学びの見える化

樺山(2022)は学習を登山に例え、導入からまとめにかけて子どもたちと共有する大切さを主張している。


学びの導入において山の全体から現在地を確認し、今ここで、そして今後にわたって必要なわたって必要な学びを検討し、登り方というストラテジーを検討する。終末においては、登ってきた道程で獲得した資質・能力をふり返るとともに、今後を展望する。こうした一連の流れを子供と共に検討し共有していくことが、学びの見える化につながる。


これまでの自分の授業を振り返ると、学びのコントローラーを教師が握ることがほとんどでした。

そのコントローラーをいかに子どもたちと共有し、渡していくかが自分の課題です。

筆者が主張する取り組みを行うことを考えると、教科によって難易度が変わってきます。

今回は個人的に取り組みにくいと考える算数(単元全体)で流れを書き出してみます。


導入

・パフォーマンス課題をもとに単元で身につけたい資質・能力を確認する。

・本単元で使えそうな見方・考え方(ストラテジー)を確認する。

・単元一部自由進度学習で誰と、どこで学習するか見通しを持つ。


終末

・パフォーマンス課題で単元で身につけた資質・能力を発揮する。

・単元で学習した見方・考え方等を整理する。(関連づける)

・発展的な考えを取り上げ、単元を超えたつながりを見通す。


あえて算数で考えましたが、算数という教科の系統性を踏まえると、なかなか単元を見通した学習は難しいような気がします。

全ての単元というわけではなく、取り組みやすい領域を絞るのがよいと考えます。

総合的な学習の時間などの教科は比較的取り組みやすいと感じます。


参考文献

樺山敏郎(2022)「個別最適な学び・協働的な学びを実現する『学びの文脈』学級・授業・学校づくりの実践プラン」明治図書

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