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「認める」と聞いて、

どんな言葉が思いつく?

失敗を認める。
相手を認める。
負けを認める。

いやいや、もっと自分を大事にさ、

自分を認めよう。

毎日noteを書いているきみはすごい。

きみはきみを認めなくちゃならない。

それから相手を認める。

「ダンスやってらっしゃたんですね!スマートな体型されてるなぁと思ってたんですよ!」

「野球もやってらっしゃったんですか?!どこ守ってたんですか?そうですかピッチャーですか。え?得意な変化球とかあったんですか?」

「習字されてたんですね。段とかもってるんですか?よかったらお名前書いてみてください!習字見てみたいです!」

営業マンみたいでしょ。

最近利用が始まった方。好みや生活歴を聞き出そうと必死なのよ。

利用者さんてね、突然、慣れない環境と人間関係に放り込まれるわけじゃん。みんながみんな、介護施設に行きたいなんて思ってないのよね。

施設を好きになってもらうにはさ、情報を引き出していって何かしらのつながりを置いていってもらうことが重要だと思うのよ。

たとえば、仲よくなった利用者さんとか職員とか、運動だったりレクリエーションだったり。少しでも居心地がいいと感じてもらわなければ継続して利用してもらえないわけね。

利用してもらわなければご本人の身体状況も悪くなる可能性が高いし、ご家族の期待に応えられなくなる。
それにぼくら介護職員は、利用者さんの利用料で給料をもらってるわけだから。

営業マン的なマインドは必要だと思う。

ダンスも野球も習字も。その方は多芸多才だったね。
習字ならデイサービスに道具があるし簡単にできるかなと思ってさ。

「じぁあ、ご自身のお名前書いていただけますか?」

「書かない」

「習字ずっとやってらしたんですよね。達筆を見てみたいです」

「書かないよ」

書いてくれないのよ。あんなに自慢げに習字のこと話してくれたのに、なんでだろう。ちょっと時間をおいて考えてみたのね。

ピンときて。

その方、脳梗塞の後遺症で軽度の認知症があるのね。

つまり自分の思うように字が書けないのよ。字を書くことで、その現実を目の当たりにすることが嫌なんだろうなぁと思ったわけ。

しまったぁー。と思ってね。
もう少し頭を使って声かけすればよかった。

リハビリにね、習字やりましょう!っていうのはあると思うけど、それはもう少し環境に慣れてからと信頼関係ができてからでいいかなと。
それに本人が望んでいないことを無理にさせてしまうと、デイサービス自体に行きたくないってことになったら、それこそ何もできないから。

ここは深追いせず、また機会をあらためようと思ったよ。習字の他にもいろいろと提案してみようかなって。

どう?
営業マンみたいでしょ。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。