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漢方用語まとめ

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漢方用語は聞きなれない言葉で難しいなと感じる方も多いと思います。 ここでは、漢方の一つ一つの考え方を紐解いて解説していきます。 ご自身の体質を考える上で大切な指標になるので是非参…
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漢方の考えを学ぶ『色でわかる五臓の不調』

漢方の考えを学ぶ『色でわかる五臓の不調』

漢方では、一つの診断方法として、望診(ぼうしん)というものがあります。その人の見た目、外見によって体調などを判断する、というものです。
その中で『色』を見て、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のどこに不調があるのかを推測する考え方があるのでご紹介します。

五色でわかる五臓の不調皮膚の色は季節に応じて、変化もしますが、五色のうちの何色かに偏っているときは、関連する五臓の不調を疑った方がよいでしょう。
青い

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漢方の考えを学ぶ『春は怒りっぽくなる?』

漢方の考えを学ぶ『春は怒りっぽくなる?』

春・肝・木・怒り漢方の哲学、五行説では『春』『肝』『木』が同じグループに配置されていて感情では『怒り』が入ります。
春は『怒り』の感情にご用心です。

「怒りの感情」がなぜこの季節に気を付けるべき感情なのかというと
『肝』の働きにとても影響されるからです。

『肝』の働きというのは、わかりやすく言うと、自立神経に関わる働きをしていて感情の制御に関わっています。
漢方でいう「気と血の流れ」をコントロ

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漢方の考えを学ぶ『春風は邪を連れてくる💦』

漢方の考えを学ぶ『春風は邪を連れてくる💦』

春っぽい日差しの日が増えてきましたね。
今回は、春は『風』に用心してくださいというお話をします。

漢方では季節性の6つの邪があります。
風邪、暑邪、湿邪、燥邪、寒邪、火邪 

春はこの中の『風邪』(ふうじゃ)が身体に悪さをします。

花粉も風邪(ふうじゃ)による仕業この季節、困っている人が多いのがスギ花粉によるアレルギー。スギ花粉も春の風によって運ばれてきます。

風邪の運んでくるものは、花粉以

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漢方の考えを学ぶ『花粉症と水滞』

漢方の考えを学ぶ『花粉症と水滞』

漢方では花粉症は『水滞症状』、水がからだで滞っていることが原因と考えます。「水毒」をいう呼び方もあるくらい、水巡りが悪いことは体に悪さをします。
花粉症もそのひとつです。

「水滞」になってしまう原因は人によって違います。
気が足りない、気が詰まっている、腎が弱っている、脾が弱ってる  など様々です。

花粉症を改善するとなると、この根本的な治療よりも、まずは出ている
症状を改善したいとみなさん思

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漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

スポティファイのポッドキャストで『漢方の考えを学ぶ』シリーズをお話しています。
「腎・膀胱」と相克関係にある 五臓六腑は??という問題を出しました。
答えは「心・小腸」です。

相克関係とは

漢方では、五臓の一方が他方を抑制して丁度よい働きをさせることで健康が保たれてる そのような関係性を五行説を基礎に導きだしています。

五行説では水⇒火の関係が相克関係

水は適度に火を消してあげることで、燃

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漢方の考えを学ぶ『腎と膀胱』

漢方の考えを学ぶ『腎と膀胱』

『五臓六腑』の話から入ります。

漢方では、五臓と六腑はそれぞれ、表と裏という、一対としての組合わせがあります。

『腎』と表裏の関係である腑は?

答えは『膀胱』です。

五臓六腑とは具体的に何だろう

五臓は、『肝・心・脾・肺・腎』
六腑は『胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦』です。
☆奇恒(きこう)の腑『胆・脳・脈・骨・髄・女子胞』というものもありますが『奇恒の腑』については回を改めてお話します

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漢方の考えを学ぶ『令和六年の【運気】』

漢方の考えを学ぶ『令和六年の【運気】』

東洋医学では古くから「五運六気」(運気論)と呼ばれるものを重視していました。
その年の気象を予測し、健康管理に活用するというもので、
天地と人体は繋がっているという考えからきています。

実際、気象現象は人体の影響を与えます。
どこに住むかによって・・・乾燥地帯に住むのか、湿気の多い地方に住むのか、又、温暖な土地か、寒さの厳しい土地か・・・で心身の受ける影響は全く変わってきます。

土運太過・太陽

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漢方の考えを学ぶ『腎を悪くする感情』

漢方の考えを学ぶ『腎を悪くする感情』

1月20日は大寒。
一年のうちで一番寒さが厳しいという日です。寒さが下から襲ってくるような日々ですが、みなさん、お元気にお過ごしですか?

寒さが厳しい、と感じたら【腎養生】が必要!

チャカラティーズの【腎養生薬膳茶】も美味しいとご好評をいただいています。
ベイスショップも覗いてみてくださいね。

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冬の間、【

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漢方の考えを学ぶ『「陰虚」という症状』

漢方で「陰虚」という症状がありますが、どういうことが「陰虚」なのかご存じですか?

漢方では、全てのものは『陰と陽』で構成されていると考えます。
身体の中を流れている、『気』『血』『水』も陰と陽で分類でき、
『陽』は軽くて上に上がる性質の『気』
『陰』は重くて下に下がる性質の『血』と『水』
ということになります。

『血と水』は液体なので『陰液』ともいいます。
この『陰液』が不足する(虚する)こと

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50代からの漢方薬

50代からの漢方薬

登録販売者、上級漢方養生士、医薬品販売業者の
織田 縁 です。

今回は、50代女性によくある不調を改善する漢方薬のお話しをします。

50代に入ると、閉経準備がはじまり、身体も心も不安定になりがちです。

閉経が完了してしばらくすると、徐々に安定してきますが、ほっとするのもつかの間・・・・その後また様々な不調が起こる人が多いです。

ここでは、閉経後に始まる、不調についてのお話をします。

まず

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女性にやさしい漢方薬 ①

女性にやさしい漢方薬 ①

登録販売者、上級漢方養生士、医薬品販売業者の
織田 縁です。

 今回は女性特有の不調を改善する漢方薬をいくつか紹介したいと思います。
以前も『月経困難にまつわる症状には・・・・』という内容で
書いたことがありました。
それ以降も『薬膳茶からはじめる体質改善プログラム』等で、カウンセリングをしていますが、
月経のトラブルや更年期の不調に悩んでいる40代以上の女性がとても多いことに気づきました。

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食べ合わせのNG

食べ合わせのNG

食養生する上で知っておいていただきたいのが、身体にとって一緒に食べない方がよい組み合わせ・悪い組み合わせがあるということです。

食べ物には、組み合わせることで、
★相乗効果をもたらすもの
★効果を減らしたり、悪影響をもたらしたりするもの
があります。

良い組み合わせ食材

   ☆お刺身+生姜  冷えを予防、食中毒予防
   ☆お刺身+わさび 魚の消化を促す
   
   ☆あずき+かぼちゃ 

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漢方に出てくる用語を簡単解説!②陰陽

漢方に出てくる用語を簡単解説!②陰陽

漢方に出てくる用語の解説シリーズです。

漢方で考える健康とは・・・・
①気血水が満たされて、巡っていること。
②陰陽のバランスがとれていること。
③五臓六腑の働きが順調であること。

今回は①『気血水が満たされて巡っていること』に続いて②の『陰陽のバランスが取れていること』についての解説です。

前回読まれていない方、もう一度おさらいしたい方は
リンクを貼りましたので、①気血水 についての説明を

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漢方に出てくる用語を簡単解説!①気血水

漢方に出てくる用語を簡単解説!①気血水

漢方って、漢字の用語がたくさん並んでいて、とっつきにくい、と思って
いらっしゃる方が多いと思います。

ラジオや、このノートでも漢方のお話を発信するときには、できるだけ簡単な言葉を使って説明をこころがけています。でも漢方の用語を使わないと説明ができないことが多いのです。
このページを見た方は、是非、用語の意味を知って、さらに漢方の知識を深めていただきたいです。

まずは、頭の中を整理してください。

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