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ファシリテーション関連

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ファシリテーション関連の投稿をまとめました
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記事一覧

子供の「分かんない」をファシリテーションでなんとかする

子供の「分かんない」をファシリテーションでなんとかする

「分かんない」

そう言って子供が思考停止することってありませんか?

子育てで、よくあるそんな状況へ、ファシリテーションを活用した例です。

今回、子供が学校でスピーチをする機会があるけど、何を話したらいいか分からない、と相談を受けました。その時の経験を書きたいと思います。

スピーチに関する詳細は書きませんが、「自分のやりたいこと」がテーマでした。これに対し、「何を言えばいいかわからない」と相

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技術者・研究者が持つ力を引き出すためのワークショップデザイン

技術者・研究者が持つ力を引き出すためのワークショップデザイン

※本記事は、「研究開発リーダー」2021年9月号に掲載したものをベースとし、一部加筆したものです。

1.はじめに ワークショップとは、主体的に参加したメンバーが共働体験を通じて創造と学習を生み出す場[1]であり、研究開発の現場でも、イノベーションを目的としたワークショップに関わる機会が増えている。また、革新的イノベーションの創出に向けた対話ツール [2]などのように、ワークショップ運営に関する知

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”ファシリテーション” は 陰キャの生存戦略である

問い:陰キャは、組織の中でどうすれば生き残れるのか?

答え:ファシリテーターになろう。

ということについて書いてみます。

1.そもそも陰キャってどんな人?こちらの記事によると、

というのが特徴とのこと。

これを踏まえると、私は陰キャだな。。。

2.ファシリテーターってどんな人?こちらはWikipediaにありました。キラキラしているイメージ。
陰キャがなるのは無理なのでは?と思えちゃい

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デザイン思考の功罪

デザイン思考の功罪

多くの企業でデザイン思考がもてはやされて実践が試みられているが上手くいかない。

上記の記事はそんな事実を受けてのものと思います。

そりゃそうです。

そんな簡単にイノベーションを起こせたら誰も苦労しません。

私は多くのワークショップに、時にはメンバーとして、時にはファシリテーターとして関わってきました。

そこで出された【くだらない】アイデアは、大きく3つに分けられます。

①AI系
カミサ

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ブレストでの問いの立てかた

ブレストでの問いの立てかた

ブレインストーミングのファシリテーションを依頼されることが度々あります。

先日、依頼者から
「普段、どのように問いを立てているのか?」
と聞かれたので、ちょっと整理しました。

本記事の対象私がブレストを実施するのは、多くの場合は研究者・技術者相手です。そのような方が参加する場での問いを対象にします。

前提ブレストを通じて得たいアイデアは、既存の事業や技術に関連したものとします。未経験の領域な

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コレスポンデンス分析を使ったチーム分け

コレスポンデンス分析を使ったチーム分け

ワークショップで出たアイデアの整理に、統計的手法を使う方法について、下記にて紹介しました。

このように、分析をワークショップに活かす使い方について模索している内容を、備忘録もかねて記載したいと思います。

なぜやろうと思ったのか?今回使ってみる手法はコレスポンデンス分析です。これは、先の記事で述べた数量化3類と基本的には同じ内容です。pythonを勉強する中でこの記事を見つけたので、何かやってみ

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話下手? いいえ、聴き上手です!

話下手? いいえ、聴き上手です!

懇親会などのお酒の席で、会話に入るタイミングって難しくないですか?
乾杯の挨拶って突然振られると焦りませんか?

そんな私ですが、ファシリテーターをしています。ファシリテーションでは、参加者のお話をまずは聴くことが重要です。

対話の機会があった方から、私は傾聴力が高いと言われたことがあります。ファシリテーションをしていたから、自然と傾聴力が高くなったと思っていました。しかし、原因は話下手だったか

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管理職の覚悟

管理職の覚悟

今日は約2ヶ月ぶりの出勤。

今は基本的に在宅勤務だが、全てが在宅ですませられるようにはなっていない。

で、やはり出勤してチームメンバーに聞いた方が早いことは多いと感じた。やっぱり集まって仕事することが効率的。

ちょっと待て、と思った。

そう感じるのは管理職だけでは?自分が一般の研究者なら、上司から話しかけられるのは邪魔なだけ。

外乱の入らない方がはかどる。

在宅では、話しかけるのにも気

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なぜ教科書が読めないのだろう?

なぜ教科書が読めないのだろう?

新井先生の講演を聞きました。

新井先生は、東ロボ君プロジェクトを推進されていた方です。

講演内容は、下記の書籍がベースになっています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4492762396/

講演の中で、下記のようなお話がありました。

2で割りきれる数を偶数、それ以外の数を奇数と言います。
下記から、偶数を全て選びなさい。
① 8
②110
③65
④0

※選択

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オンライン会議の欠点を逆に活かすための3つのコツ

オンライン会議の欠点を逆に活かすための3つのコツ

最近、ZoomやSkype等のWeb会議システムの活用が注目されていますが、リアルとは違う面が、不満を生んでいます。

そんなWeb会議を良いものにするコツは3つあります。

コツ① 無理に進めようとせず、不馴れな参加者を思いやり、受け入れる。

コツ② 話し出せない人に声をかける。

コツ③ 話した内容を整理して伝える。

以下では、これらのコツがなぜ必要かの理由を記載します。リアルが好きな方に

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天才と秀才と凡人がいるチーム

天才と秀才と凡人がいるチーム

天才を殺す凡人、という本を読みました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4532322537

天才は創造性、秀才は再現性、凡人は共感性を軸としていて、お互いが理解できない、というものです。

はじめの方だけを読むと、人をある種のタイプに分類し、人間関係をどのようにするか、を記載してあるのかと思いました。

ですが、本書の後半では、誰もが三つの軸を持っていて、その顕現度合

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バリューグラフによるアイデア創成

バリューグラフによるアイデア創成

何か新しいことを考えようとしたとき、考えるきっかけが必要です。

このきっかけとしては、多くのことが考えられますが、今ある何かを起点とすることが多いと思います。

一番多いのは、今、課題があって、それを解決する新しいことを考えること。しかし、多くのケースでは、自分が気づいている課題には、他の多くの人も気づいています。

そのため、わかっている課題に対しては、多くの場合、すでに他の人がアイデアを考え

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オンラインWSで出たアイデアを親和図にまとめる

オンラインWSで出たアイデアを親和図にまとめる

◼️発散と収束優れたアイデアやインサイトを得るためには、「発散」と「収束」のプロセスを盛り込んだワークが有効です。

発散の代表例がブレインストーミング。
これは、参加者同士がワイワイと意見を出し合って、誰かのアイデアに乗っかってアイデアを広げていくものです。

収束の代表例が親和図。
これは、出されたアイデアを見ながら、参加者同士が似たアイデアをまとめたり、気になるアイデアをくっつけたりしながら

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テキストコミュニケーションでの心理的安全性

テキストコミュニケーションでの心理的安全性

インターネットではこれまではテキストコミュニケーションが主体でした。

好みの掲示板、スレッドがあり、そこに書き込むのも内容を読むのも楽しい。顔が見えなくても。

そこには ここに集まっているのは仲間 という意識があったと思います。

一方で、最近増えているビジネスチャットツール。

仕事の仲間でやっているはずなのに、投稿されずに使われなくなることも多々あります。

これはなぜでしょうか?

私は

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