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どこでも街歩き

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趣味と言うか、生活の一部となっている街歩き。平日のランチタイム後の職場周辺や、休日の地元での街歩き、外出や旅行での駅などを拠点としたウォーキングなど、ちょっとしたきっかけで歩き始…
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#土木学会

『豊後土工』(ぶんごどっこ)のふるさとへ

『豊後土工』(ぶんごどっこ)のふるさとへ

「豊後土工」(ぶんごどっこ)って、ご存じですか?多分ご存知でない方がほとんどだと思います。大分県の南部、佐伯市近くにルーツを持つ、土木の技能集団のことを指します。そんな方々の故郷の一つである、今は大分県佐伯市、合併前は上浦町の浅海井(あざむい)という町を訪ねてきました。

■「豊後土工」とは?

大分県の南部、佐伯市付近は、豊後水道に面したリアス式海岸が続くエリアです。大分県の地図を国土地理院の地

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◎山梨へのプチ旅◎:③中央本線各駅下車の旅(その1:甲斐大和駅)

◎山梨へのプチ旅◎:③中央本線各駅下車の旅(その1:甲斐大和駅)

GW中のプチ旅で目指した場所は、中央本線の勝沼ぶどう郷駅でした。廃線トンネルを活用した遊歩道に、戊辰戦争の戦跡、大正時代の美しい砂防堰堤、国宝のぶどう寺、昭和初期のアーチ橋、そして何より美味しいワイン、が揃うような、とても素晴らしい場所でした。(前回の記事はこちら)

勝沼ぶどう郷駅付近の各駅、実はどの駅もとても魅力的で、是非訪問してみたいところばかりだったので、一駅ずつ下車しながら次の電車に乗り

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▼北陸への旅▼②:富山・富岩運河を行く

▼北陸への旅▼②:富山・富岩運河を行く

年度末の北陸への旅。富山・黒部川流域でのミッションを終え、週末に北陸新幹線を西に向かうルートで道草しながら帰京する旅が始まりました。(前回の記事はこちら)

今回は、富山市内で街歩きをした模様をお伝えします。

■富山市内へ

黒部宇奈月温泉駅を後にして、富山駅に向かいます。

■富岩運河へ

富岩運河環水公園は、富山と岩瀬浜を結ぶ、富岩運河の終点である、元々船溜まりだった場所に作られた公園です。

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□ドボクスキー 台湾を行く□③学会の式典に参加

□ドボクスキー 台湾を行く□③学会の式典に参加

9月に台湾を訪問した際の記録を書いています。今回の台湾訪問は観光旅行ではなく(←ここ重要!)、日本の土木学会の代表団の一員として、アジア土木学協会連合協議会(ACECC)ならびに台湾の土木学会である、「中国土木水利工程学会(CICHE)の創立50周年の行事や式典等に出席し、講演の段取りなどを行いました。その合間に、台北市街を少し動き回った様子を、前回までにお伝えしました。(前回の記事はこちら)

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〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ④帰りに岩国・錦帯橋へ

〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ④帰りに岩国・錦帯橋へ

9月12日から15日まで、土木学会全国大会のため、広島に滞在しました。分散開催となった今回は、広島市内、東広島、そして宮島・五日市付近を訪れました。(前回の記事はこちら)

今回は、15日に訪れた、広島工業大学のある、広島市佐伯区と、そこから西に向かい岩国を訪れた模様について書きたいと思います。

■五日市へ

まずは、広島工業大学のある、五日市へ。前回の記事の際に訪れた、宮島から戻り、最寄り駅で

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〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ③宮島を訪れる

〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ③宮島を訪れる

土木学会全国大会で、広島に滞在していました。広島と言っても、初日は平和記念公園に隣接した広島国際会議場、2日目は、東広島市にある、広島大学、そしてこの3日目(9月15日)は、広島市の西にある、広島工業大学に行きました。分散開催となった今回の大会。移動は大変ですが、その分ドボクスキーな人には、いろんな場所を見られるメリットがあるものです。前回は安佐南区の土石流災害の伝承館と、広島大学近くの西条を訪れ

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〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ②広島の土石流災害と広島大学・西条を行く

〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ②広島の土石流災害と広島大学・西条を行く

2023年9月13日から15日にかけて、広島で開催された、土木学会全国大会。14日には、私自身は、「『ポストコロナ』における土木技術者の学びについて」という演目で、広島大学で発表をしてきました。これは、昨年の全国大会で討論会を企画した内容を報文に取りまとめた結果を報告したものです。自分自身で報文に取りまとめ、発表して質疑応答を行うという一連のプロセス、このあたりは学会活動をやっていると改めて実感で

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〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ①土木学会全国大会と、岩鼻架道橋

〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ①土木学会全国大会と、岩鼻架道橋

2023年9月13日(水)から15日(金)までの会期で、私の所属する「土木学会全国大会」が広島で開催され、それに参加しました。ドボクスキー(土木が好きな人を意味する造語です(笑))にとっては、いろんな楽しみ方のあるイベントだと思います。今回の訪問で訪れた場所をご紹介したいと思います。

■土木学会全国大会とは?

土木学会で毎年9月ごろに開催される行事です。土木学会員約4万人くらいのうちの、数千人

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黒部を旅する ②黒部宇奈月キャニオンルートを行く

黒部を旅する ②黒部宇奈月キャニオンルートを行く

黒部の地を訪れたレポートの第2弾です。第1弾では、宇奈月温泉までの電車の道中と、宇奈月温泉付近を散策したことを書きました。
(前回の記事はこちら)

黒部川の電源開発は、大正時代に開発の拠点となる宇奈月温泉が開湯し、今の黒部峡谷鉄道が作られ、下流側から順次ダムや発電所が建設されていった経緯があります。そして、最も大きな黒部ダムと黒四地下発電所ができたのが、今から60年前の1963年。それからは、観

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◎都心さんぽ◎秋葉原駅から東京駅を目指して歩く

◎都心さんぽ◎秋葉原駅から東京駅を目指して歩く

都心部の街歩き、神田川・日本橋川周辺を中心にちょくちょく楽しんでいます。今回は、JRの線路に沿って、秋葉原駅から東京駅を目指して歩きます。

■まずは、路線の変遷から。

この区間の鉄道の変遷です。今昔マップを用いて、昔の地図で見てみましょう。まずは、甲武鉄道(中央線の前身)が飯田町から御茶ノ水、昌平橋、万世橋と線路を伸ばしてきました。また、上野駅がターミナルだった日本鉄道(東北本線の前身)が、神

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◎四ツ谷駅から信濃町駅までのディープな散歩道

◎四ツ谷駅から信濃町駅までのディープな散歩道

四ツ谷には、土木学会があり、最近何かと所用が多いので、足を運ぶことも多く、ある意味おなじみの街です。一方そのお隣である信濃町駅は、神宮外苑に何度か行った以外はあまりなじみが無く、未知のエリアであると言えるでしょう。このお隣の駅との間を結ぶ街歩きを楽しみました。

■コース
①四ツ谷・外濠公園(土木学会前)
→②四谷見附橋(架け替えられた大正の名橋)
→③外濠とJR・地下鉄丸ノ内線→④迎賓館
→⑤朝

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<東京の水辺をめぐる>③運河をめぐる舟遊び(中編:品川周辺を進む)

<東京の水辺をめぐる>③運河をめぐる舟遊び(中編:品川周辺を進む)

11月13日に参加した、東京湾の運河をめぐる舟遊び、前回は越中島から朝潮運河を進み、日の出桟橋から芝浦を運河で進み、鉄道と道路と運河を並立させるとても珍しい橋を訪ねました。(前回の記事はこちら)

今回は、高浜運河から京浜運河を進み、大井競馬場付近を目指します。首都高やモノレールなどと並走することが多い区間です。

首都高羽田線の大規模更新現場。東京オリンピックの時にできた高速道路とモノレールは、

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★京都・土木学会を歩く★③全国大会の翌日に

★京都・土木学会を歩く★③全国大会の翌日に

京都での土木学会全国大会は、9月14日~16日の期間で行われました。対面開催された大会に参加し、色々と学びや刺激の多い有意義な3日間を過ごしました。

3日間の合間を縫って、京都の町や大学の周りを久しぶりに探索しました。とても懐かしい散策でした。
(前回の記事はこちら)

今回は、学会が終わった翌日、実家に少し帰省しつつ、京都大学で開催された研究会に参加するために再び京都大学まで行きました。その途

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★京都・土木学会を歩く★②京都大学周辺を歩く

★京都・土木学会を歩く★②京都大学周辺を歩く

久しぶりに対面開催された土木学会。2日目、3日目は、京大吉田キャンパスで学術講演会が開催されました。3年前までは当たり前に開催されていた全国大会。ここ2年間は、オンラインやリモートでの開催でした。今回は対面ということでしたが、正直なところ、本当に開催されるのか?と直前まで心配していましたが、現地を訪れてみると、3年前とほぼ変わらない大会が戻ってきていて、久しぶりの再会を多く果たすことができました。

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