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介護を一緒に考えよう

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介護・介護職のことを介護とは別の視点で語るコラム。固定概念や当たり前の壁を壊していきましょう!
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記事一覧

排泄の失敗を防いで記録より記憶に残る介護をしたい

ぼくは1日に何回トイレに行っているのか。 排泄は意識的な行動であり無意識の衝動であり、回…

デイサービスの1日

ご自宅へお迎えにあがることから始まる。 送迎ひとり暮らしの方もいるし、今日が利用日なのか…

大きな誤解を生みそうだが、しかし

「こちらに来て頂いていいですか」「ぼくと一緒に来ていただけますか」「お風呂の準備が出来た…

介護職員だからって

40歳を越えて涙腺が崩壊してきているぼくに、感情を抑制しコントロールしながら介護の仕事をす…

介護職員のやめ方いろいろ

入ってきたと思ったら、知らぬ間にいなくなっている。 野良猫が敷地に足跡だけ残していくよう…

メリケンサックみたいなプライド

椅子から立ち上がって食堂に向かいたい。 この方は脳梗塞の後遺症で片麻痺がある。 まず、立…

早く人間になりたーい!

ぼくは現在45歳。世の中的には中年。 だが、介護施設では若いとチヤホヤされている。この業界で感じる居心地の良さのひとつである。 前職のホームページ製作会社では新卒の子がバンバン入ってきていた。技術革新のスピードが速い業界では、若いとうことが圧倒的な武器になる。技術の習得も早く体力があるからだ。 その点、介護業界ではぼくより体力がある人がそういない。利用者さんにも職員も、ぼくより上の年齢の方がいる。 70代の介護職員の方が、現場でバリバリに入浴介助や体操・レクリエーションをやっ

理由なく腹にワンパンを入れる

久々の歯医者。 診察台に座りリクライニングに体を預ける。多少の待ち時間があるのでスマート…

思い込みってヤツは、本当に厄介なヤツだ。

「あの人はこうゆう人だから」 「私はこういう人間だから」 人間の思い込みはかなり強力なフ…

なんて言っていいのかわからないから、いまはもう何も言えへん。

「もういい、わかったから何度も言うな。俺に喋りかけるな」って、50代の女性介護職員が利用者…

男性介護職員の希少性

ひとりになった。 先週いた男の子は、今週から違う教室に通うことになったらしい。 今日は介…

介護の解釈

車椅子からベットに移譲しようとして上半身を近づけたら、噛まれた。その方は認知症のある方で…

桜の下で生まれたリリックを

1年が経った。 桜の花が開く時期に、今の施設でお世話になることになった。 本当に自由にのび…

笑わせたいし笑いたい

やっぱりぼくの心の奥底には、笑わせたいという欲求がある。 芸人をしていたという理由があるのかもしれないが、いやそもそもお笑い芸人を目指す奴なんてぼくを含めてロクな家庭環境のやつはいなかった。 幼少期、笑いと縁遠かったからこそ、笑いを欲する欲求が強いのは自然の摂理だと思う。 ぼくは母子家庭で育ったし、ふたつ上の兄は引きこもり。ぼくが10代のころのウチは完全に崩壊していた。笑いなんてものはなく、絶叫と悲しみ涙の日々の方が多かった。 ある芸人の同期は弟が障害を抱えていたし、ある