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話を聴き切るコミュニケーション術

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心理的安全の環境を作りながら、メンバーと学習と実践を同時進行させて結び付きを高めるコミュニケーション術を解説しています。
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#コミュニケーション

「メンバーがいつも黙って頷くだけ」の職場の特徴。

「メンバーがいつも黙って頷くだけ」の職場の特徴。

あるセミナーで、受講生の方からこんな質問を受けました。

「ミーティングで、メンバーに意見を求めても、ただ黙って頷くだけで意見をまったく言わないんです。」

「結果、私の意見の一方通行で、プロジェクトが停滞してしまうんです。どうしたらいいんでしょうか?」

現役時代、私にも同じ経験があります。50代のころ、これまで一度も扱ったことのない製品を担当する事業部の責任者に赴任したとき、ベテランの部員達は

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「言語化されないニーズ」が分かれば必ず成功する話

「言語化されないニーズ」が分かれば必ず成功する話

読者の皆さんは、こんな経験はありませんか?

家電量販店を訪れたとき、何か欲しいものがあるんだけど何も買わなかったり、買ってはみたものの家に帰ったら「あれ? やっぱりこれじゃないよなぁ」とがっかりしたりという経験です。

これは、顧客自身が自分の欲求を言語化できていないことが原因です。

1.顧客の中で何が起こっているのか?企業が、新たな市場を見つけるためには、顧客自身が言語化できていないニーズや

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「信頼されるコミュニケーション」の7の視点

「信頼されるコミュニケーション」の7の視点

先日揚げた記事、『人気記事を書く方法。「読者への7つの視点」を知れば書けるようになります』を改めて見直して気がついたことがありました。

それは、読者に記事を読んで貰うことは、ひとつのコミュニケーションだと言うことです。

皆さんが記事を書くとき、社会や周りの人達を理解し、それについて自分の考えや意見を読者に伝えるために、伝わり易い表現を考えます。
これも、ひとつのコミュニケーションと言えます。

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「直感」で判断する人が成功しない理由_脳科学でマネジメントを見ると面白いことが分かります。

「直感」で判断する人が成功しない理由_脳科学でマネジメントを見ると面白いことが分かります。

直感で、人にレッテルを貼ったり、物事を判断してしまうことがよくあります。

「あの人の考え方では、とても仕事ができると思えない。」

「このマーケットは将来性がないので、やめておこう」

「今は、この案件に手を出すべきではないと思う」

最近ではリモートで一度も会ったこともないのに、親しく話す人、そうでない人もいます。

人は、いちどレッテルを貼ってしまうと、それを張り替えることはまずありません。

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②/⑥「デキる人、頭の良い人」の定義は、『人間偏差値が高い人』です。_心理的安全を創れる人の話。

②/⑥「デキる人、頭の良い人」の定義は、『人間偏差値が高い人』です。_心理的安全を創れる人の話。

前回の記事で、これから求められる「デキる人、頭の良い人」は、好奇心とコミュニケーション力を持ち、以下の6つの要素を満たす人とお話しました。

今日は、好奇心とコミュニケーション力の醸成法についてお話します。

まずはロジラテ思考のファーストステップ Whatから分析してお話します。

1.What_インナーコミュニケーション(社内)の実態
これまで訪問した企業で、インナーコミュニケーションについて

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①/⑥「デキる人、頭の良い人」の定義は、『人間偏差値が高い人』です。_学力偏差値の終焉の話。

①/⑥「デキる人、頭の良い人」の定義は、『人間偏差値が高い人』です。_学力偏差値の終焉の話。

仕事柄、たくさんの経営者やマネージャーにお会いしますが、皆さんの共通する悩みはこの3つです。

・コミュニケーションが活発な組織にしたい。
・社員が能動的に動き、成果を上げることに喜びを感じる組織にしたい。
・イノベーションを上げられる組織を創りたい。

私が入社した80年代は、こんな悩みをもった経営者やマネージャーはいませんでした。

彼らが望む社員とは、昔流の言い方で「猛烈社員」です。
例えば

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『心理的安全』は、成果を生み出す原動力という話。

『心理的安全』は、成果を生み出す原動力という話。

マネージャーの役割は以前の記事(添付参照)で、イノベーションを起こし、メンバーに学習の機会とスキルを上げさせることだお話しました。

そのために、日常的にメンバーから上がる情報をWhat、Why、Howを時系列に記録し、それをメンバーと共有することです。

きっと読者の中には、こんな風に思われたのではないでしょうか?

「本当にWhat、Why、How分析をメンバーと共有するだけでいいの?」

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『元気がない社員』がいる会社の特徴。_「問題を見える化」するコミュニケーション術

『元気がない社員』がいる会社の特徴。_「問題を見える化」するコミュニケーション術

こんな会社、結構あると思います。

「取り立てて、大きな問題があるわけではないのに、業績があがらない」

「取り立てて、大きな問題を起こす社員はいないのに、社員が元気ない」

「会議はいつも上司がしゃべるだけ。社員から意見も異見もあがらない」

「チャレンジや、イノベーションがない」

こんな会社は末期症状ですが、会社が大きくなればなるほど、多かれ少なかれこんな症状はあるのではないでしょうか?

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実録 「何もしないリーダーシップ術」で成果を上げる方法

実録 「何もしないリーダーシップ術」で成果を上げる方法

マネージャー(管理職)になる事は、サラリーマンとして1つの目標です。

しかし、一般社員のときは自分の仕事を全うし、成果が上げれば評価されていたのに、幹部になった途端、組織で成果を上げることを求められます。

こんな時、新任マネージャーは、どのように対処していけばいいのかについてお話しします。

1.新任マネージャーの悩みマネージャーになると、昨日まで実務をこなして評価されていた立場から、今度はリ

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成果をあげるリーダーとは、メンバーと一緒に学べる「正しいフレームワーク」を創れる人。

成果をあげるリーダーとは、メンバーと一緒に学べる「正しいフレームワーク」を創れる人。

組織で成果をあげるには、メンバーのモチベーションを上げ、維持しなければ出来ません。

しかし、これは簡単なことではなく、リーダーにとって一番ストレスを感じることではないでしょうか?

たとえ人と関わる事が得意でない人であっても、リーダーとなれば組織はメンバーを束ねて成果を上げることを要求してきます。

今日は、こういった状況になったとき、どのようにメンバーのモチベーションを上げて成果をあげるのかに

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社内のコミュニケーションに、不安を感じない3つの掟_仕事術

社内のコミュニケーションに、不安を感じない3つの掟_仕事術

企業のマネージャーが抱える不安や悩みは色々ありますが、部員とのコミュニケーションに不安を感じられる方が沢山いらっしゃいます。

メンバーが自分の言うことを理解してくれない。

指示したことを、守ってくれない。

立てた戦略、戦術を理解していない。

などでです。

こんな状況に直面したマネージャーは、きっと
「もっと私の話を聞いてくれればいいのに」
っと思うはずです。

今日は、インナーコミュニケ

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「世界で戦える人」になるコミュニケーション術と勉強法

「世界で戦える人」になるコミュニケーション術と勉強法

企業や学校では、英語教育に重きを置いています。

家庭では、インターナショナルスクールや海外留学を考える父兄が増えてきています。

たしかに英語は、外国人とコミュニケーションをとるために重要なツールですが、それだけでは共感を得たり、戦うことはできません。

コミュニケーションとは、「英語」ではなく、
コミュニケーションとは、「共感を得たり&戦って成果を勝ち取る」

ことが目的であって、英語はそのた

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「忖度コミュニケーション」では成果はあがらない。成果をあげる「質の高いコミュニケーション術」の話。

「忖度コミュニケーション」では成果はあがらない。成果をあげる「質の高いコミュニケーション術」の話。

いつも部内のメンバーと、和気あいあいのコミュニケーションが取れていると思っていたはずが、、、

実務に入った途端、
指示通りに動かなかったり、
伝えた意図が全く理解されていなかったり、
なんてことはよくあることです。

こういうとき、マネージャーの疎外感は計り知れないものがあります。

今日は、なぜこうなってしまうのか?
そうならないようにするためにどうすべきかについてお話します。

1.情報源が

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「独りZOOM」と「エクセル」で驚異的に上手くなるプレゼン術とスピーチ術

プレゼンテーションは、慣れていないと緊張のあまり上手く話せないことがあります。

資料作り方から始まり

プレゼンテーションの当日は、時間を管理し、

間の取り方、視線の配り方を考え、

参加者の反応を見て臨機応変に対応しなければなりませんから、緊張するのも当然です。

今日は、そんな緊張を吹き飛ばす方法についてお話しします。

1.そもそも、なぜ緊張するのか?
緊張する理由は、幾つかの要素が重な

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