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芸人

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#エッセイ

それほど明るい人間ではない。

それほど明るい人間ではない。

懇親のために開かれたスタッフ同士の飲み会。

「ちょっと自分の仕事が忙しくて。すみません欠席でお願いします」

嘘をついて行かなかった。
そしてその夜、noteを書いていた。

大勢集まる飲み会が好きじゃない。ひとり一人とじっくり喋る時間がないのと、声が大きい奴の話を聞かなくちゃいけないことがしんどい。
飲み会の次の日、昨日の飲み会は一体何の話題で盛り上がったのか。まったく記憶に残らないから、顔を

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元芸人、今、介護職員。介護にまつわるネタを書いています

元芸人、今、介護職員。介護にまつわるネタを書いています

元よしもと興業のお笑い芸人でした。

20代はじめ上京して、東京吉本のNSC(養成所)に入学。そのままよしもと所属の芸人となりました。同期はジョイマン・パンサー尾形くん・スリムクラブとかです。

漫才コンビを組んでネタをしていたけれど、まぁまぁスベり続け、30歳で夢を追うことに区切りをつけました。(無限大ホールという渋谷の劇場にちょっとだけ立ちました。)

芸人を辞めて、自分を見つめ直す日々芸人を

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憧れの正社員

憧れの正社員

はたちで上京し、30歳の時にお笑い芸人を辞めて社会に潜り込んだ。

その頃のぼくにとっては、芸人をしていた頃のほうが地上だったので、一般社会で戦っていくことが潜ることになる。
今となっては一般社会も特殊な業界や裏社会もどっちが地上でどっちが地下なのかなんて垣根が無くなってきつつあるけれども。もしかしたらお隣さんは某有名YouTuberかもしれないしTikTokerインフルエンサーかもしれないし。

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訪問販売から学んだ人生哲学の話

訪問販売から学んだ人生哲学の話

何時間も交渉している訪問販売員はアホなんじゃないかな。
買う気がない人に商品紹介と購入の説得するなんて、愛がないし時間の無駄だろ。

「興味ないです」
訪問販売員にそうハッキリと告げても、なぜかすぐ帰らない場合がありますが、あれはなんなんですかね。

僕は19歳の頃に訪問販売の仕事をしていた。
民間の住宅や公民問わず施設や店舗など、担当した地域ならどの建物でも足を運び、これがいかに優れたアイテムか

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芸人のパラドックスの話

芸人のパラドックスの話

芸人はすごく特殊で、河原者だったくせにいつの間にか大衆の中に入り込んで、市民権を得ながら何度かブームになり、いつの間にか文化として娯楽の真ん中に居座っている。

そして芸人は「やりたい事をやる為に、やりたくない事をやる」という矛盾と戦いながら成長していく。

「世の中の仕事はそうだよ」と思うでしょ?

ちょっと違うんだよな。

肩書じゃなくて生き方芸人というのは本来「肩書きじゃなくて生き方からくる

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お土産を自分で「選ばせてあげる」話

お土産を自分で「選ばせてあげる」話

写真は23歳の僕です。泡盛を売っています。

前の記事に商品のプレゼンの話を書いているのだが、僕の接客はまた別なんだよね。

僕が沖縄で観光客相手にお仕事をしていて気づいたことだが、店舗でのプレゼンには2種類ある。
それはプロとして勧めて購入させるパターンと自分自身で選んで購入させるパターンだ。

上の記事にはプロとして勧めて購入させるパターンを書いているが、今回は「選ばせる」ことをピックアップし

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東京はクソって話

東京はクソって話

久しぶりの東京はクソでした。

コロナの影響下にある東京この記事を書いている3/29現在コロナウイルスへのリアクションは「過剰に騒いでいると思われている人」と「あまりのも無頓着だと思われている人」と「傍観者」の3つが大きなパターンだと感じる。

それでも世論はコロナウイルスに乗っ取られ東京都は不要不急の外出自粛要請という異例の事態に陥っている。
そんな最中の東京行きは外野の声を無視するだけでも一苦

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「芸人力」

「芸人力」

芸人とは生き方だ。
芸人とは職業や肩書きではなく姿勢だ。

それを活かした「芸人力」こそが、これからの全ての人間の人生設計にとって大きく必要となる。

これから僕の提唱する「芸人力」を簡単にお話しします。

「職業芸人」と「芸人」「ネタをやるのが芸人だから」
「ライブに出演するのが芸人なんだよ」
これは幾度となく説教として投げかけられた言葉だが、僕にとっては思想が違いすぎるが故の雑音だった。

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半年

なんかこんなことを毎月言っている気がするが、会社を辞めてたまに舞台に立つ活発なニートになってから半年が経とうとしている。会社を辞めた直後は、半年も経てばお笑いもプライベートも全て軌道に乗り、僕が望む最高の世界に塗り替えられている予定だったが、現実はお笑いもプライベートも全て絶望の涙を煮沸させた沼に沈み込んでしまっている。

今日12時に起きた。最近の僕と言えば「アイドルマスターシンデレラガールズ

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壊れた生活を取り戻す

会社を辞めてから崩れがちだった生活リズムが、ここ最近さらに大崩壊を遂げてしまった。散らばった生活の破片をなんとかくっつけようとしても、僕が持っているテープは粘着力が弱く(100均の売れ残り)なかなかうまく行かない。

朝起きれない。起きるのが遅いから夜も眠くない。眠くないからずっと起きていてまた眠るのが遅くなり、朝起きれない。絵にかいたような怠惰ループを繰り返し全く抜け切れないこれが僕のエンドレス

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売れている芸人の共通点

売れている芸人の共通点

ジャルジャルというお笑いコンビがいます。コント師ナンバーワンを決めるキングオブコントの王者ですね。

ジャルジャルのYouTubeも大人気で、オンラインサロンも好評です。テレビレギュラーはなくとも、かなり稼いでいるみたいですね。

コロナ前ぐらいで一度会ったとき、YouTubeという自分たちに最適なものが見つかって本当に良かったです、と福徳は嬉しそうに言っていました。あの笑顔は印象に残っています。

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バイト辞めます

12月末でバイト辞める事にしました。理由は「いぶき優勝したから」なんですけど、そんな事言っても意味が分からないと思うので上司には「諸事情」と伝えました。

まあ実際は今のバイト先に関して、お笑いの活動を続けるうえで不都合な部分がいくつか出てきて「辞めようかな~」と悩んでいる時にいぶきがあったので、「残留したらバイト辞める」と半ばノリのような形でツイートして、優勝したので「じゃあ辞めるか」と後押しさ

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絶対にもっと浸透すべき芸人さんの凄さ

絶対にもっと浸透すべき芸人さんの凄さ

初めまして、塩焼きと申します。

普段ナルゲキを中心に、関東近辺でお笑いに行きまくることを生き甲斐とした生粋のライブ厨。週に2回は現場にいるフットワークだけが取り柄です。

この度お笑いに関するエッセイということで、テーマに悩みましたが、稚拙ながら書き記したいと思います。

 

ネタを作る、笑わせる、人を楽しませる。そう聞くだけで芸人さんの仕事の難しさは伝わると思いますが、世間に知って欲しいその

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