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読書会振り返り 「教育で語られがちなこと その奥にあるもの」


月1回、友達と読書会をしています。

・自由に1冊読んできてざっくばらんに話す
・同じ本を読んで話す
・テーマの大枠を決め、テーマに沿った本を読んで話す

今回は課題図書がある形式で読書会を行いました。課題図書は次のものです。

渡辺道治・古舘良純(2024)「教育で語られがちなこと その奥にあるもの」東洋館出版社

この本は二項対立のことが話題として取り上げられていました。そもそも、二項対立はよくないことなのでしょうか?

二項対立について、細谷(2023)の考えが参考になります。

長所を短所に変えてみるにしても、そこにどういう対立軸が含まれているのかを抽出して、そこでのメリットとデメリットを同時にあげてみることで、1歩引いた視点から考えてみることができるようになります

細谷功(2023)「やわらかい頭の作り方」筑摩書房

このような軸を決めてあげれば、誰でも「同じ土俵で」様々な地点について語ることができるようになります

細谷功(2023)「やわらかい頭の作り方」筑摩書房

二項対立の渦中にいるのは思考停止しているような状態であまり良くないと私は思います。しかし、二項対立の軸を明らかにし、その軸を俯瞰してみることは必要なことではないでしょうか。メリットとデメリット、その間について建設的な議論ができると思います。

さて、今回の読書会で話題になったのは次の4つです。

・本当の追試はできるのか
・ポジション確保のために何をするか
・算数の教科書をどうやって使っているか
・どうやって学級の「うまくいく」を測るか

この中で最も考えさせられたのは「教育追試」についてです。追試するその人になりきることは不可能であるため、個人的に完璧な追試は不可能であると考えます。一時期特定の先生の実践を真似たことがありましたが、「どうもしっくりこない」ということがありました。私なりにその人の授業を見たり、本を読んだりして「とことん追試」したつもりでしたが、決定的に何かが足りなかったようです。

友達と話す中で自分に足りなかったものが見えてきました。
それはズバリ「教育技術」です。

・発問
・指示
・説明
・板書
・問い返し

とくに「言葉」に関しては勉強していなかったわけではないのですが、どこか目を背けてきた部分がありました。これを機にもう一度勉強し直し、実践して振り返ることまでしたいと思います。

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