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日記

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#読書好き

指先から満ちてゆく

指先から満ちてゆく

 どこまでも日々は積み重なっていくもので、その中に体調がいい時もあれば良くない時もあり、泣きそうになるくらいに痛んだ頭痛も二日経てばなんとか収まり、ちょっと濃いめのラーメンが食べられるほどに元気にもなれたりしていて、毎日毎日、思うようにいくことといかないこととがあって、過ごしているとやっぱり、平和でいられることが一番であるというか、大きな困難などなるべくなければいいのになあ、と思う。もしぶつかった

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すべて春のせいにしてもいいよ

すべて春のせいにしてもいいよ

 目が眩むほど光っていた桜が、少しずつその輝きを落とし始めている。
その代わりに、新しく芽吹いた葉っぱの緑がところどころに見えるようになってきているようだった。春の盛りは一瞬で通り過ぎてしまう。

 新生活が始まった人たちもたくさんいるだろう、通勤や退勤中の車の混雑がそれを表しているな、と思った。私もまた、同じ職場で新年度が始まったのだけれど、あくまでそれは、3月までそこにいて、新年度という区切り

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溶けたのは時間だけではない気がしてきた

溶けたのは時間だけではない気がしてきた

 なんでも単純にハマりやすくて、なんでもすぐに熱中し、しかも一回でかなりの時間を費やしてしまう私、Switchの「あつまれどうぶつの森」ブームが再燃してしまい、ここ数日結構な時間を費やしてしまっており、それはそれはもう、溶けるんだな時間が。語学勉強も始めたので時間は区切っているつもりだけれども、勉強後の寝るまでの時間にしてしまうものだから夜が更ける。更けるといっても毎日5時起きなので、12時にはも

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なんてことはない日の、月夜

なんてことはない日の、月夜

 昨日だったか、仕事帰りに真正面に見える月がものすっごく大きくて、明るくて、本当にここは日本なのかい、と思うほどに近かった。ねえ、あの月の大きさを肌で感じるの、久々なんだけど、嬉しかったな。月が大きいというだけで、月光を浴びるというだけで、嬉しいと思えるだけの心があって、よかったなって。

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 本棚兼デスク周りを自分好みにしてからというものの、首の痛みが軽減されていい感じ。ノー

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すべてはにんげんの匙加減でできている

すべてはにんげんの匙加減でできている

 GW、仕事も行ったし休みの日には出かけたし、両方あって、五月病にならないな、という話を職場の上司と話をしたのが昨日。最近どこに行ってもいろんな人と話す機会があって楽しい。5月4日には香川県さぬき市津田町で開催された「海辺のブックフェス」に参加してきた。本当に海辺で古本市が開かれていて、お天気も良く、楽しい楽しい楽しい、で埋め尽くされた一日だった。
 本を真ん中に、人と人とが向かい合って話をするあ

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月光もきっとそう波のようにやっとここへ辿り着いた

月光もきっとそう波のようにやっとここへ辿り着いた

 川上未映子さんの新作『黄色い家』をとうとう読み終わってしまったので、しばらく虚無な時間があって、その間も日々は勝手に進んでいくし、仕事はそこそこ忙しいしで、曜日感覚がなくなっていく上に日付感覚もよくわからなくなっており、日付くらい気にしたほうがいいよなあ、と思うのだけれど、すっかり今、今のことに一生懸命すぎて、結局ああもうこんなに時間が経ったのか、と思うばかり。

 日記を毎日書けば日付を書くよ

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汽水域にて立つ

汽水域にて立つ

読みたかったな〜、と思っていた本が、他者からの圧で読む気力がなくなり、でももうそれは、私にはどうしようもないことで、時間が経つのを待つしかなく、できるのは、読みたい本をまた選んで読む、そして疲れた時は素直に眠る、くらいしかなかった。読みたい本を読みたいときに自分のペースで読むのが一番です。

ゆい奈ちゃんのインスタとかで、西加奈子さんの『くもをさがす』のプルーフを読んでいたのを見て、しかもゴリ推し

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自由気ままな猫にだって友達おるんやし

自由気ままな猫にだって友達おるんやし

三月。下手したら日記が月一の投稿になってしまいそうなので、気を改めて書いていきたいな、と思いつつも、なかなか書けない日々。読めない日々にもなりつつある。
なんでこんな一日終わるん早いんだろうか、と不思議に思いつつふっと意識が飛んでいって眠っている。数年前は睡眠導入剤を飲まないと眠れなかった上に眠っても二時間おきとかに目覚めていたのに今や全くそんなことはなく。ありがたいことではあるけれど、いかんせん

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あの窓から入る光を美しいと思う1日目

あの窓から入る光を美しいと思う1日目

引っ越しをした。

これが12月の一番大きな出来事で、本当は年始から住み始めるつもりだったのだけど、わざわざ年末年始にバタバタしなくてもいいよね、となり、仕事終わりや休みの日などを使って少しずつ私の荷物を彼の家に運び込んでいた。

すでに私たちは週の半分くらいは一緒に過ごしていたため、それが、住む家を変えるタイミングで、じゃあもう荷物運んでこっちで一緒に暮らそうか、そうだね、そうしよう、という感じ

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これは治癒

これは治癒

日々のことなんて、いつかは綺麗に忘れてしまうものだと思って生きている。
そうじゃないと、私の心はすぐにパンクして、全てを捨てたくなってしまうから。

あれだけ心を動かされ、涙を流し、忘れないでおこうと思っていたことでさえ、思い出になってしまうと、そう簡単には思い出せない場所に収まってしまう。そうしていつの日か何かしらのトリガーを引いた時にだけ思い出し、(ああ、そんなことがあったっけ)と思うくらいに

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見上げれば水は光になっていて

見上げれば水は光になっていて

 サウナに行きたい。

 と思い始めてからというものの、短歌つくったり小説を書いたりしながらも頭の片隅にはサウナの三文字がずっとあって、悶々としていた。
ついに昨日、「どうしても行きたい!!どうしても!!!」と気持ちが爆発してしまったので、今日、朝から行ってきた。

 そもそもサウナって『大人が入るところ』のイメージがあった。
 子どもの頃、母によく地元の小さな温泉に連れられ、母の気がすむまでサウ

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夕陽がサイドミラーに沈んでいった

夕陽がサイドミラーに沈んでいった

 ここ最近毎日眠たくってびっくりする。眠れるようになっただけありがたいんだけど、今度は眠くて仕方なくて、仮眠を取らないと夜は動けない感じ。ぐわんぐわんしちゃう。それだけちゃんと働いて、頭使っているって証拠だな〜〜。きっと。薬を飲まずに生きていけるかもしれないな、って希望もちょっと湧いてる。湧いてるだけでやめていいよとは言われていないんだけど。

 それもそのはず、ここ最近はずっと創作ばかりで、眠る

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春だ、と気づく心にはすでに春が来ていて

春だ、と気づく心にはすでに春が来ていて

 春が来る前から、顔にアレルギー性の赤いアザができてしまった。日によって治ったり出てきたりを繰り返し、とうとうここ数日は出っ放しとなってしまったので、軟膏を塗る日々。花粉症はあまり出てないけれど、その分何かに反応して出る。特に黄砂がひどい時は余計に痒いので、そういうのが原因かな、とぼんやり思う。ぼんやりのわりに結構痒いので、薬を使い切ったら皮膚科に行こう。

 ここ数日のことをサラッとまとめると、

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あんなに曇りのマークだったのに雪

あんなに曇りのマークだったのに雪

 今日、再び雪が降った。
 天気予報ではどう見ても曇りのマークだったし、雪雲の存在もなかったように思う。だけど、今日は雪が降った。午前中。
 

 積もるほどの雪ではなくて、雨と混じった、というか雨が、なるつもりはなかったけど雪になりました、みたいなそんな雪だった。昼を過ぎた頃に見たら既に止んでいたようだった。ひたすら窓が曇っていて、結露で水溜りができそうだったのでこまめに拭いた。気づくと猫がその

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