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どこでも街歩き

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趣味と言うか、生活の一部となっている街歩き。平日のランチタイム後の職場周辺や、休日の地元での街歩き、外出や旅行での駅などを拠点としたウォーキングなど、ちょっとしたきっかけで歩き始…
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記事一覧

〇渋谷駅新南改札 最後の雄姿〇

〇渋谷駅新南改札 最後の雄姿〇

この日はかなり盛りだくさんに動いていました。
最初は、府中で吉田初三郎さんの展覧会を見て、その後川崎の多摩川沿いでブルーインパルスを見学、終了後二ヶ領用水沿いを歩き、久地円筒分水などを見学し、溝の口まで行きました。

そして、それで終わっても良かったのですが、実はちょっと見ておきたい場所がありました。それは、

渋谷

です。渋谷駅新南改札が見納めであることに加え、こちらのツアーの下見を兼ねていま

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★川崎市、宿河原~溝の口を歩く★(後編:二ヶ領用水と久地円筒分水)

★川崎市、宿河原~溝の口を歩く★(後編:二ヶ領用水と久地円筒分水)

川崎市の南武線沿線。先日飛来した川崎市制100周年を記念する「ブルーインパルス」を見に、宿河原駅と久地駅の間の多摩川河川敷付近を歩きました。(前回の記事はこちら)

川崎市の多摩川沿いといえば、実は、「二ヶ領用水」がとても有名です。

江戸時代から多摩川から水を引き込み、多摩川右岸を潤し続けている用水です。多摩川に堰があり、いくつかの分水もあり、土木の仕事をしている身からしても、とても興味深い施設

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★川崎市、宿河原~溝の口を歩く★(前編:砂利鉄の廃線跡とブルーインパルス)

★川崎市、宿河原~溝の口を歩く★(前編:砂利鉄の廃線跡とブルーインパルス)

前回の投稿、府中に吉田初三郎さんの鳥瞰図の展覧会を見に行った、という記事でした。

同じ日に、実は気になるイベントが。

なんと、川崎に「ブルーインパルス」が飛来して展示飛行をするとのこと。当日の飛行ルート、こんな感じだと発表されました。

それで、当日飛び込みでメイン会場に行っても、人ごみの中になりそうだったので、この地図で、多摩川沿いのメイン会場と同じくらい楽しめそうな、武蔵溝ノ口駅と登戸駅と

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吉田初三郎を見に、府中へ

吉田初三郎を見に、府中へ

吉田初三郎さん、という絵師。すみません、「推し活」したいくらい、大好きです(笑)!

その初三郎さんの展覧会が、何と我が家の近く、府中市に来ていると聞いたので、これは行くしかないと思い、行ってきたのでした。

■吉田初三郎さん とは?

吉田初三郎さんは、主に大正時代から戦前・戦中・戦後にかけて活躍した鳥瞰図を多数書いた方です。鳥瞰図といっても、例えば、私鉄の沿線の路線案内図のようなものを手掛けた

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札幌での少しばかりのお散歩

札幌での少しばかりのお散歩

先日、土木学会関係で、「北海道土木・建築未来技術展」という催しに参加することになり、札幌に行ってきました。

札幌の地を訪れるのは、実は2月以来4か月ぶり。2月の時は、しっかりお休みを頂いて、冬の北海道を満喫しました。(その時の記事はこちら)

今回は、すっかり暖かくなり、ちょっと暑い予想気温になっている初夏の札幌へ。会場入りする際に少しだけ歩いた記録を書きたいと思います。

■羽田→札幌への空の

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【おすすめ散策コース】穴守稲荷駅から羽田空港へ(前編:穴守稲荷駅から羽田空港の中に向かう)

【おすすめ散策コース】穴守稲荷駅から羽田空港へ(前編:穴守稲荷駅から羽田空港の中に向かう)

ドボクな街歩きの聖地と言えば、東京では、渋谷や品川、日本橋のような場所を連想されるかもしれませんが、もう一つ外したくない(行くと絶対ワクワクする)場所があります。それは・・、

羽田空港

です。今回、羽田空港だけでなく、その入口付近から歩き、その歴史に触れながら、ちょっと設計的なことも知る、という歩くコースを考えてみたので、ご紹介したいと思います。

■今回のコース紹介

今回のルートは、こちら

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『豊後土工』(ぶんごどっこ)のふるさとへ

『豊後土工』(ぶんごどっこ)のふるさとへ

「豊後土工」(ぶんごどっこ)って、ご存じですか?多分ご存知でない方がほとんどだと思います。大分県の南部、佐伯市近くにルーツを持つ、土木の技能集団のことを指します。そんな方々の故郷の一つである、今は大分県佐伯市、合併前は上浦町の浅海井(あざむい)という町を訪ねてきました。

■「豊後土工」とは?

大分県の南部、佐伯市付近は、豊後水道に面したリアス式海岸が続くエリアです。大分県の地図を国土地理院の地

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多摩ニュータウンに鉄道が乗り入れて50周年!

多摩ニュータウンに鉄道が乗り入れて50周年!

こんばんは。実は私自身もこの3月に50周年を迎えました。まだまだ若いと思っていたら、気づいたらこんなに歳をとってしまって・・みたいな感じもしますが(苦笑)。誕生日を迎えるにあたり、「自分と同じ年にできた鉄道路線は、『同期』であり、『今年50周年だな』」と思い、これはお祝いしないといけない、と思い、実は誕生日の時に調べました。

【主な開業した鉄道】

 ①:日本国有鉄道 予土線(若井~江川崎)
 

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◎山梨へのプチ旅◎:④中央本線各駅下車の旅(その2:笹子駅)

◎山梨へのプチ旅◎:④中央本線各駅下車の旅(その2:笹子駅)

中央本線の勝沼ぶどう郷駅を訪れ、そこから1駅ずつ下車している旅、前回は笹子トンネル西側にある、甲斐大和駅を訪れました。静かな町の中に、見どころが多い場所でした。(前回の記事はこちら)

今回は、甲斐大和駅から笹子トンネルを越えて、笹子駅まで1駅乗車し、次の電車までの間、散策してみることとします。

■元・スイッチバック駅の笹子駅

笹子駅周辺の地図を、「今昔マップ」で見てみましょう。

スイッチバ

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◎山梨へのプチ旅◎:③中央本線各駅下車の旅(その1:甲斐大和駅)

◎山梨へのプチ旅◎:③中央本線各駅下車の旅(その1:甲斐大和駅)

GW中のプチ旅で目指した場所は、中央本線の勝沼ぶどう郷駅でした。廃線トンネルを活用した遊歩道に、戊辰戦争の戦跡、大正時代の美しい砂防堰堤、国宝のぶどう寺、昭和初期のアーチ橋、そして何より美味しいワイン、が揃うような、とても素晴らしい場所でした。(前回の記事はこちら)

勝沼ぶどう郷駅付近の各駅、実はどの駅もとても魅力的で、是非訪問してみたいところばかりだったので、一駅ずつ下車しながら次の電車に乗り

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◎山梨へのプチ旅◎:②中央本線に乗って勝沼へ旅する(後編:勝沼の街の楽しさ)

◎山梨へのプチ旅◎:②中央本線に乗って勝沼へ旅する(後編:勝沼の街の楽しさ)

大型連休期間中に訪れたプチ旅の記録。私の住む、東京都八王子市からだと、中央本線の各駅停車に揺られて約1時間で到着できる、山梨県甲州市(もとは勝沼町)の勝沼ぶどう郷駅。笹子峠を越える鉄道のスイッチバック跡ならびに、トンネルを利用した旧線路の遊歩道など、楽しい施設を紹介しました。(前回の記事はこちら)

今回は、大日影トンネルの遊歩道を歩いたあとで、谷を下り、勝沼の街を歩いた部分について書きたいと思い

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■新宿まちあるき■変わり続ける街を眺める(2024年5月)

■新宿まちあるき■変わり続ける街を眺める(2024年5月)

2022年の年末に、「まいまい東京」という街歩きを多く手掛ける団体から、土木系の街歩きガイドをお願いされ、2023年の5月に新宿の街をぐるりと回る街歩きのツアーを初めて実施しました。それに続いて、2023年9月に2回目を実施。そして、2024年6月16日に、3回目のガイドを実施することになりました。

同じコースを歩くというと、季節や時間帯で少し雰囲気が違うだけ・・のような気もしなくはないですが、

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◎山梨へのプチ旅◎:①中央本線に乗って勝沼へ旅する(前編:笹子峠の越え方)

◎山梨へのプチ旅◎:①中央本線に乗って勝沼へ旅する(前編:笹子峠の越え方)

今年のGWは、特に遠出もせず、近場で過ごしました。といいつつ、中日の平日に、山梨までプチ旅に出かけましたので、その模様をご紹介したいと思います。

■中央本線で、勝沼ぶどう郷駅へ

今回は、我が家である八王子からだと、実はそんなに遠くない、山梨県へ。大月駅を越えてしばらく走ると、笹子トンネルを抜け、甲府盆地に入っていきます。盆地が開け始めた坂の上にあるのが、勝沼ぶどう郷駅です。

■中央本線の線形

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福島という街で見たものは・・

福島という街で見たものは・・

今回は、4月の初旬の週末に、土木学会のとあるミッションに関連して、福島市に日帰りで滞在しました。滞在時間はわずかでしたが、色々と見たものを記録しておきたいと思います。

■福島という街

福島という街は、阿武隈川の中流部にある町で、城下町であり、奥州街道の宿場町でもありました。明治時代以降は、東北本線と奥羽本線の結節点であり、養蚕などの産業でも栄えた町でした。

■山形新幹線のアプローチ線新設工事

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