夏休み読書6冊目

前回の「資質・能力」に引き続き、論究シリーズを読みました。「統合的・発展的」これまで大事にされていた考えです。自分の授業で「統合的・発展的に考える授業ができていたか」と聞かれると、「できていなかったかなー」と反省ばかりです。

読書6冊目
「算数授業研究 論究 統合的・発展的に考える力を育む」筑波大学附属小学校算数研究部,東洋館出版社

○読む目的
 「統合的・発展的に考える力を育む」ために大切なことは何なのかを知るために本書を読む。

○感想
 統合は「最初は異なる集合で捉えていたものを、ある観点でまとめる」「最初の集合を広げて別の要素を含むようにまとめる」と書かれていた。
 「最初の集合を広げて別の要素を含むようにまとめる」は、日頃の算数の授業で扱われることが多いと思った。
 以前、3年生の「三角形と四角形」の授業の導入を算研で考えたことがあった。2年生までの学習では、三角形と四角形を押さえている。3年生の学習では、辺の長さという見方で三角形を捉え直す。この授業で三角形を統合していたのだなと感じた。本書を読み進める中で、「統合を図る時、難しさやつまずきが見られるのだな」と感じた。統合するときのつまずきを教師側が予想し、事前に手立てや授業展開を工夫する必要があると思った。
 
 教師側が子どもに与え続けていては、統合的・発展的に考える力は育たないと感じた。子どもたちから「〜たい」を引き出すような工夫を教師側が行う必要があると感じた。

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