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空梅雨の朝に

 朝早く起きて
 開けっ放しの窓から入ってきた
 まだ日に当たってない冷たい空気に
 くしゃみしてから布団に潜る

 このまま二度寝してしまおうか
 いや涼しい早朝の空気を味わいたい
 起きて全部の窓を開けていく

 空の明るさに目を覚ました観葉植物たちが
 くだんの冷気に体震わせながら
 今日はお水が貰えるかしら
 まだまだお水は充分だわと
 鳥たちのさえずりと共にお話をしている

 梅雨明りの太陽が登ってきて
 蜘蛛の巣についた朝露が輝き始める
 杉林の葉に大量についた
 蜘蛛の巣の群れが虹色に輝く
 こんな素晴らしい景色があっただろうか!

 そんな私と打って変わって
 蜘蛛は巣についた露を鬱陶しそうに見ながら
 巣の真ん中で朝食を待ってじっとしている

 観葉植物たちに余分充分に水を与え
 自らの朝食は昨日残ったゴマ団子一個
 嗚呼、今日もいい日になるかなと
 団子を頬張りながら考える

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