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読書記録

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記事一覧

教師のリフレクション

教師のリフレクションについて、千々布(2021)は実践的リフレクションや批判的リフレクションに取り組む大切さを次のように示しています。

そもそもリフレクションとは何でしょう?

田中(2018)は次のように定義し、千々布(2021)は3つのリフレクションの具体を次のように示しています。

上記のようなリフレクションの種類があることはわかりましたが、いまいちどのように取り組めばよいかピンときません

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メガネが増えるということ

田中(2019)は医師の立場から発達障害の子どもと関わり、診断名について次のような見解を示している、

診断名が付くことにより、子どもと関わる際のヒントを得ることができます。

「こういった症状だから」と決めつけてしまうのではなく、個に応じた支援を行うことが必要なのは大前提としてありますが、それでも対応の幅は何もないよりは広がると感じます。

診断名が付いて終わりではなく、そこからが支援のスタート

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特別活動で集団づくり

教師をしていて、「学級崩壊」という言葉ほど恐ろしい言葉はないと思います。

学級崩壊が恐ろしすぎて、どうにか学級崩壊をしないようにあの手この手を尽くしてここまできました。

今年一年立ち止まる中で、これまで自分がやったきたことが何だか本質からずれているのではないかと疑いを持つようにになりました。

「子どもの成長に携わるため」と思い教師になったはずが、いつの間にか逃げの姿勢に陥っていました。

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日記を書くということ

子どもに学習力をつける1つの方法として岩井・金津(2003)は日記を取り上げ、高学年で日記を取り組むことについて次のように記しています。

今年度大学院に行っている関係で、ブログの記事を毎日書くことを自分に課しています。

そのせいか、「何を書こう」と常にアンテナを張っているような状態で日々過ごしています。

言い換えるならば、アウトプット前提のインプットを繰り返しているような感じです。

さて、

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学びの見える化

樺山(2022)は学習を登山に例え、導入からまとめにかけて子どもたちと共有する大切さを主張している。

これまでの自分の授業を振り返ると、学びのコントローラーを教師が握ることがほとんどでした。

そのコントローラーをいかに子どもたちと共有し、渡していくかが自分の課題です。

筆者が主張する取り組みを行うことを考えると、教科によって難易度が変わってきます。

今回は個人的に取り組みにくいと考える算数

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自己調整学習を進めるために

自己調整学習について、岡田・中谷・伊藤・塚野(編著)(2016)は「学習課題に応じて自分で調整する固有な過程を選択し実行すること」と定義し、次の過程を示しています。

①〜⑧の過程を自分が授業で実践するとしたら、どう実践するか考えてみたいと思います。

①授業で自分のめあてを立てるようにする。(全体のめあてとは別に)

②学習法略を一覧にして提示する。

 デジタルワークシートで学習法略を選択でき

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学ぶ力としての学力

国語や算数などの学力以外に岡田・中谷・伊藤・塚野(編著)(2016)は、学ぶ力としての学力の大切さを示しています。

この生涯にわたり不可欠なスキルといえる学ぶ力としての学力ですが、これまでの学校教育で十分に指導されてきたとはいえないのではないでしょうか?

私の体験談になりますが、何をするにも書いて書いて書きまくる学習法略をとってきていました。

その学習方略で定期テストは点数を取ることができた

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小学校における評価

小学校教師の評価の課題について、田村(2022)は他校種の教員と比較した見解を次のように示しています。

中学校や高校であれば入試があるため、小学校と比べると評価の精度が高いということではないでしょうか。

数値で評価しやすいペーパーテストに評価の重きが置かれることは避けないといけませんが・・

信頼性と妥当性の高い評価を実現するための方法の一つにルーブリックがあります。

だからといって何でもか

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書くことから始まる個性理解

教師が個性理解を深めるための方法の一つとして、平野(2017)は書くことの大切さを強調しています。

これまでの自分自身の授業の反省点に、個性が発揮される場面で「書く活動が少なかった」ことが挙げられます。

算数の授業で考えてみます。

・自力解決の場面

・友達の考えをもとに考えた場面

・振り返りの場面

こういった場面では、子どもたちが自分の個性を発揮して書くことが考えられます。

ノートや

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読みたい本

今読みたいと思う本を以下にまとめました。
教育書以外のものも入れたかったのですが、教育書ばかりになってしまいました。。
第二弾で教育書以外もまとめると、「読みたい」と思えるようになるかもしれません。

・「『自ら学ぶ力』を育てる GIGAスクール時代の学びのデザイン」

・「教団に立つ20代のあなたに伝えたいこと」

・「国語を楽しく プロジェクト・翻作・同時異学習のすすめ」

・「改訂版 特別支

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夏休み読書6冊目

前回の「資質・能力」に引き続き、論究シリーズを読みました。「統合的・発展的」これまで大事にされていた考えです。自分の授業で「統合的・発展的に考える授業ができていたか」と聞かれると、「できていなかったかなー」と反省ばかりです。

読書6冊目
「算数授業研究 論究 統合的・発展的に考える力を育む」筑波大学附属小学校算数研究部,東洋館出版社

○読む目的
 「統合的・発展的に考える力を育む」ために大切な

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夏休み読書5冊目

算数授業研究を何年か前から定期購読しています。「こんな雑誌があるのか!」その当時衝撃を受けたことを覚えています。この雑誌から全国算数授業研究会・関西算数授業研究会を知りました。算数授業研究の中には算数授業論究というシリーズがあります。前任校でお世話になった研究主任の先生から「論究は難しいもんね」と譲り受けたことがありました。夏休みということもあり、難しい本を読んでみようという気持ちになりました。こ

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夏休み読書4冊目

 8月になりましたね。職場では研修ばかりで、なかなか教材研究など自分のしたいことができずにいます。研修も意味があるものであれば、喜んで受けるのですが・・・ 最近気づいたことがあります。何も予定を立てなければ1日はあっという間に過ぎていくことです。私はどうも1日のタスクを決めなければダメなタイプの人間のようです。しかし、タスクを決めすぎると予定の変更にうまく対応できないので、何とも言えないですね・・

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夏休み読書3冊目

今日で7月も終わりです。夏休みらしいことが全くできていません。強いていうなら、普段はなかなかすることができない「平日にショッピング」「毎日お弁当」くらいですね、新しいことを始めるときは力がいると思います。しかし、軌道に乗ってくると自然になりますね。習慣化するとでも言うのでしょうか。あれだけしかなった筋トレが3日続いています、夏休みの間だけでも習慣化してくれるといいのですが・・・

夏休み読書3冊目

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