介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
高齢者が主人公。振り回されるぼく。介護・介護現場ので起こる出来事をおかしく描写して感じたことを綴っています。
デイサービスで働いている介護職員が、介護で感じる気づきや本音を包み隠さず書いている有料記事をまとめたマガジンです。マガジン購入者しか読めない無料記事や有料記事のアップデートもあります。
仕事や趣味・最近の出来事など介護に限らず、ぼく自身のことをエッセイにしています。自己紹介のようなもの。
noteで有料記事を販売してみたい方・noteのコンセプトや続け方に悩んでいる方へ向けてnote運用のアイデアをまとめています。日々のnote運用で感じたこと・気づきなど、noteクリエイターに役立つ情報・ノウハウをおとどけしてます。
介護・介護職のことを介護とは別の視点で語るコラム。固定概念や当たり前の壁を壊していきましょう!
これをミッションに掲げています。作品とはこのnoteに書いているエッセイだったりコラムだったり。はたまたキャッチコピーや作文だったりします。 全国老人福祉施設協議会・第14回 介護作文・フォトコンテスト「キャッチフレーズ部門・最優秀賞」 を受賞しましたこのキャッチコピーは、ぼくがデイサービスで高齢者介護をする中で生まれたキャッチコピーです。 ぼくは必死に利用者さんの名前を覚えて。 利用者さんはぼくの名前を少しの間だけしか覚えていない。 何度も自己紹介をするうちに、心の中
デイサービス。 利用者さんがトイレに入って行った。 トイレに入っていったときと、 トイレから出てきたとき。 いったいどこが違うでしょうか。 そんなクイズだとして。 膀胱の中の尿が排出されたので人間として体積が減った。というのは不正解。 その方が使っている四点歩行器に掛けられたJ型フックにぶら下がっている手下げ袋。その手下げ袋がトイレから出てきた時はパンパンになっている。これがおそらく正解だ。 その方が洗面台で手を洗っている隙に、ぼくはトイレを確認しにいく。 ない
1日10時間以上パソコンの前に座り、ひたすらソースコードを打ち込んでいく。 すぐ隣に仲間は座っているが、1日を通して喋るのはひと言ふた言。「おはようございます」「おつかれさま」くらいなもの。 そいつもぼくと同じようにパソコンに繋がった大型ディスプレイを眺めては、ノートパソコンに備え付けてあるディズプレイに視線を行ったり来たりさせている。早送りで見たらヘッドバンキングに見えるのだろうか。 仕事が終わったあとは首の後ろに漬物石でも置かれたのか、ズンと重い。椅子に座りっぱなしの
腕を噛まれたこともあるし、腕をひねられたこともある。 ほっぺたをつねられたこともあるし、蹴られたこともある。 「バカかオメーは」と罵られ、 「触るな!」と拒絶され、 無視されることも、 陰口を叩かれることも、 クレームを受けたこともある。 大変・辛い・苦しい。 そんなこと、語ったとて。 語ったとて、面白くなってはいかないから。 おもろいところに目を向けていたいと思う。 これって大事なことで。弱音を吐いちゃダメとか、いつでも強くあろうとかそういうことではなくて。
「上と下の入れ歯を外して、うがいしていきましょうか〜」 昼食を終えた方から順番に歯磨きへ。 洗面台の方へ案内する。 ひとりも取りこぼすことのないよう、奥のフロアにいく廊下には介護スタッフが配置されている。これをすり抜けることは不可能に近い。 「もう歯がないから」と、ETCカードを搭載している方もいる。「うがいだけはしていきましょうか」と洗面台の方へ体を向けられていたけど。 ぼくはというと、昼食後の歯磨きはしたりしなかったり。だいたい人にあれこれ言う人ほど、当の本人はやっ
おかゆのつぎはお味噌汁。副菜のきゅうりを少し食べてからまたおかゆ。少し塩気のあるものを食べてから主食を食べたいようで。 次はメインの鯖の塩焼きに視線を送っている。それが食べたいという意思表示だ。骨と皮を丁寧に取り除き、一口台にしてからスプーンにのせる。 そのまま口に運ぼうとしたらプイッと顔を背けた。 魚が食べたいんじゃないのか。 ぼくは手にしていたスプーンを止め同時に思考もストップさせた。相手が拒否している状態では続けられない。 その利用者さんはおかゆに視線を落としてい
バタバタの日だった。 入退院を繰り返していた利用者さん。体調が戻ってきたので先週からデイサービスの利用が再開して。 今日、デイサービスきたすぐはね、平熱だったんだけどね、 入浴介助のあとに急に発熱して、水分採ってもらおうと思って。 ひとくちトマトジュース飲んだらしばらくして嘔吐。 上着の汚れかたはもう、吐血だよね。 第一発見者のスタッフのおばちゃん。 「ねぇ!どうしよ!え!どうしよ!どうしよ!」 ドラマか!火曜サスペンスか! どうしようも何も、トマトジュースを
「もうだめだ。苦しい。もう直ぐだな。俺は」 そう言ってベットにずっと横たわっている。デイサービスにきた時からそんな感じだ。結局、午前中はベットの上で過ごした。 ずっと寝ていてはデイサービスに来た意味が薄れてしまう。夕方、家に帰ってから寝れなくなるとご家族の介護負担も増えるし、本人も昼夜逆転してしまって生活のリズムが崩れてきてしまう。 分かっては、いるんだが。 人工透析と脳梗塞からくる後遺症。短期記憶が途切れることがある。水分制限があってデイサービスで摂取できる水分は4
浴室の湯張り機能や追い焚き機能のボタンがついた電子パネルが壊れた。 この家はもう築20年以上経ってる。 そろそろいろんな電気系統や壁やなんやらが壊れてきてもおかしくない。 かろうじてキッチンにある電子パネルから「湯張り」はできる。風呂に入れないことはないので、まぁそんな急ぎではない。 「どうしよ。困ったね。風呂場で追い焚きできないね。」 「どうしようね。ねぇ。どうしようね。」とオカン。 いやいや、どうしよう何も、気になるのであれば町の便利屋さんにでも電話して故障の原因
最近、頭の中が文章を書くことでいっぱいになっている。 介護の仕事はというと、ぼくはパートという働き方をしているので、決められたシフトの中での出勤なので、週3日程度に落ち着いている。 先月までは人が足りなくてほぼ毎日勤務だったのが、今月になってちょっと落ち着いた。 もともと週3日くらいの希望だったから、これでいい。 介護の仕事に充てていた時間は、すべて執筆作業に回している。 もともと、介護の仕事と書く仕事の両立をしたいってのが、ぼくの目標だった。 今がベストの状態で
人間いつ死ぬかわからない。 明日死ぬかもしれないし、 ネガティブなことなんかじゃなくて、これは紛れも無い事実。 人は死に向かって生きている。 ぼくの場合、50年後の95歳に死ぬと決まったていたら、 生きる時間の方が長いわけだが、 明日死ぬかもしれない。 だから生きる時間がまだまだあるなんて幻想なんだ。 「今度来た時に写真撮ろうか。」 そう言ってデイサービスを送り出したら、その日に利用が終わってしまったりとか。 べつに亡くなったわけじゃないけど、あるはずだった明日が
最近、ブログのリライトをずっとしている。 少しだけコンセプトをいじった。 キャッチコピーをテーマにしているものの、ただ単にコピーのことを知りたい人はいないだろうと思って「公募でお小遣い」という目的(ベネフィット)を加えてみた。 そう、コンセプトをいじるってことは、コンテンツを見直すということ。 100記事以上ある記事を、ひとつずつ書き直していく作業。 ひと記事最低でも3,000文字以上はある。ゆえに300,000文字以上の書き直しが確定している。 その間、もちろん
休み。休みだけど、勤務先のデイサービスへいく。 夜に「麻雀くらぶ」なる、スタッフが麻雀を覚えるという名目の麻雀会がある。今回が初めての開催で、どんな感じになるかわからないが、酒好きのおおい職場だからきっと、だらだら麻雀をしておしゃべるだけだろう。 最近新しいスタッフが入ったので、作業順序だとかスケジュールだとかが、人によってバラつきがでてきたので。 そんなことを話したかったので、「まぁ麻雀でもしながら、」と軽く発言したら、催し物になってしまった。なってしまったという方がぼ
デイサービスで提供されるサービスはだいたい決まっている。 見守り・トイレ介助・入浴介助・歩行訓練・レクリエーションなど。 これをラーメン屋に例えてみる。 見守りはスープ、 トイレ介助・入浴介助は麺か、 体操・レクリエーションはチャーシューか。 お客さんが注文された通りのラーメンが運ばれてくる。たとえば、ラーメンの中に髪の毛が入っていたり、ゴミやそのほかの食べられないものがはいっていたら。 そりゃ、怒るよね。 だから、介護スタッフの力量によってサービスの質が変わるっ
パラリンピックやってる。 ちょっと間違った意見かもしれない。健常者も車椅子に乗って一緒の競技したらどうかな。って思って、検索したらたくさんの競技があった。 もういっそのこと、パラリンピックとオリンピックを入れ替えてしまえばいい。 そんな暴論を言ったら、今まで一生懸命努力してきたアスリートのみなさんが黙っちゃいないか。 スポーツのことをあれこれいうのは、人間関係のトラブルに発展することがあるので控えなくちゃいけない。 ノーマライゼーションとはなんだ。どんなことも介護や福
ぼくは、むっつりスケベだ。 noteをいやらしい目で見ている。 昨日の記事に、そのスケベ具合の全てがあらわれている。 ぼくは記事を書くとき、 記事の前半部分はシリアスに描き、後半部分で破壊するという手法をよく使う。もうネタバレとかそんなんは、いったん置いといてだ。 これは単純な話で、笑いでいう「フリとオチ」「緊張と緩和」の構成で展開し、オチのインパクト強くするため。 だからネタフリになる前半は、ネタバレするようなことは書いてはいけないのだ。 では、昨日の記事のタ