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おさむの詩

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記事一覧

【詩】孤独にくつろぐ

【詩】孤独にくつろぐ

 人付き合いが苦手で
 逃げて 逃げて 逃げ続けて
 そうして 孤独に出会った

 孤独は言った 怖くはないよ
 僕は言った それは分かってるよ

 だって僕は 孤独だったから

 僕のこれが 孤独だと知ったのは
 君と出会ってからだけど
 今までも ずっと ずっと 孤独だったんだ

 そうか ならば と孤独が言う
 孤独に くつろいだら いいかもね

 孤独に くつろぐ? 僕が聞く
 そうさ 孤

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【詩】密かに咲く

【詩】密かに咲く

 黄昏時に
 出会った桜の木。

 ここに人は滅多に来ない。
 たとえ来たとしても
 誰も見向きもしないだろう。
 細く、淑やかな桜が一本
 雑木林の中で咲っていた。

 僕はそれを見て
 密かに咲いていると思った。

 僕はそれを見て
 密かに咲くことを覚えた。

 人がいる、
 人がごった返している、SNSの中で
 ただ、ぽつりと、佇む僕は
 その桜のようだと、ふと思った。

 桜は、人目につ

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【詩】夜は眠らない

【詩】夜は眠らない

 夜明けの音が聞こえるまで
 僕は眠らない

 鹿の甲高い声が響く夜中に
 布団に包まるだけの夜中に
 僕は何を期待してるのか

 枕元の本を照らすライト
 飲みかけのペットボトル
 僕は何を期待してるのか

 目を瞑るのが怖くて
 今日が消えるのが怖くて
 だから、僕は眠らない

 夜明けの音が聞こえても
 僕は眠らない

 そんな僕を抱えている
 夜は眠らない

禅に生かされる

禅に生かされる

 最近の気づきを一つ。

 同じことを繰り返す日々。
 飽き飽きして、やる気を無くした。
 飽き飽きして、別の新しいことをしたい。

 それらを認めたうえで、
 平凡な日常を生きていく。

 一息に生きる、という禅語。

 その瞬間を、如何に大切に生きたのか。
 平凡な日常に心を込めて生きていく。

 そのような生き方が、
 心の支えになるのではないかと。

 ただ得意なだけで、
 今まで嫌いだっ

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鬱病のうた【短歌・俳句】

鬱病のうた【短歌・俳句】

 死を忌む人に
 以下の歌は、句は読めない

 転べば
 立ち上がることも
 無い体

 人生を
 やり直したいと
 本漁る

 「明日死ぬとしたら
 今日は何したい?」
 何も無いとは
 言えないままで

 安楽死は
 こんな感じかと
 天井を見つめる
 午前四時半

 秋風に
 吹かれ無になる
 体かな

 楽しさとは
 一体、何なのでせうかと
 問うて秋風吹く我が径

 飲んでやっと
 落ち

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《詩》山頭火の随筆

《詩》山頭火の随筆

 山頭火の随筆が
 私を救ってくれるような気がした

 空虚な自分を見つめて
 寂しさを抱きしめて
 心の草原に寝転んで、青空を見る

 涼しい風が吹き始める処暑に
 病室の中でのらりくらり

 随分前に買った
 山頭火の随筆集を読む

 少し読んでは栞を挟み
 溜息をついては一休みして
 自由律の句が心に染み入る

 そのうち句の本が欲しくなって
 財布を逆さにしてみるが
 音の鳴る銭が僅かに落

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心の斜陽

心の斜陽

 僕は僕を壊してしまった。

 ポジティブ言葉と
 ポジティブ思考は
 宗教だったのかもしれない。

 そんな場所に居た僕は
 一旦離れて、自問自答をする。

 自分は誰?
 どんな人?

 それが良かったか悪かったか
 本当の僕が表れた。

 虚しき存在
 悲しき存在
 滅ぶべき存在

 僕は滅んでいくんだなあと
 その時にふと思った。
 そして、虚しさが残った。

 僕は、たぶん、もう駄目なん

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憂鬱の夜中

 「生きる意味を見失った」

 夜中に目が覚めて
 一に思った

 夜の静寂が
 煩く感じる程に
 この感情を
 何かで紛らわしたい

 夜中という時間が
 僕に何かをくれるような
 気がしたのだけど
 憂鬱しか貰えなかった

 眠ったほうがマシだと
 分かってはいるけれど
 何かをずっと待っている

 それは希望か?
 それとも幸せか?

 もしかしたら
 明け方近くの
 白んだ空かもしれない

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僕の考える愛について

僕の考える愛について

 愛について論じるのは
 愚行だと言われているけれど
 それでも僕は
 愛について語りたい

 愛とは何か?と言われれば、僕は
 思いやり、慈悲、忍耐と言いたい

 愛はどこから来るのか?
 それは簡単だ
 愛は心から衝動的にやってくる
 また愛は世界中に
 何処にでも存在している
 君も愛の存在だし
 僕も愛の存在だ
 これは間違いようのない事実だ

 愛が無いように見えるのは
 人のエゴが入っ

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梅雨の終わりに

 皆が、今年は空梅雨だと言う。

 梅雨の貴重な晴れの日
 (といっても昨日も晴れだった。)に
 空から燦々と
 降り注ぐ太陽の光と
 晩夏のような暑さを
 その身に受けてか
 萼が少し萎びた紫陽花が
 林の間を駆けてきた風を
 大きな青葉に滑らせながら涼んでいた

 梅の実は黄に色付き
 早く採って欲しそうに
 重たいその身を木にぶら下げていた

 地に落ちたものは誰にも拾われず
 また来年に会

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白紙の詩人

 何も書けなくなってからが
 本当の詩人だと、誰かが言っていた

 僕は今、詩を書けていますか

 何も題材が無く
 閃きも無く
 日常に思うところも無く
 ただ衾を被って
 生きている僕は
 詩人ですか

 書けば書くほど
 ただ恥に恥を塗り重ねて
 書いたものを反芻しては
 慚愧が襲いかかる

 生きてるかどうかさへ
 怪しいこの身を引き摺りながら
 何かを探して
 何も見つからない

 書き

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空梅雨の朝に

空梅雨の朝に

 朝早く起きて
 開けっ放しの窓から入ってきた
 まだ日に当たってない冷たい空気に
 くしゃみしてから布団に潜る

 このまま二度寝してしまおうか
 いや涼しい早朝の空気を味わいたい
 起きて全部の窓を開けていく

 空の明るさに目を覚ました観葉植物たちが
 件の冷気に体震わせながら
 今日はお水が貰えるかしら
 まだまだお水は充分だわと
 鳥たちの囀りと共にお話をしている

 梅雨明りの太陽が登

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見えない読者

見えない読者

 神は僕の作品を愛しておられる。

 人から読まれずとも、
 内容が暗くとも、
 一人の創造者として、
 僕を、作品を、神は愛しておられる。

 天使は僕の作品を楽しみにしている。

 神に似せて作られた、
 創造者である僕の、
 創造したものは全て、
 天使たちの楽しみのひとつである。

 妖精は僕の作品を面白がっている。

 人ってこんなに、
 面白いことをするんだと、
 興味深々になって、

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解放されたい

 解放されたい
 この重たい体から解放されたい

 きっと素敵なことだろな
 きっと楽しいことだろな

 部屋から出ず
 何も食べず
 ずっと布団にくるまって
 悶々としている日々

 あの人は明るくていいな
 あの人は楽しそうでいいな

 でも、僕の、
 僕にとっての幸せは
 安楽死すること、ただそれだけ

 僕は死んだほうが得をすると
 社会的な損得勘定で出された
 自分の価値を見定めて
 少

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