夏休み読書5冊目

算数授業研究を何年か前から定期購読しています。「こんな雑誌があるのか!」その当時衝撃を受けたことを覚えています。この雑誌から全国算数授業研究会・関西算数授業研究会を知りました。算数授業研究の中には算数授業論究というシリーズがあります。前任校でお世話になった研究主任の先生から「論究は難しいもんね」と譲り受けたことがありました。夏休みということもあり、難しい本を読んでみようという気持ちになりました。この夏で何冊の論究を読むことができるのでしょう・・・

読書5冊目
「算数授業研究 論究 今、育てたい資質・能力とは何か」筑波大学附属小学校算数研究部,東洋館出版社

○読む目的
 「見方・考え方」についてはイメージが持てるようになってきた。しかし、いまいち「資質・能力」はしっくりこない。イメージが少しでも持てるようになればと思い、本書を読むことにした。

○感想
 「資質・能力は生まれつきもっているものであるととらえられがちであるが、育てられるものであること、資質・能力は学びに向かう力・人間性といった情意面も含んでいること」と述べられていた。教師から与えるのではなく、子どもが本来持っているものを引き出すことが大切なのだなと感じた。それを引き出すために見方・考え方を働かせる?のではないだろうか。「見方・考え方」勉強がまだまだ足りないと感じた。 
 算数科・数学科では、数学に関わる事象や、日常生活や社会に関わる事象について、「数学的な見方・考え方」を働かせ、数学的活動を通して、新しい概念を形成したり、よりよい方法を見いだしたりするなど、新たな知識・技能を身に付けてそれらを統合し、思考、態度が変容する「深い学び」を実現することが求められる。(文部科学省「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめについて(報告)」では上記のように述べられている。深い学びにつながるのは統合ではないかと感じた。既習事項が新しい学習内容とつながること、そうすることで深い学びにつながっていくのではないだろうか。
 本書を読んでいると「深い学び」のイメージは人それぞれ違うことが分かった。自分が「深い学び」についてイメージできていない、どんな学びなのかを考えてみたい。

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