特別活動で集団づくり

教師をしていて、「学級崩壊」という言葉ほど恐ろしい言葉はないと思います。

学級崩壊が恐ろしすぎて、どうにか学級崩壊をしないようにあの手この手を尽くしてここまできました。

今年一年立ち止まる中で、これまで自分がやったきたことが何だか本質からずれているのではないかと疑いを持つようにになりました。

「子どもの成長に携わるため」と思い教師になったはずが、いつの間にか逃げの姿勢に陥っていました。

こうなってしまっては何事も楽しくありません。

卒業まで残り数ヶ月ですが、もう一度自分の足元を見つめ直したいと思います。



学級崩壊を避けるためではありませんが、大学院で「特別活動」に魅力を感じ、その可能性の凄さを感じるようになりました。


樺山(2022)は、学力向上に学級集団が大きく関与していることを記しています。


学力向上には、集団の構成員の人権感覚や自己肯定感が関与していることが示唆される。学力が高い子供とそうでない子供が混在する中での「協働的な学び」の実現には、子供一人一人の学校や学級集団への所属意識の強化や支持的な風土の醸成が鍵を握る。


また、本書の中には特別活動における取り組みがいくつか紹介されていました。(樺山2022)


・子供たちの成長を分かち合う学級通信
・胸中の思いをさらけ出す場の設定(思いを共有するミニ文集)
・その日の出来事を写真と文章で短冊にし、掲示する取り組み
・楽しい学校生活を創る係活動
・自治的能力を育てる学級会


子どもが自分たちの学級を創る、学校を創る、他者との関わりの中で学ことができるのは特別活動ぐらいではないかと思います。

まだまだ勉強不足なので、とりあえず緑本と呼ばれるものから学び始めたいと思います。



参考文献

樺山敏郎(2022)「個別最適な学び・協働的な学びを実現する『学びの文脈』学級・授業・学校づくりの実践プラン」明治図書

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