣ける場面いっぱい。私がパヴァロッティ最初に聴いたのはトリノ五輪のフィギュアスケート
もっとみる映画『マルモイ ことばあつめ』
韓国語の辞書を作る話、日本で言う『舟を編む』だなと気楽に観たら衝撃。日韓併合時代の朝鮮で日本軍が朝鮮語を禁止したのに抵抗するために学者たちが方言を集めて辞書に残すという、文化とアイデンティティを守る話だった。日本が朝鮮半島でしたことを突きつけられた痛みと感動。傑作。
https://marumoe.com
映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』観た。
初映画は『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』でした。印象的だったのは「筋ジスなめんなよ!」ってドタキャンした介助ボランティアに怒るセリフ。90年代の札幌での実話(同名の原作)をコメディとして軽いタッチで響かせてくるノリが良くて笑い泣き。筋ジストロフィーという病気でも、障がいがあっても、楽しく普通に暮らすこと。誰かの手を借りることに罪悪感をもたないこと、誰でも支え合って生きていくこと、排泄や性、
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