5年目教員

ブログも同じ記事を更新しています! https://tfoa.blog.jp/arch…

5年目教員

ブログも同じ記事を更新しています! https://tfoa.blog.jp/archives/2022-12-28.html

マガジン

最近の記事

ポジションをとりにいく

大学院を卒業して、現場に戻っているわけですが、思うところが多々あります。 ただ、現状を嘆いても改善の兆しは見えず、自分のポジションで少しずつ学校を変えていく必要があると感じるようになりました。 ですが、「何をするか」よりも「誰が言うか」の影響が大きことは重々承知しています。 大学院帰りのやつが、いきなり学校を変えられるかといったら、決してそうではありません。 やはり信頼を勝ち取り、自分のやり方が通用する範囲を少しずつ広げていく必要があります。 こんなことをなぜ感じて

    • 学級経営案

      現任校は「学級経営案」というものを書きます。 文字通り、学級を1年間どのように経営していくかという指針を作成するのです。 これまでは作成する必要性を感じることができませんでしたが、この哲学がないと行き当たりばったりの指導を1年間続けることになってしまいます。 そうならないためには、自分の教師哲学というものが必要です。 これまで1年間かけて考え続けてきたことをまとめてみます。 借り物の言葉もありますが、自分の中で腹落ちしているものばかりなので、1年間自分の軸はぶれない

      • 本を読んで知識を得ることが全てではない

        春は教育書フェアがあり、欲しい教育書が次から次へと溢れてきます。 学級経営も心配だな、教科についても理解を深めたいなと、ついつい教育書を買い漁ってしまいます。 結局、読む本には限りがあり、本棚の肥やしになって失敗することが多いのですが・・ また、大学院に進学したこともあり、本棚に本が入りきらないという事態も起こっています。 そんな中、自分の身に突き刺さるフレーズを見つけました。 知識の在り方について、外山(2022)は次のように指摘しています。 このことは、教育に

        • 読書をどこでするか

          大学院に通っていた頃は、今と比べるととても時間があり、その気になれば1日3冊くらい読書することもできました。 新年度を迎えるにあたり、読書量がこれまでより激減することが目に見えています。 インプット量が減ると、確実にアウトプットの質が落ちます。 その分、これまでに溜め込んだインプットを実践を通してアウトプットすることができるのは強みですが・・ まあ、時間がないことを憂いても仕方がなく、どこで読書する時間を確保するか前向きに検討した方が得策です。 ・早起きする ・学

        ポジションをとりにいく

        マガジン

        • 読書記録
          17本
        • つぶやき
          16本
        • 感想
          1本
        • 教材研究
          4本
        • 言葉
          2本
        • 授業
          3本

        記事

          算数の授業を考える上で意識したいこと

          子どもたちの実態にもよりますが、年度初めの授業で学習観を伝えることの大切さを加固(2023)は示しています。 上記で述べられている学習観を捉え直してみると、次のようになるのではないでしょうか。 どうしてそうなるのか→数学的な見方・考え方 いろいろな人の考え方を聞くこ→協働的な学び わかったことを使う→統合・発展 授業を考える上で意識すべきポイントとも言えます。 実際の授業場面で1つずつ考えてみます、まずは数学的な見方・考え方です。 今回考える授業場面は、次のよう

          算数の授業を考える上で意識したいこと

          教員6年目を迎えるにあたって

          ついに明日、教員6年目を迎えます。 大学院に通う前の自分と比べると、1段階見える世界が変わったような気がしています。 しかしながら、理論に偏った学びをしてきたこともあり、机上の空論に過ぎない可能性もあります。 公私共に働き方を見直さなけばいけない時期に差し掛かってもいます。 どのような6年目になるか分かりませんが、目の前の子どもたちとの関わりを大切に、1日1日を積み重ねていきたいと思います。 全くの別件になりますが、ブログについてどうするか悩んでいます。 ただ大学

          教員6年目を迎えるにあたって

          長期的な視点で子どもの変容を捉える

          さて、昨日に引き続き「教育評価」について書き記していきます。 今回スポットを当てるのは「主体的に学習に取り組む態度」です。 「主体的に学習に取り組む態度」の評価に関して、田中・三藤・髙木(2023)の指摘は大変参考になります。 どの指摘ももっともだと思う一方で、単元の初めに児童生徒と何でもかんでも共有することには違和感を感じます。 単元のゴールや身につけるべき資質・能力が明らかになりますが、与えられたものをさせられるのではないかと考えます。 私の中で教師が一方向的に

          長期的な視点で子どもの変容を捉える

          ペアトークは用法容量をお守りください

          少しずつ次年度の準備を進めているところですが、授業を考える中で「ペアトーク」について悩み始めました。 4月の授業は「裏のねらい」も大切に授業を進めようと思っているため、意図的にペアで関わる活動を取り入れたいと考えています。 その手段の1つとして「ペアトーク」を用いようと思っていますが、どんなタイミングで行うのがよいのでしょうか? 様々な書籍から、ペアトークに関することを調べてみました。 中村(2014)はペアトークについて、次の見方を示しています。 前田(2023)はペア

          ペアトークは用法容量をお守りください

          自己評価力を育む

          今回は私の研究テーマである「教育評価」について触れたいと思います。 現任校で行われている評価は、教師による学習の評価が多く、子ども自身が評価を行うということはあまりありません。 学習の評価が悪いというわけではありませんが、西岡・石井・田中編(2022)は自己評価・相互評価の過程において身に付く力があることを指摘しています。 子どもたちが社会に出てからも学び続けることを踏まえると、子ども自身に「評価」というものを少しずつ手渡していく必要性が見て取れます。 ですが、いきな

          自己評価力を育む

          指名なし討論入門

          初任でもったクラスの子どもたちは、相互指名を行いどんどん発表するような子どもたちでした。 これまでの積み重ねがあったからこそだと思っています。 現に私は発表に関して何も指導をしていませんでした。 そういった姿を見てきたからこそ、相互指名に取り組んだ時期もありましたが、偏った指名の仕方に悩んだこともありました。 そこで注目したのが「指名なし討論」です。 指名なし討論の進め方を、三好(2023)は10のステップで示しています。 指名なし討論が発表の手段のすべてはありませんが、こ

          指名なし討論入門

          授業を考える難しさ

          大学院ではひたすら理論に偏っていました、学校訪問はするものの、自分で実践していないためどうしても机上の空論になってしまいます。 それが悪いというわけではありませんが、「やってみたい」ばかりが増え、現場に戻ったとき理想と現実のギャップに苦しむのではないかと思い始めました。 そこで、5年生の算数「整数と小数」の授業案を考えてみました。 このような学習内容であり、教科書は適用問題のページを除くと6ページという構成になっています。 先ほども述べましたが「やってみたい」が多すぎ

          授業を考える難しさ

          学校はルールが多すぎる?

          この世界にはルールが数多く存在し、学校現場も例外ではありません。 国語辞典で「ルール」という言葉の意味を調べると、次の意味が出てきます。 こういった意味がある以上、定められたルールがある場合は守る必要が出てきます。 当然、ルールを違反した場合は指導することが求められます。 現任校は、このルールという名の子どもを縛るものが多すぎるような気がします。 子どもの自立を踏まえると、過剰なルールは適さないと考えます。 ルールだから仕方なく守るといったように、思考停止でただ従

          学校はルールが多すぎる?

          特別活動に取り組んでみませんか?

          先日、「特別活動に取り組んでもあまり教育的効果はない、それよりも国語や算数に力を入れる方がよい」という趣旨の発言を聞いたため、特別活動のよさをまとめたいと思います。 テストの点数という目に見える学力に関して、国立教育政策研究所教育課程研究センター(2019)は特別活動に取組む良さを示しています。 国語や算数に力を入れれば良いという安易な考えには言い返すことができるかと思います。 ですが、最近は目に見える学力だけでなく、非認知能力などといった目に見えない学力が重要視されつ

          特別活動に取り組んでみませんか?

          改めて「数学的な見方・考え方」とは

          これまで何度か「数学的な見方・考え方」について考えてきましたが、自分が考えていなかった視点に出合い、再び考えるきっかけを得ました。 ここでいったん立ち止まりちと思います。 そもそも、数学的な見方・考え方とはなんでしょうか? 文部科学省(2018)では、以下のように示されています。 そんな数学的な見方・考え方について、志田(2022)は次のように捉えています。 前半部分を読んだとき、自分の解釈と異なっていると感じました。 これまでの私は、数学的な見方と数学的な考え方

          改めて「数学的な見方・考え方」とは

          良い授業は子どもの目が輝いている、その一方で・・・

          先日、算数の授業を2本参観する機会があったので、そこでの学びを振り返りたいと思います。 これが大学院最後の研修にもなります。 最初の授業は「2年生 かけ算」です。 1 子どもの考えにどこまで乗っかるか問題 教師が考えさせたいことと、子どもが考えたいことは必ずしもイコールではありません。 本時の授業で、6+5+3+6と立式する場面がありました。 その後、教師としては次の問題に移りたいところですが、子どもたちは「計算の工夫」を考える気満々です。 その思い

          良い授業は子どもの目が輝いている、その一方で・・・

          目指す学級像と学級目標

          これまで長きにわたって「目指す子ども像」を考え続けてきました。 大学院で学び、多くの学校を訪れることでようやくその具体がぼんやり浮かんできたように感じます。 ですが、「目指す学級像」「学級目標」と聞かれると、途端に返答に窮する自分がいることに気づきました。 今回は、「目指す学級像」「学級目標」この2点について考えてみたいと思います。 まずは「目指す学級像」についてです。 個の成長と学級(以下、集団)の成長は、次のような往還関係にあると考えます。 個⇄集団の成長 これまでの自

          目指す学級像と学級目標