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2024

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記事一覧

復帰訓練の振り返り①

復帰訓練の振り返り①

復帰訓練が始まり、最初の一週間を無事に乗り越えることができました。以前の私であれば、とりあえずこなして終わりにしていたでしょう。
これまでの私と違い、「振り返りの時間」を一週間の中に設けるようになりました。自分を客観的な視点から見つめ直すことでセルフモニタリングの効果も期待できます。

復帰訓練前日の日曜と月曜の朝はとても不安が大きく、 ジャーナリングを繰り返し行いました。実際行ってしまえばどうっ

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読書会振り返り 「教育で語られがちなこと その奥にあるもの」

読書会振り返り 「教育で語られがちなこと その奥にあるもの」

月1回、友達と読書会をしています。

・自由に1冊読んできてざっくばらんに話す
・同じ本を読んで話す
・テーマの大枠を決め、テーマに沿った本を読んで話す

今回は課題図書がある形式で読書会を行いました。課題図書は次のものです。

渡辺道治・古舘良純(2024)「教育で語られがちなこと その奥にあるもの」東洋館出版社

この本は二項対立のことが話題として取り上げられていました。そもそも、二項対立はよ

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得体を知る

いよいよ復帰訓練が近づいていることを実感する瞬間が多々あります。自分としては何も考えていないつもりなのですが、心は意外と繊細なのを思い知らされます。症状としては次のような感じです。

・何となくきつい
・頭が痛い

リワークに通ったことで、自分が不安に駆られた時の対処法を見つけることができました。私の場合、「ジャーナリング→相談」という流れが一番適しています。ということでジャーナリングしてみた結果

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休職の要因分析

休職の要因分析

いよいよ復職が近づいてきました。ということは、リワーク卒業の日も近づいているということです。リワークの課題として「休職の要因分析」がありました。体調・コミュニケーション・業務遂行に関して自分自身を振り返りました。働いていると、なかなか自分を振り返る時間がありません。今回休職して、自分が自分のことを一番知っているはずなのに、案外理解できていなかったことに気づきました。自分が自分のことを一番大切にして

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言語化して悩みを可視化

言語化して悩みを可視化

職業柄、教育書を読むことが多いのですが、朝も昼も夜も教育書ばかり読み続けていと非常に疲れます。もっと読みやすい本を読みたいという気持ちに駆られます。とくに脳が疲れている時は、スラスラ読めるものの方が体にも心にも優しい気がします。さて、今回は「言語化の魔力」を読んだので、そこでの学びを振り返りたいと思います。
 
リワークでは終礼で一日の振り返りという時間があります。自分の行動目標に対して振り返ると

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センスとはなんぞや

センスとはなんぞや

「あの人センスあるなー」
「俺はセンスないから」
センスに関して、誰もが一度は口にしたことがある言葉ではないでしょうか。
そういう私もよく口にしたことがあり、特に授業が上手い先生の授業を見た後は言ったものです。
 
そんなセンスに関して書いてある本を読む機会がありました。最近読んだ本の中でも面白く、そこでの学びを振り返りたいと思います。
 
センスの定義と身に付ける方法を、水野(2014)は次のよ

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仕事観をアンラーンして余白を作る

仕事観をアンラーンして余白を作る

大学院時代、アンラーンを読む機会がありました。これまでの教育観を見事にアンラーンし、自分に余白を作り、教育観をアップデートすることに成功しました。そのおかげもあり、算数に限らず力を入れたいものが増えました。

・算数
・国語
・特別活動
・総合
・振り返り
・一斉学習を踏まえた個別学習

挙げればきりがありませんが、とにかくあれもこれもやってみたいなということが増えすぎました。その結果は言うまでも

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振り返りのあれこれ

振り返りのあれこれ

「毎日noteを更新する」そう決意した日もありましたが、自分で自分の首を絞めていることに気がついたので時間がある時に更新していきます。
さて、言い換えるならば、「記事を書く(noteの更新)=振り返り」のような捉えもできるかと思います。
今回はこの振り返りを深掘りしていきます。
算数・数学における振り返りの課題を、軸丸(2019)は質の点から指摘しています。

 
また、振り返り全体にかかる問題点

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あの頃の自分は何を考えていたのだろうか

あの頃の自分は何を考えていたのだろうか

2023年8月3日に「苦しかった時の話をしようか」という本を読んでいました。休職したのは10月に入ってからだと記憶していますが、その前から調子は良くなかったので、自分なりに「どうにかしよう」と思い読んだのでしょう。
 
最近、本を読む時は付箋を近くに用意しています。
 
1 気になったところに付箋を貼る
2 1冊読み終える
3 付箋を貼った箇所をジャーナルorワードでまとめる
4 まとめたものから

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ピシッと叱る

ピシッと叱る

大学院時代、コロナ禍ではありましたが多くの学校を訪問する機会に恵まれました。どんな学校にも必ず廊下はあります。廊下は移動する際に通るため、普通であれば物は置かないと思います。これまで学校訪問した廊下にあったものをいくつか紹介します。
 
・水の入った2Lのペットボトル(廊下中央に一定間隔で置いてある)
・折り鶴(廊下中央に一定間隔で置いてある)
・廊下の中央にラインを引く
 
そうです、子ども達が

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スキーマの修正

スキーマの修正

先日、記号接地のことを記事にしました。概念を形成するためのヒントがたくさんあり、記号接地にヒントがあることがわかりました。
今井(2024)は、次のようにまとめています。

また、「生きた知識」を身につける方法も詳しくまとめています。

私はこの5つの段階の中で「スキーマの修正」が最も難しいと考えます。スキーマはこれまでの生活経験などに基づいて形成されます。自分と隣の友達のスキーマは異なります。だ

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学習の転移と算数科のオーセンティックな学び

学習の転移と算数科のオーセンティックな学び

1 学習の転移

皆さんは、教育分野で「転移」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?辞書で意味を調べると、次のような意味になります。

学習したことがつながり、教科を超えて転移してくれれば、教師にとっては願ったり叶ったりと良いことづくしです。子どもにとっても、知識と知識がつながることで学習する意義を感じられるようになるのではないでしょうか。

この「転移」ですが、鈴木(2022)は転移の可能性

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久しぶりに職場へ

久しぶりに職場へ

約1年ぶりに職場へ足を運びました。診断書を今日中に出さなければならないというミッションがあったため、どうかなと心配な面もありましたがリバビリと思い頑張りました。学校へ向かう道中、自分に何が起きていたのかセルフモニタリングして振り返りたいと思います。

認知
・久しぶりだから緊張するな
・最後に行った時は動悸がひどかったから心配だな
・誰かに見られるのは嫌だな

行動
・校長室で診断書を渡した
・通

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数学的な見方・考え方final?

数学的な見方・考え方final?

学習指導要領では全ての教科で「見方・考え方を(子どもが)働かせる」ことが明記されています。学習指導要領が告示された当初、「見方・考え方を働かせるとはどういうことなのだろう?」と悩んだことを思い出します。では、実際にどうなのでしょう?
そこで、参考になるのが齊藤(2021)の主張です。

まさに既習を用いて問題解決を進め、最終的にはこれまでの見方・考え方を統合する姿だと言えます。さらに、この見方・考

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