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振り返りのあれこれ

振り返りのあれこれ

「毎日noteを更新する」そう決意した日もありましたが、自分で自分の首を絞めていることに気がついたので時間がある時に更新していきます。
さて、言い換えるならば、「記事を書く(noteの更新)=振り返り」のような捉えもできるかと思います。
今回はこの振り返りを深掘りしていきます。
算数・数学における振り返りの課題を、軸丸(2019)は質の点から指摘しています。

 
また、振り返り全体にかかる問題点

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スキーマの修正

スキーマの修正

先日、記号接地のことを記事にしました。概念を形成するためのヒントがたくさんあり、記号接地にヒントがあることがわかりました。
今井(2024)は、次のようにまとめています。

また、「生きた知識」を身につける方法も詳しくまとめています。

私はこの5つの段階の中で「スキーマの修正」が最も難しいと考えます。スキーマはこれまでの生活経験などに基づいて形成されます。自分と隣の友達のスキーマは異なります。だ

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学習の転移と算数科のオーセンティックな学び

学習の転移と算数科のオーセンティックな学び

1 学習の転移

皆さんは、教育分野で「転移」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?辞書で意味を調べると、次のような意味になります。

学習したことがつながり、教科を超えて転移してくれれば、教師にとっては願ったり叶ったりと良いことづくしです。子どもにとっても、知識と知識がつながることで学習する意義を感じられるようになるのではないでしょうか。

この「転移」ですが、鈴木(2022)は転移の可能性

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数学的な見方・考え方final?

数学的な見方・考え方final?

学習指導要領では全ての教科で「見方・考え方を(子どもが)働かせる」ことが明記されています。学習指導要領が告示された当初、「見方・考え方を働かせるとはどういうことなのだろう?」と悩んだことを思い出します。では、実際にどうなのでしょう?
そこで、参考になるのが齊藤(2021)の主張です。

まさに既習を用いて問題解決を進め、最終的にはこれまでの見方・考え方を統合する姿だと言えます。さらに、この見方・考

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子どもが生きる授業

子どもが生きる授業

正木(2007)は、授業で子どもたちが生きることについて次のように述べている。

私は研究大会や校内研で授業を見るとき「子どもたちの目が曇っている」と表現することがあります。
上記で述べてあるような状態と対極にある状態と捉えることができると思います。

・教師が一方的にさせる授業

・子どもが問いを持つことができない授業

・子どもの学びの文脈を無視したとき

このような授業で「子どもたちの目が曇

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算数における文章題の困難さとどう向き合うか

算数における文章題の困難さとどう向き合うか

中村(2013)は、算数障害児童生徒への一斉指導における支援の現状と課題について次のように述べている。

現任校でも算数障害と思われる児童が各クラスに在籍しているが、個別の支援はほとんど行われていない。UDの視点で授業を構成することで、全員が参加しやすくなる授業を学校として目指している。クラス全体を意識して授業を行なっているが、個を大切にできていない現状がある。

1クラスの人数も多く、個別支援が

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